【東京都立川市】「国立音楽大学」と「国立音楽大学楽器学資料館」~東京北多摩スポット・観光・イベント・公園・大学など~

立川市内で唯一の大学である国立音楽大学。

玉川上水駅最寄り駅、音楽を志す学生に人気の私立の音楽大学。

 

その国音に「楽器学資料館」があるのはご存知でしたでしょうか。

世界各地の楽器約2400点を収蔵し、そのうち1100点ほどを一般向けにも展示している大学内の資料館です。

 

 

 

国立音楽大学とは?

 

国立音楽大学(くにたちおんがくだいがく)は、東京都立川市柏町5-5-1に本部を置く日本の私立大学。

大学の略称は国立音大(くにたちおんだい)、国音(くにおん)。

 

大学名の「国立」の読みは「くにたち」であり、1970年代まで国立市にキャンパスがあったことに由来します。

誤って「こくりつ」と読まれ、私立大学ではなく国立大学と誤解されることがあります。

キャンパスは立川市で、立川唯一の大学です。

最寄り駅は西武線・多摩都市モノレールの玉川上水駅下車、徒歩8分ほどです。

 

キャンパス内にある二つの学生食堂や喫茶室、ロビーは憩いの場で、常時約2000人の学生が学んでいます。

 

 

 

国立音楽大学の歴史

 

1926年創立の東京高等音楽学院がルーツの大学です。

1926年(大正15年・昭和元年) 東京市四谷区(現・東京都新宿区四谷)に東京高等音楽学院として開校。

すぐに国立市に移転します。

1947年(昭和22年) 国立音楽学校に校名を改称。

1949年(昭和24年) 系列校の国立中学校(現国立音楽大学附属中学校)、国立音楽高等学校(現国立音楽大学附属高等学校)を設立。

 

1950年(昭和25年) 新制大学として国立音楽大学発足(音楽学部声楽、器楽、作曲、楽理、教育音楽学科)、国立音楽大学附属幼稚園も合わせて設立。

1951年(昭和26年) 学校法人国立音楽大学に運営法人組織変更。

 

1953年(昭和28年) 国立音楽大学附属小学校設立。

1963年(昭和38年) 教育音楽学科に幼児教育専攻を新設。

 

1968年(昭和43年) 大学院音楽研究科(修士課程)設置。

1978年(昭和53年) 現在の立川市の敷地に移転。

1982年(昭和57年) 講堂竣工。

1988年(昭和63年) 楽器学資料館設置。

 

1990年(平成2年) 楽理学科を音楽学学科、教育音楽学科を音楽教育学科と名称変更。音楽教育学科にピアノ教育専修を新設。

1991年(平成3年) 応用演奏学科、音楽デザイン学科新設。

1995年(平成7年) TAC多摩アカデミック・コンソーシアムが発足し、加入。

2000年(平成12年) 音楽教育学科に学校教育専修、音楽教育専修に音楽療法コースを設置。

2004年(平成16年) 従来の7学科を演奏、音楽文化デザイン、音楽教育の3学科に再編する。

 

2007年(平成19年) 博士後期課程設置。

2011年(平成23年) 演奏学科にジャズ専修を設置。

 

 

 

国立音楽大学の有名卒業生

 

・久石譲(宮崎駿作品などでも有名な作曲家)

・広瀬香美(ミュージシャン。ロマンスの神様を世に広めました)

・秋川雅史(テノール歌手。千の風になってでも有名です)

・加藤綾子(アナウンサー、元フジテレビアナウンサー)

・横山だいすけ(歌手、俳優、NHK「おかあさんといっしょ」11代目うたのおにいさん)

などです。

非常に多くの有名人の卒業生がいらっしゃいます。

 

 

 

国立音楽大学楽器学資料館

 

国立音楽大学のキャンパス内にある国立音楽大学楽器学資料館。

この資料館は毎週水曜にのみ一般公開されています。

世界各国から集められた楽器は、見たことがない形や聞いたことのない音を奏で、私たちの五感を刺激します。

国立音楽大学の4号館、エレベータで5階に上ると「楽器学資料館」があります。エレベータ前のロッカーに荷物を入れ、ドアを開けると素敵な音色が迎えてくれます。

 

入ってすぐある資料コーナーは、資料館独自で調査・作成された資料を見ることが出来ます。

世界各地の楽器約2400点を収蔵し、そのうち1100点ほどを一般向けにも展示しています。

世界各地の楽器を系統的に収集・展示するとともに、楽器に関する調査、文献・音資料の収集、目録・資料集の作成、楽器の修復などを行っています。

また、専門の演奏家による解説を交えた「レクチャーコンサート」も随時実施しています。

 

もともとは、1966年にルネッサンス・バロック音楽演奏研究のための楽器27点を文部省科学研究費補助により国立音楽大学が購入したことが始まりです。

1967年には日本音楽研究資料充実のために雅楽、能、箏曲などの楽器約30点および歴史的鍵盤楽器を国立音楽大学が購入。

1976年には音楽研究所が設立され、大学が収集した124点の楽器と非公開の展示室が整備。

その後楽器研究部門が設置されたことが、国立音楽大学楽器学資料館設立の経緯だそうです。

 

【展示されている楽器の主な地域】

 

・東アジア(日本・朝鮮半島・中国・台湾・チベット・モンゴル・ブータン)…669点

・ヨーロッパ…503点

・東南アジア(ミャンマー・タイ・ヴェトナム・ラオス・カンボジア・マレーシア・インドネシア・フィリピン・パプアニューギニア)…413点

・アフリカ(マダガスカルを含む)…269点

・中南米(メキシコ以南)…167点

・南アジア(インド・ネパール・バングラデシュ・スリランカ)…155点

・西南アジア(パキスタン・アフガニスタン・イラン・イラク・トルコ・ヨルダン・シリア・イスラエル・アラビア半島)…83点

・旧ソヴィエト連邦共和国…70点

・北アメリカ(アメリカ合衆国(ハワイを含む)・カナダ)…41点

・オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)…52点

などとなっています。

 

 

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