【東京都小平市】武蔵野美術大学(美術館・図書館・学園祭「芸術祭」)~東京北多摩スポット・観光・イベント・公園・大学など~
小平市・武蔵野美術大学に無料の美術館があるのはご存知でしょうか。
3万点以上のポスターや約400点もの近代名作椅子コレクションは必見です。
文化勲章を受章した建築家・芦原義信の設計・建築したキャンパス自体も作品として楽しめます。
また、武蔵野美術大学の秋の芸術祭は美術系大学最大規模とも言われています。
東京北多摩を代表する美術大学です(^^)
武蔵野美術大学とは
私立大学。1962年に設置、大学の略称は武蔵美(むさび)、MAU。
武蔵野美術大学の前身である帝国美術学校が1929年に創立され、1935年に多摩帝国美術大学(現在の多摩美術大学)と分離したことで、1948年に武蔵野美術学校に改名。
1962年に、現在の武蔵野美術大学が設立されました。
帝国美術学校の創立に寄与し、後にその経営と教育の中心となった金原省吾(開校時学監)の手記には「教養を有する美術家養成」と記されています。
また、創立時の中心人物のひとり名取堯(開校時主事)の『武蔵野美術』(創立三〇周年記念特集)に寄せられた30年の回顧には、「人間が人間になる道は激しい鍛錬、たゆまざる精進の中にあって、放任の中にはない、その框(わく)を固定させず、しかも、放縦に任せず、真に人間的自由に達するような美術教育への願い」であると語られており、美術を技術的専門性だけではなく、総合的な人間形成をもって成るものと考えたようです。
創立当初から幅広い教養を備え、人格的にも優れた美術・デザインを中心とする造形各分野の専門家養成という教育理念を持ち続けてきました。
総合性と専門性の融合に深く留意し、「真に人間的自由に達するような美術教育」「教養を有する美術家養成」を掲げた建学の精神が特徴です。。
国内の美術大学では最大規模の造形教育の大学とも言われています。
卒業生は、村上龍、みうらじゅん、リリーフランキー、水木しげるなどがいます。
また、卒業生は建築家やカーデザイナー、美術作家、漫画家、作家など、幅広いジャンルでOB・OGを輩出することでも有名です。
武蔵野美術大学学園祭「芸術祭」
一年で最も武蔵野美術大学が活気溢れる日。子供から大人まで、老若男女数多くの人が訪れる一大イベントです。
毎年10月後半の週末3日間にわたって開催され、作品発表を主とした学園祭としても有名です。
美術大学の中でも国内最大規模の学園祭で、その年ごとにテーマをたて、装飾から広報活動まで、全体の世界観を統一しています。
会場の装飾や運営力に特色があるとされ、ファッションショーからサンバパレード、競技ダンス、プロレス、男神輿、女神輿、模擬店、ストリートダンス等、ワークショップなど多彩な学生によるイベントがあります。
制作物は構内の各アトリエ(工房)やホールに展示され、それを入場者が自由に鑑賞できる形式になっており、毎回3万人以上の来場者数を誇り、美術系大学では最大規模とされています。
武蔵野美術大学の美術館・図書館・民俗資料室
武蔵野美術大学 美術館・図書館は、一つの組織のなかに美術館・博物館・図書館の機能を併せ持つ、知の複合施設です。
この施設は、大学美術館と大学図書館としての2つの大きな機能を持ちながら、さらに民俗資料室とイメージライブラリーを有する「美と知」を統合した施設です。
図書資料、美術・デザイン作品、民俗資料、映像資料など、それぞれ属性や扱いの異なる様々な資料群を有機的に結びつけて横断的に活用することができます。
入館料は無料で、学外の一般の方もご利用いただけます。
武蔵野美術大学・美術館
美術やデザイン、工芸品などの収集・保存、データベースの構築、展覧会の企画・開催、図録の編集・発行などを行っています。
特に、約3万点におよぶポスターと約350脚の近代椅子は、デザイン研究の基礎資料として、社会的にも大きな意義を持つコレクションです。
年10回程度の展覧会の開催(公開)も人気です。
武蔵野美術大学・図書館
美術・デザインを中心に、関連領域や一般書を含む約28万冊の図書資料、和洋あわせて約4千種類の雑誌のほか、各大学の研究紀要類、展覧会カタログ、ビデオ・CDなどの映像資料を収集・保管しています。
特に5千冊を超える絵本コレクションや近代デザイン研究のためのグラフィックデザイン資料群は学術的な研究資料として活用され内外の注目を集めています。
広々とした開架スペースには自由にアクセスできる10万冊の専門図書が並び、先端のICT 技術を活用したブックタッチや無線LANを導入した自由な学習空間など、長時間滞在型の居心地の良い図書館です。
また、多摩アカデミックコンソーシアムのシステムを活用することで近隣の5大学の図書館が自由に利用できるのも魅力です。
武蔵野美術大学・民俗資料室
武蔵野美術大学の「美術館・図書館」は、図書館機能と美術館・博物館の機能を併せ持つ複合的な施設ですが、そのなかのひとつに「民俗資料室」があります。
民俗資料室では、暮らしの中で使われていた道具(民俗資料)を約9万点収蔵しています。
この資料の収集は、「旅する巨人」として知られる民俗学者の宮本常一名誉教授(1907-1981)の提唱のもと、1966年に発足した生活文化研究会の学生や教職員によって始められました。
生活用具、郷土玩具、凧、信仰資料など、高度経済成長と共に失われてきた民俗資料は、豊富さと水準において、国内有数のコレクションとなっています。
全国各地の陶磁器・竹細工・布・鉄器・木器・郷土玩具・信仰資料を中心としたこれらの民俗資料は、日本文化の成り立ちと変遷、未来の形を見つめるための手がかりとしてというだけでなく、美術やデザインなどの造形を学ぶための研究資料としての側面をもつものとして活用されています。
これらの収蔵資料の活用と公開を目的に、収蔵庫の一部公開や民俗資料室ギャラリーでの展覧会を開催しています。