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【東京都小平市】「ブルーベリー」摘み取りができる農園と「ブルーベリー」栽培発祥の歴史~東京北多摩スポット・観光・イベント・公園・大学など~
小平市のゆるキャラの一つが「ぶるべー」。
小平市のシンボルマーク「ぶるべー」は、平成18年に武蔵野美術大学の学生がデザインし、平成20年に市民公募により、「ぶるべー」の愛称に決定しました。
「ぶるべー」という愛称は、「ブルーベリー」と「小平」の「平」という字を掛け合わせ、さらにシンプルさと可愛らしさを表しているそうです。
今では健康食品としてもすっかりおなじみになったブルーベリー。
小平市はブルーベリー栽培発祥の地として知られています。
山梨県北杜市・茨城県つくば市と併せて、小平市は「日本三大ブルーベリー」の地と称されています。
ブルーベリーが日本に伝わったのは1951年(昭和26年)のことです。
北海道農業試験場がアメリカから導入したのが始まりといわれています。
1964年に福島県園芸試験場の場長の岩垣駿夫さんが東京農工大学の果樹学教授として赴任しました。
このときに福島園芸試験場から苗を移植し、生産開発に関する研究をはじめました。
教授は栽培に情熱をかけ、同時にブルーベリーの栽培を生業にできる環境の実現を願い、実家が農家である教授の教え子にその情熱を託しました。
そして、1968年、大きな消費地に新鮮な生のブルーベリーを供給できる土地として最適な小平市にブルーベリーの木が植えられ、農産物としてのブルーベリー栽培が始まりました。
この栽培園をつくったのは岩垣駿夫さんの弟子、島村速夫さんです。
そのあとも岩垣さんの弟子つながりで、たくさんの栽培家があらわれました。
こうして、本格的な栽培が始まったのは1980年後半とされています。
このような功績から岩垣駿夫さんは日本の「ブルーベリーの父」と呼ばれています。
ブルーベリーの名前が一般に知られるようになったのは、昭和50年に大手メーカーがジャムの販売を始めた頃からのことです。
なお、ブルーベリー栽培発祥の地が小平市の花小金井南町であったことから、花小金井駅南口ロータリー内に「ブルーベリー栽培発祥の地こだいら」の標柱が建てられ、傍らにはブルーベリーの苗が植えられています。
小平といえば、ブルーベリー。
でも、なぜ、小平にブルーベリーが広まったのでしょうか。
昔の小平周辺は農家が好んで住むような地域ではなかったそうです。
なぜなら、小平市一帯は崖線の上部側、武蔵野段丘面に位置しており、水が不足しがちな地域だったからだと言われています。
台地の形状から水はけが良く、水不足が起こりやすい地域で稲作には適さないと言われていたそうです。
まだ「玉川上水」が通っていなかった時代には、特に農業的には不利な土地柄でした。
しかし、ブルーベリーは違っていました。
もともとブルーベリー栽培に適した土地は『水はけの良い土地』と言われています。
稲作に適していなかった小平は逆に、ブルーベリー栽培に適した土地だったわけです。
このような地形的環境の背景から、ブルーベリー栽培が広がっていったといわれています。
小平市はブルーベリー摘み取りができる農園があります。
日本のブルーベリー栽培発祥の農園です。
昭和43年、主人の島村速雄さんは通っていた大学の先生がアメリカから持ち帰った苗を育ててくれないかと頼まれたのがきっかけでブルーベリーを栽培。
西武新宿線の花小金井駅より徒歩5分。
嘉悦大学の近くにあります。
開園期間は7月中旬~8月下旬
手作りの無添加ジャムなど、加工品も売っています。
島村ブルーベリー園
東京都小平市花小金井南町1-10-13
http://s-blueberry.blogspot.jp
ユリやヒマワリ、コスモスなど四季折々の花々を摘み取れる農園。
ブルーベリーや花の摘み取りを体験できます。
1haの農園では、ブルーベリーをはじめ、枝豆やサツマイモなどの野菜も多く栽培されています。
ブルーベリーの他、コーン、ジャガイモなどの農産物の収穫体験がファミリーに人気です。
トレーラーを利用したカフェスペースもあります。
新小金井街道と鈴木街道の交差点の南東の角にあります。
ベンズファーム
東京都小平市鈴木町1-464
https://bensfarm.wixsite.com/bens-farm