ねこって、なんで指の先のにおいをかぐの?~猫が指に鼻チューする2つの理由~

ネコちゃん

あなたは愛猫の頭を撫でる時に指をクンクンと匂いを嗅がれた経験はありませんか?

猫って、人差し指を顔に近づけると、その人差し指に寄ってきて匂いを嗅いだり鼻をくっつけてきたりするもの。

また、人に対してだけでなく、猫同士も鼻と鼻をくっつけて鼻チューしている姿を見かけたりしますよね。

 

餌を差し出しているなら興味を持つのはわかりますが、単に人差し指だけで興味を持つのは不思議です。

なぜ指を出しただけで反応するのでしょうか。

 

 

 

 

人差し指の匂いを嗅ぐのは猫特有の「鼻チュー」と同じ意味

 

飼っている猫に、人差し指を差し出してみましょう。

おそらく興味深く、飼い主の指のにおいを嗅ごうとするはずです。

猫は突起物が近づくと、それが何か確かめるため、においを嗅ぐ習性があります。

飼い主さんが指を差し出せば、猫は指先に興味を示し、クンクンと匂いを嗅ぎます。

 

人差し指の臭いを嗅ぐのは、猫同士の「鼻チュー」と同じ意味を持つそうです。

『鼻チュー』という可愛らしい仕草は、猫達がチューしていることではありません。

猫同士は出会った時に、お互いの鼻をくっつける鼻チューをして挨拶をしています。

猫が鼻と鼻をくっつけているのを見たことがありませんか。

 

鼻でキスをしているようなので、猫の鼻キス、または鼻チューとも言われています。

猫が人に鼻キスをしてくることもありますね。

顔を近づけると、人の鼻や口元に鼻を近づけて来て、キスをするような状態になります。

これが「鼻チュー」です。

 

この「鼻チュー」と人間の指先の臭いを嗅ぐ理由は大きく分けて2つあるそうです。

 

 

 

理由①鼻をくっつけるのは猫流のあいさつ!

 

 

指を差し出すと、指先に鼻をくっつけてくるのは猫の挨拶なのだそうです。

猫同士でも鼻キスをする時には、軽い挨拶程度の意味があるとされています。

おはよう、こんにちは程度の挨拶で、一瞬だけちょん、と鼻と鼻を合わせるような状態です。

相手の匂いを嗅いで、相手の状態について確認をするほか、あなたに敵意はありませんよという意味合いもあります。

 

この行為は、オス猫でもメス猫でも、猫の性別に関わらず行われますし、仲の良い猫同士で頻繁に行われるという研究結果があります。

顔は、目や鼻、口などの器官が集まっており、その部分を相手に近づけているわけなので、鼻でキスするほど近づくということは、確かに敵意がないからこそできる行為だと考えられます。

また、知っている臭いであれば、猫は安心することができます。

いつも知っている相手に対して、鼻キスをすることで、軽く確認をしているということですね。

 

あなたが指を出したときに、匂いを嗅いでそのあと鼻をこすりつけてくるなら、それは、その猫があなたのことを警戒していないという証。

逆に猫パンチをしてきたり、逃げ出してしまったりするようなら、まだあなたのことを警戒しているということになります。

 

 

 

 

理由②相手の情報を得るため

 

猫の顔の周りには、ニオイを発するポイントがたくさんあります。

ここから、猫達は相手がどんな猫なのか情報を得るために鼻チューをしているのです。

猫は相手のニオイから、敵か味方、優劣な立場に立てるかを瞬時に判断しています。

猫同士の鼻チューは挨拶の意味もありますが、相手の様々な情報を集めて判断するための意味もあるのです。

 

初対面の猫に対しては、警戒心が強いので、ベッタリと鼻チューしたりはしません。

お互いに緊張しているので、体を接近し過ぎないように首を伸ばし、ニオイで相手の情報収集します。

猫の嗅覚は、人間が感知できる最低濃度より1万分の1から10万分の1でも嗅ぎとることができると言われています。

また、猫は臭いを出す臭腺という器官があり、頬や口周り、顎などから臭いを出しています。

 

鼻と鼻とを近づけ鼻キスしているように見えるのは、お互いにその臭いを確認しあう意味があると考えられます。

お互いの情報を、臭いで感じ取っているということですね。

そのため、あまり親しくない、または知らない猫同士は、鼻キスしている時間が長くなるという研究結果もあります。

鼻キスしている時点で大きな敵意はありませんが、挨拶の後、どちらかがシャーっと威嚇をすると、お互いに離れていくという状況もあります。

 

猫が初対面の人間の指の臭いを嗅ぐのも、相手の情報を得ようとしていると考えられます。

 

 

 

猫同士の「鼻チュー」

 

 

猫同士のあいさつは、鼻同士をこすり付けあっているように見えますが、実は相手の猫の口の周りの匂いを嗅ぎ合っているのだそうです。

口の周りの臭腺から出てくる匂いや、食べ物の匂い、噛んだものの匂いから情報を嗅ぎ取っているのそうです。

口の周りが自分と同じ匂いがする猫は、食べるものや触れるものが一緒だから家族、もしくは仲間だと認識して安心するそう。

なぜ、この鼻チューが猫にとって重要なのかというと、猫は視力よりも嗅覚に優れた動物だから。

たいていのものは、匂いで判断するといわれています。

口周りの匂いは猫にとっては個人情報なんですね。

 

鼻チューのあとは、お尻の匂いを嗅ぎ合って挨拶を続けることもあるそうです。

 

 

 

猫と仲良くなる必勝法?!

 

 

この「鼻チュー」の習性を利用してネコちゃんと鼻良くなる方法があります。

それが、人差し指の臭いを嗅いでもらう作戦です。

友人宅の猫など、初めましての猫と遭遇したとき、いきなり体を触ろうとせずに、人差し指を猫の鼻先に出して匂いを嗅がせてまず挨拶をすると、スムーズに仲良くなれる確率が高くなるそうです。

 

手を開いたままにしたり、上から指をかざしたりすると「たたかれるんじゃないか」とおびえる猫もいるので、なるべく猫より低い位置から指を出すのがテクニックです。

人差し指に慣れてきたら、猫が撫でてほしい部分を優しく撫でてコミュニケーションを深めていくのがポイントです。

鼻チューテクを習得すれば、様々な猫ちゃんと仲良くなれる確率が高くなります。

ぜひ、鼻チューテクで猫ちゃんとの親睦を深めましょう。

 

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