ワンちゃんの年齢計算方法とは?~最新研究・犬年齢計算方法とシニア犬年齢・平均寿命について~

ワンちゃん

愛犬とは一生一緒に、笑顔で暮らしていきたいですよね。

飼い始めたころは小さかった愛犬も、あっという間に年を重ねていきます。

 

人間の子供の成長も早く感じるものですが、犬の成長はもっと早く、あっという間です。

いつの間にか私たちの年齢を追い越していき、駆け抜けるように過ぎていく犬たちの時間。

ワンちゃんが年を取るスピードは、なんと、人の4~7倍と言われています。

よく飼い主さんたちの間で、「人間でいうとこのコは〇歳くらいなのよね」という話を聞きます。

 

犬の年齢はどのように人の年齢に換算するのでしょうか?

ワンちゃんの年齢計算方法についてお伝えいたします!

 

 

旧来、犬年齢計算方法「7倍換算法」

 

いつも癒してくれるワンちゃん。

よく話題に上るのが、ワンちゃんの年齢ですよね。

 

でも、その年齢、人間にしてみると何歳くらいなのでしょうか。

一般的に言われているのが、ワンちゃんの年齢に7倍して計算すると、人間の年齢に近くなると言われています。

例えば、1歳ならば人間の7歳。

2歳ならば、14歳、3歳で21歳、4歳では28歳・・・

 

という風に計算することが多いかもしれません。

ただ、この計算方法はかなりおおざっぱだと言われています。

 

単純に7倍するのではない方法もいくつか提唱されています。

 

 

犬の1歳は17歳?

 

犬の年齢を7倍にすることで人間の年齢に近くなるという説以外にも多く、提唱されています。

もう一つ、ご紹介いたします。

 

それが、犬の1歳を人の17~18歳とし、以降は1年ごとに4歳半を加算するという考え方です。

ワンちゃんの生まれてからの1年は非常に速い成長をみせて、すでに人間の17歳くらいに匹敵するとも言われています。

すごいですね。

たった1年で猛スピードです。

 

以下、参考の表となります。

犬の年齢と人間の年齢(4.5年×犬年齢+17歳)

 

■4.5年×犬年齢+17歳

 

1歳 (人間17~18歳)
2歳 (22歳6か月)
4歳 (31歳6か月)
6歳 (40歳6か月)
8歳 (49歳6か月)
10歳 (58歳6か月)
12歳 (67歳6か月)
14歳 (76歳6か月)
16歳 (85歳6か月)
18歳 (94歳6か月)
20歳 (103歳6か月)

 

 

犬の年齢計算、最新学説!

 

 

お伝えしました通り、「犬の年齢」と「人間の年齢」を求める方法は様々論じられてきました。

ところが昨今、2019年11月さらに新たな学説も発表されました。

 

それが、犬の1歳は人間ではすでに31歳!という研究結果です。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは、DNAメチル化を老化の定義に用いる方法を提唱しました。

DNAメチル化とは、DNAを構成する炭素原子の一部にメチル基(-CH3)が付加する化学反応のこと。

DNAメチル化は年齢を重ねるにつれて進行する傾向があり、人間だけではなく犬のDNAにも起こる現象であることがこれまでの研究でわかっていました。

研究チームは、生後1カ月から16歳までの犬およそ100匹から血液サンプルを採取し、DNAを分析。

そして、1歳から103歳までの人間320人を分析して得たDNAメチル化のデータと比較を行いました。

 

その結果、平均して「犬の8週間が人間のおよそ9カ月に相当する」ということが判明しました。

そして、研究チームはこの研究結果から、「16×loge(犬の年齢)+31=人間に換算した年齢」という公式を発表しました。

つまり「犬の実年齢の自然対数を16倍して31を加えた数値が、ヒトの年齢に換算した犬の年齢である」という内容でした。

これによると、犬の1歳は人間の31歳、犬の5歳は人間のおよそ57歳、犬の10歳は人間のおよそ68歳であるとしています。

 

ただし、今回の研究で血液サンプルを採取した犬のほとんどがラブラドール・レトリバーだったとのことで、「犬種が異なる場合、この公式が完全に通用するとは限らないので注意が必要です」と研究チームは述べています。

 

 

 

いつからがシニア犬?

