晴れの日もあれば雨の日もある。少年はさぁ、ケータイなくしたよな。俺は帽子をなくした。でもさ、生きていくってことはさ、なくすことばっかりじゃないぜ。
まぁ生きてりゃさ、何度も転んでそのたんびに傷を作ったり、痣を作ったりすると思うんだよね。でもそんな時、心だけは鍛えておかないと、自分に負けちゃうじゃないか。
小さいことにくよくよしたりしてない?自分のやりたい事、やれる事。やればいいんだよ、少しずつさ。それが強さになるんだよ、きっと。そんな感じ。君は強い。
自分を信じること、それが自分が自分らしくあるための第一歩なんじゃないか。
落ち込むやつはさ、成長するんだよ。
自分がやりたくないことも、案外どっかで役に立つってことがあるみたいだ。
すごいと思える人、尊敬できる人、また会いたいなって思える人。
そういういろんな人たちと出会うことで、自分は強くなっていくんだ。
自分の生きる道を決められない奴に、なんの人助けができるんだ。
心だけは強く鍛えておかないと、自分に負けちゃうじゃないか。
シリーズ初の「和」をモチーフにした仮面ライダー。
和をベースとした世界観・演出(筆文字等)、敵怪人は魔化魍と呼ばれる妖怪をモチーフにしたもの。
元来「仮面ライダー」ではなかったヒーロー物の企画を「仮面ライダー」シリーズに転用しているので(当初平成ライダーシリーズは前作『仮面ライダー剣』で終わる予定だった)、「仮面ライダー」シリーズ全作を通して見るとデザイン・ストーリーともに異色の作品となっている。
当初は「変身忍者 嵐」を元にした企画だったといい、また前半のプロデューサーであった高寺重徳は後に「魔法もののライダーだったが戦隊が魔法モチーフになったので音楽モチーフになった」「世界各地で化け物退治をするハンターの設定が日本各地で魔化魍退治をする鬼になった」と述べている。
プロデューサーは制作発表の場で、「『響鬼』は平成の『仮面ライダーアマゾン』」と表現するほど。
演じた細川茂樹は当時33歳で、「仮面ライダー」シリーズを通して役・俳優ともに最年長の主役である。
仮面ライダーは『鬼』と呼ばれ、自らの体を鍛えることで変身出来るようになる。
姿も異質で複眼どころか、独立した目がなく、変身ベルトが無く、派手な変身ポーズも無い。
お決まりの『変身!』という掛け声もなく、主人公専用バイクが後半まで登場せず、主人公は主に車で移動する(しかも自分では運転をしない)。
主題歌は布施明の「少年よ」。
EDでも分かるように、歌詞にはヒビキから明日夢へのメッセージ性が込められている。
また布施明さんはこの曲でこの年の紅白歌合戦に白組として出演。
バックでは響鬼、威吹鬼、轟鬼の三人が魔化魍とアクションを繰り広げ、曲のラストには細川茂樹さんが登場しお馴染みのポーズを披露するという豪華絢爛なステージを披露した。
鬼(仮面ライダー)に変身するヒビキと普通の少年である安達明日夢の二人を主人公とし、魔化魍と戦う視点とそれを見守りつつ日々を生きる少年の視点から物語が進行する。
第一話のオープニングは以下。
ぼく、安達明日夢は東京の下町に住む中学3年生。屋久島で奇妙な男の人――ヒビキさんに出会ったのですが、ヒビキさんは魔化魍という怪物と戦う鬼だったんです・・・
主役ライダー。
気さくで器が大きい不思議なおじさん。
音撃鼓を使う鬼。
「鍛えてます」が口癖で、「シュッ」と言いながら敬礼みたいな仕草をする。
よく“カエルのうた”の替え歌を歌う。
高校受験を間近に控えた中学生。
本作は彼の成長劇であり、もう一人の主人公。
屋久島でヒビキと出会い、以降猛士に関わることになる。
ヒビキからもらったコンパスを御守り代わりにしている。
ドラムをやっている。
穏やかな性格の優男で、音撃菅を使う鬼。
お洒落に気を遣い、バイク(一般車)を持っている。
香須実と良い感じ。
ひとみの従兄で、斬鬼の弟子。
斬鬼大好き。
免許皆伝して一人前の鬼『トドロキ』となる。
音撃真弦を使う。
二年も弟子をやっていたのになぜか夏の魔化魍の特性を全く知らなかった。
生真面目な性格で目上に対しては語尾に「~ッス」と付ける体育会系。かつては警官だった。
轟鬼の師匠の強面おじさん。弦の鬼。身体にガタがきたため現役を引退。
轟鬼のサポートに回る。