猫は飼っていても自由に外出していいるネコちゃんも多いですよね。
いつの間にか戻っていたり。
また出かけたり。
本当に気まぐれですね。
でも、一体どのくらいまで遠出しているのでしょうか。
少し不安ですよね。
猫の行動範囲は?!
猫の行動半径は500m以内といわれます。
しかし、街中では半径50m,せいぜい遠くても200m程度でしょう。
外猫たちの行動範囲を見ていると、良く動く猫でも、せいぜい半径100m程度を回遊しているようです。
都会の雄ネコの行動範囲は、自宅を中心として半径150m~250mの円内だと言われています。
それに比べて、雌ネコの行動範囲は雄ネコ10分の1程度といわれています。
自分の縄張りから300m以上離れてしまうと、戻って来れなくなるとも言われています。
メス猫は警戒心が強くなるべく安全なところに身を置いていたいため、あまり遠出をしないといわれています。
一方オス猫は、食料の豊かさよりもメス猫の存在によって変わるため、メス猫を求めて行動範囲が広くなってしまう傾向があるようです。
そのためオス猫はたまにかなり遠出してしまうことがあるので、注意が必要です。
去勢した場合はオス猫でも子孫を残す必要がなくなるため、行動範囲が狭くなります。
ただ、本能的にオス猫のほうが冒険心が強く活動的なので、その分行動範囲はメス猫よりも広くなります。
猫の帰巣本能について
「帰巣本能」とは、遠く離れた場所から自分の家に戻ってくることができる能力です。
極端なケースですが、300km離れた場所から帰宅したネコちゃんもいるようです。
では、そういったネコちゃんはどのようにして戻ってくることができるのでしょうか?
最近の研究では、ネコにも独自のナビシステムが備わっていることがわかってきました。
ネコは4つの能力を駆使して、自分の住処へ戻ってくると考えられています。
①嗅覚や記憶によるもの
イヌには劣るとはいえ、ネコの嗅覚は人の数万倍はあります。
また、ネコはイヌには比べて場所を覚えるのは得意なんです。
しかしこれらが役に立つのは、狭い範囲内での話。
何十キロも遠く離れた場所から帰ってくるケースでは、それらだけでは説明がつきません。
②猫には磁場が見えている
渡り鳥は大陸間を正確に移動できることで知られていますが、最近の研究では、渡り鳥の目には磁場を感じる細胞(受容体)があり、実際に地球の磁場が見えている可能性があるという説があります。
この受容体、イヌやネコの網膜にも存在していることがわかりました。
つまり、ネコちゃんにも磁場が見えている可能性があるということかもしれませんね。
③体内時計を利用している
ネコを飼っていると、意外と生活リズムが一定であることがわかると思います。
動物には体内時計があり、住んでいる環境によって一定のリズムを刻んでいます。
ネコは自分の体内時計と太陽の位置関係を感覚で覚えていて、そのズレを修正するカタチで移動しながら戻ってくるという説があります。
④方向細胞のおかげ
方向細胞は大脳に数多く存在しているもので、いくつかの細胞が目標を記憶しています。
頭がある目標(方向)を向いたときにビビッと反応して活性化するといわれています。
これによって、目的地を察知して戻ってくる可能性があると考えられています。
それらのナビシステムには個体差があり、全てのネコに備わっているものではありません。
多くのネコちゃんたちが帰宅できないでいるのも事実です。
帰巣本能がある、縄張り意識が強いと言われる猫でも、屋外では保護や交通事故など帰巣が不可能なこともあり得ます。
例えばですが、
・野良猫や野良犬との喧嘩による負傷
・交通事故
・迷い猫としての保護、収容
など様々な理由から帰巣が不可能になることもあります。
屋外で暮らす野良猫にはそれぞれ縄張りがあり、不意に迷いこむことで想いもよらぬ大怪我を負う事もあります。
運悪く、発情、繁殖のシーズンであれば途端に周囲から攻撃を受けるでしょう。
このような想定外の出来事も猫が帰巣できなくなってしまう理由として考えておかなければなりません。
快適な環境を見つけると住み着いてしまう事も猫は本来群れで暮らす習性がないので、たとえ長年暮らす飼い主であっても執着がないと言われています。
快適な生活空間、毎日もらえる食事に執着をしているという切ない意見もあるほどです。
そのため、ふらりと出かけた屋外で同じように快適な環境を見つけると、その場所に住み着いてしまう事もあります。
中には数軒の家を渡り歩き都度食事をしたり、昼寝をするという生活をする猫もいます。
このように帰巣本能はあってもあえて帰らないという事も猫には起こるのです。
完全屋外飼育の猫が不意のタイミングで屋外に飛び出してしまうことがあります。
完全屋内飼育の場合、猫のこのような行動を想定しておらず首輪も迷子札の装着していない事がほとんどです。
保護、収容された先でも飼い猫なのか、野良猫なのかの判別が出来ません。
このような場合に備え、以下のような備えも必要かもしれません。
・マイクロチップを装填しておく
・室内でも常に首輪をつけておく
・猫の全身写真を撮影しておく
大切なネコちゃんがいなくなってしまわないように、事前に対策は有効ですね。
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