どんなに小さなことでも、目の前のすぐできることから始めてみませんか!

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今回のテーマは教育です。

日本の教育には、お金がかかりますね。

一方、日本の大学の世界ランキングは低いまま。

では、日本の子供たちが世界競争力のある人材に育つためには、どうするのがいいのでしょうか。

今回は日本の教育問題から紐解きながら、子供たちの「やる気スイッチ」を入れる方法についてお伝えします!



大学卒業までの日本の教育費は1人いくら?!

教育はお金がかかりますよね。

一体、大学卒業までに1人当たりの教育費はいくら必要なのでしょうか。

幼稚園から大学までの教育費はすべて国公立卒業で1,024万円!

すべて私立だと2,465万円!

※出所:文部科学省「平成28年度子どもの学習費調査」より

この数値はあくまでも平均値。

3,000万円以上という教育費の可能性もあります。

もちろん、生活費も含めると、1人当たりの養育費は大変な数値になってしまいますね。

日本の公的教育費の支出額のランキング!

高い日本の家庭教育費。

一方、日本は経済大国ですが、教育への日本の公的支出が少ないことはよく知られています。

以下、日本のGDP(国内総生産)に占める公的教育費の支出額の割合です。

※出所:OECD(経済協力開発機構)の2017年版の教育白書

2014年の日本の数値は3.2%とOECD加盟国の中で最も低い数値となっています。

教育は国の礎だと思うのですが、実際のところ、日本はあまり力を入れているようには見えませんね。

寺子屋とは?

日本の低い公的教育支出。

なぜでしょうか。

もちろん、各政権運営などの判断もあるとは思います。

しかし、継続的に数値が低い背景には、日本は江戸時代から「寺子屋」というものがあったからだ、と個人的には思っています。

つまり、日本には江戸時代から「民間」による教育の仕組みがあったことも一つの背景だと思っています。

江戸時代の各藩には、主に武士向けに公的な「藩校」もありましたが、「寺子屋」は民間教育施設としては世界に例のない数を誇っていました。

どれくらいだと思いますか。

なんと1.5~2万軒!

寺子屋で教えていたのは、大半が地元の民間人です。

現役の村役人や僧侶、神官、医師、町人などで、本職の仕事をする傍らで、子どもに指導をしていました。

寺子屋の先生は、お師匠さんと呼ばれており、お師匠さんはほとんどボランティアで、授業料などは生活の足し程度でしかなかったようです。

子供たちは大半が農民でした。

そのため、学費はそれぞれの家庭の事情で払える分だけで運営されていました。

支払いできない農民などは野菜などで授業料を支払っていたともいわれています。

こういった民間発教育施設が整っていた日本は、現代にいたるまで「教育」という支出に関心が薄かったのかもしれません。

世界大学ランキング

では、現在、日本の世界における教育レベルはいかほどでしょうか。

学力だけのランキングではないのですが、「世界大学ランキング」と呼ばれる世界各国の大学のレベル順位があります。

以下、世界大学ランキング2016-2017版 です。

【世界大学ランキング2016-2017版】

第1位: マサチューセッツ工科大学(MIT) 【USA】
第2位: スタンフォード大学 【USA】
第3位: ハーバード大学 【USA】
第4位: ケンブリッジ大学 【UK】
第5位: カリフォルニア工科大学(Caltech) 【USA】
第6位: オックスフォード大学 【UK】
第7位: ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) 【UK】
第8位: スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ) 【スイス】
第9位: インペリアル・カレッジ・ロンドン 【UK】
第10位: シカゴ大学 【USA】
第11位: プリンストン大学 【USA】
第12位: シンガポール国立大学(NUS)【シンガポール】
第13位: 南洋理工大学(NTU) 【シンガポール】
第14位: スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)【スイス】
第15位: イェール大学 【USA】
第16位: コーネル大学 【USA】
第17位: ジョンズ・ホプキンス大学 【USA】
第18位: ペンシルベニア大学 【USA】
第19位: エディンバラ大学 【UK】
第20位: コロンビア大学 【USA】
第21位: キングス・カレッジ・ロンドン(KCL) 【UK】
第22位: オーストラリア国立大学 【オーストラリア】
第23位: ミシガン大学 【USA】
第24位: 清華大学 【中国】
第24位: デューク大学 【USA】
第26位: ノースウェスタン大学 【USA】
第27位: 香港大学 【香港】
第28位: カリフォルニア大学バークレー校(UCB) 【USA】
第29位: マンチェスター大学 【UK】
第31位: カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 【USA】
第32位: トロント大学 【カナダ】
第33位: ENS(高等師範学校) 【フランス】
第34位: 東京大学 【日本】
第35位: ソウル大学【韓国】
第36位: 香港科技大学 【香港】
第37位: 京都大学 【日本】
第37位: ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE) 【UK】
第39位: 北京大学 【中国】
第40位: カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD) 【USA】
第41位: ブリストル大学 【UK】
第42位: メルボルン大学 【オーストラリア】
第43位: 復旦大学 【中国】
第44位: 香港中文大学 【香港】
第45位: ブリティッシュ・コロンビア大学 【カナダ
第46位: シドニー大学 【オーストラリア】
第46位: ニューヨーク大学(NYU) 【USA】
第46位: KAIST 【韓国】
第49位: ニューサウスウェールズ大学(UNSW Australia) 【オーストラリア】
第49位: ブラウン大学 【USA】