 

犬の年齢を考える時、どのくらいからシニア期に入るのだろう?と気になることでしょう。

前述のように、サイズや種類のバラエティーが豊富で、犬種の特性もある犬では、一口にシニア期を語るのは難しいかもしれません。

 

仮に人間の60歳くらいに相当する年齢からシニア期と考えますと、一般的に言われるのが、小型犬では9~11歳、中型犬では8~9歳、大型犬の場合は7~8歳となります。

しかしながら、新陳代謝機能や免疫力などが徐々に低下してくるのが平均的に7歳頃と言われていることから、7歳くらいからすでにシニア期に入ると考えられています。

ですが、近年では犬の寿命も延びており、人間同様、シニア期の捉え方を時代に合わせて少し延ばしてもいいのでは?という意見もあります。

いずれにしても、愛犬がシニア期を迎える頃になったなら、健康管理にはより気配りが必要です。

 

食事や散歩の内容も、様子を見ながらそのコの状況に合うよう、少しずつ調整をしてあげるのがいいでしょう。

なお、肥満は老化を早めると言われているので、適正体重を保つこともポイントとなります。

 

 

犬の主な老化のサイン

 

犬が徐々に老化し始めるのは7才頃からといわれています。

そのため「シニア犬」とは、一般的に7才以降の犬を指します。

 

犬は年をとると、体や気持ちにどのような変化が起きるのでしょうか?

中には年をとって病気にかかってしまう場合もあります。

もし気になるサインを見かけたら、一度かかりつけの獣医師に相談してみることをおすすめします。

 

犬の主な老化のサイン(7才~)

 

【からだの変化】

・口臭が強くなる
・皮膚が乾燥する
・白髪が出てくる
・毛がよく抜ける
・太りやすくなる

 

【行動の変化】

・散歩のとき前へ引っ張らなくなる
・新しいおもちゃに興味を示さなくなる
・散歩中の動きや普段の動作などがゆったりする、落ち着きがみられる

 

 

犬の主な老化のサイン(9~12才)

 

【からだの変化】

・目の輝きが鈍くなる
・筋肉が減って痩せてくる
・爪が伸びやすくなる

 

【行動の変化】

・散歩の途中で休みたがる、帰りたがる
・新しく会う人や犬とあまり交流しない(好奇心が薄れる)
・階段を上りたがらない、段差でつまずく

 

犬の主な老化のサイン(12才~)

 

【からだの変化】

・歯周病が進んで歯が抜ける
・消化吸収機能や内臓機能の働きが低下し、痩せてくる
・名前を呼んでも気が付かない(耳や目の機能が衰える)
・鼻が乾きやすくなる

 

【行動の変化】

・寝てばかりいる
・それまで食べていたものが急に食べられなくなる
・歩行が困難になる
・飼い主さんの帰宅を喜んでいてもお出迎えしなくなる
・痴呆の症状が現れる(13才~15才にかけて増える傾向に)

 

 

 

犬の平均寿命はどのくらい?

 

 

犬の寿命は、体の大きさや犬種によって異なりますが、平均的には12~15歳くらいといわれています。

このあたりの年齢は、人間でいうと70歳ほどに相当するでしょう。

 

一般社団法人ペットフード協会が行った『平成30年 全国犬猫飼育実態調査』によりますと、犬の平均寿命は超小型犬で15.01歳、小型犬は13.91歳、中型犬・大型犬では13.36歳、全体的な平均寿命は14.29歳となっています。

参考ですが、東京大学が行った調査では、ミックス犬の平均寿命が15.1歳、純血種は13.6歳、全体では13.7歳とのことでした。

そして、犬種の中で柴犬の平均寿命がもっとも長く15.5歳であるのに対して、フレンチ・ブルドッグでは10.2歳となっており、約5年の開きがあるそうです。

 

小型犬の平均寿命(参考)

 

・チワワ…13.7才
・トイ・プードル…13~15才
・ミニチュア・ダックスフンド…14.7才
・柴…10~15才

 

中型犬の平均寿命(参考)

 

・コーギー…12~13才
・ビーグル…11~13才
・ブルドッグ…9~13才

 

大型犬の平均寿命(参考)

・ゴールデン・レトリーバー…11才
・ラブラドール・レトリーバー…12~13才
・グレート・デーン…7才

 

こうして犬たちの時間を見てみると、共に過ごせる一瞬一瞬を大切にしたいと思えてくるのではないでしょうか。

20歳を超えるほど長寿な犬もいれば、残念ながら若くして命を全うする犬もいますが、単に長生きをすればいいというものでもありません。

 

共に過ごせる時間が長かろうと短ろうと、愛犬を想う気持ちと、互いの信頼があれば、一瞬の幸せは一生の宝となるのではないでしょうか。

 

 

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