世界大学ランキング2016-2017の100位以内にランクインした日本の大学は、東京大学と京都大学のみです。

その他の日本の大学は 200位以内にもランクインしていません。

日本の大学における国際競争力は低いと言わざるを得ません。

また、アジアの大学に限定したランキングは以下です。

【アジアの世界大学ランキング2016-2017版】

第1位(第12位):シンガポール国立大学(NUS) 【シンガポール】
第2位(第13位):南洋理工大学(NTU) 【シンガポール】
第3位(第24位):清華大学 【中国】
第4位(第27位):香港大学 【香港】
第5位(第34位):東京大学 【日本】
第6位(第35位):ソウル大学 【韓国】
第7位(第36位):香港科技大学 【香港】
第8位(第37位):京都大学 【日本】
第9位(第39位):北京大学 【中国】
第10位(第43位):復旦大学 【中国】

世界の大学ランキングにおけるアジアの大学ランキングを見てみると、日本は東京大学5位、京都大学は8位となっていますが、シンガポールや中国の大学が強いことが分かります。

アジア諸国での比較でも大学の国際競争力という面では、低いと言わざるを得ないのでしょうか。

もちろん、「世界大学ランキング」は主に「研究力」に比重を置いたランキングですので、一概にこのランキングが、「偏差値」「就職力」などの基準とは異なります。

ただ、この「世界大学ランキング」は、イギリスの教育専門誌である「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education)」より発表されており、世界でも注目され、権威あるランキングの一つです。

日本の大学の場合、英語を軸とした「国際性」に弱みを有しています。

グローバル化の時代、様々な国の人と協力しながら発展する有意性はご存知の通りです。

世界を代表するような人材を育成する仕組み、世界経済をけん引するような人材を輩出することは、今の日本には難しいのかもしれません。

教育改革のヒント!

この教育問題。

国際競争力のある人材に育っていくにはどうしたらよいのでしょうか。

少しヒントとなる事例をご紹介します。

東京の品川にある「品川女子学院」はご存知でしょうか。

以前カンブリア宮殿などマスメディアにも取り上げられた学校です。

この学校が注目された背景は「教育改革」でした。

その「奇跡」とも呼ばれる教育改革の軸となった方が校長の漆紫穂子(うるししほこ)さんです。

漆さんが、1989年に校長に就任して以来、教育改革を推進、偏差値20アップ、応募人数60倍、実倍率10倍の人気校となりました。

その教育改革の秘訣。

それは「やる気スイッチ」

生徒一人一人のやる気を起こし、有名大学への進学や多分野での活躍を増やし続けています。

漆さんが大切にしている言葉の一つに「6割GO!」があります。

「6割準備できたらGO!」という意味です。

何か新しいことを始めるとき「完璧を期す」という思いが強すぎて、結果、実行できないことはよくあることです。

それでは何も変わりません。

しかし、小さなことは成功しやすく、結果も早く出ます。

例え、どんなに小さなことでも、目の前のすぐできることから始めること、これが生徒の自信を深め、次なるステップを生み出すのです。

この小さなステップが、周りの人みんなが「変わったな」という印象を持ちます。

この反応が本人の次の「やる気」につながるそうです。

どんな小さなことでもいい。

結果を出すこと。

これが良い結果を生み、良いスパイラルを創り出すというのです。

やる気スイッチ4つの「ON」!

校長の漆さん自体、様々な「6割GO」を実践してきました。

新しい試みとしてチャレンジしたのが「企業とのコラボ授業」

「修学旅行」と「海外語学研修」をセットにした改革もチャレンジの一つでした。

漆さんは「やるリスクより、やらないリスクの方が大きい」、現状に甘んじることなく、たとえ失敗してもどんどん新しいことをやっていくという方が、ずっとリスクが小さいと考えています。

生徒はいずれ卒業し、一般社会に入っていきます。

生徒の将来のためにも、今のうちから社会に必要とされる人に育ってほしい、そう願う生徒への強い信念が生み出した「6割GO!」なのかもしれません。

漆さんが教育改革を実践してきた中で、生徒が「やる気スイッチ」が入った瞬間に立ちある場面が多かったそうです。

生徒が「やる気スイッチ」が入る理由はなぜでしょうか。

漆さんの様々な成功体験から、その「やる気スイッチ」が入る4つの背景があることに気が付いたそうです。

それが以下、「やる気スイッチ4つのON!」です。

【やる気スイッチ4つのON!】

好きなことができたとき

目標ができたとき

出来ないことができたとき

人のためにやるとき

いかがでしょうか。

どれにも、共通するのが「自分はやれば出来る」「人に認められた」という自己肯定感です。

学校は10教科くらいで成績がつきますが、社会に出れば「くだらないことを思いつく」ことも才能なのです。

「社会に出れば100教科」

今、世界の教育の潮流として、注目されているのは「非認知能力」です。

IQなどの数字で認知されない力のことです。

「目に見えない力」を生徒に身に付けてほしい、漆さんの学校改革はその強い想いから出てきたのかもしれません。

この「目の前に見える、小さな、すぐできること」「6割GO!」、そして「やる気スイッチON」は学生だけに当てはまるものでしょうか。

私たちにも十分学べる「ヒント」ではないでしょうか。

新しいことに挑戦する人、すべてに。

最後に

新しいことに挑戦する人に名言を贈ります!

不可能と思っていることのほとんどが挑戦したことのないこと
福島正伸

始まりはいつも一人の小さな覚悟です。
永松茂久著 『感動の条件』より

とにかく具体的に動いてごらん 具体的に動けば 具体的な答が出るから
相田 みつを

がんばるというのは、「無理をせよ」ということではなく、「とりあえずやってみる」ということです。
『勇気をくれたこのひとこと』ディスカヴァー21編集部より



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