子供の願い事は未来の現実…。それを「夢」と笑う大人はもはや人間ではない!
おばあちゃんは言ってた。人は人を愛すると弱くなる。けど恥ずかしがることはない。それは本当の弱さじゃないからってな。弱さを知ってる人間だけが本当に強くなれるんだ。
食事は一期一会。毎回毎回を大事にしろ。
じいやが言っていた。男は燃えるもの火薬に火を付けなければ花火は上がらないってな。
食べるという字は、人が良くなると書く。
同じ道をともに行くのが仲間、だが、別々の道をともに行けるのが友達…俺の言葉だ。
男がやってはいけないことが2つある。女の子を泣かせることと、食べ物を粗末にすることだ。
“ネイティブ”も人間もあるものか。この世界に生きとし生けるもの、すべての命は皆等しい。他者のために自分を変えられるのが人間だ。自分のために世界を変えるんじゃない、自分が変われば世界が変わる・・・。それが天の道!
恥ずかしがることはない。それは本当の弱さじゃないから。
世界は自分を中心に回っている。そう思った方が楽しい。
俺は、俺にしかなれない。でも、これが俺なんだ。
『仮面ライダーカブト』は平成ライダーシリーズの七作目であり、「仮面ライダーシリーズ」35周年記念作品として制作・放送された特撮番組。
かつて【最強】をテーマとした『仮面ライダーストロンガー』に倣い、平成における最強ライダーを主題として製作された意欲作。
前作『仮面ライダー響鬼』が「変身」の掛け声やベルトによる変身、キックの必殺技などを撤廃した“完全新生”を掲げた異色作だったのに対し、本作は「変身」の掛け声や変身ベルト、ライダーキックなど伝統的仮面ライダー要素を取り入れて“原点回帰”をしつつも、“仮面ライダーの限界に挑む”というコンセプトで製作されている作品である。
同時に、それまでに登場した平成ライダーたちの物語性、パフォーマンスを踏襲しつつ、随所に盛り込まれたお料理要素やコメディ描写など、これまでのシリーズとはまた一味違ったセンスが特徴といえる。
料理の話が多いのも特徴の一つ。
今作のライダー、マスクドライダーには一部を除いてフォームが2形態が存在する。
ワームサナギ体との乱闘においては『マスクドアーマー』という装甲を身にまとう防御力の高い『マスクドフォーム』で戦い、成体戦やザコ敵を一掃する際には、『キャストオフ』することで装甲を脱ぎ捨て必殺技と『クロックアップ』が使用可能になる『ライダーフォーム』となって戦うのがセオリーとなっている。
『クロックアップ』とは、敵の怪人やライダーが使える能力で、常人の目には捉えられない超高速で移動・戦闘を行うものである。
今までの「仮面ライダー龍騎」のアクセルベントや「仮面ライダー555」のアクセルフォームのような、高速必殺技のような扱いではなく、ライダーと怪人が同時に高速移動することで、時が止まった世界の中を普通に動き回るような演出になっている。
1999年。東京・渋谷区。隕石が落下した。
渋谷一区画を破壊し尽くすほどに巨大な隕石が落下し、多くの人命が失われたのである。
その『渋谷隕石』から誕生した地球外生命体〈ワーム〉は、人間に擬態する能力を持っており、一般市民が気付かない所で密かに人間と対立している。
人間に擬態し、人間に成り代わり、人間社会を乗っ取らんとするワームの蔓延――確実に人類社会へと浸透していった。
2006年。東京。
対ワーム組織〈ZECT〉の下っぱ隊員、加賀美新は現場に急行した。
既にZECTの対ワーム戦闘部隊ゼクトルーパーたちは戦闘を開始していたが、状況は芳しくない。
警察によって組織された対ワーム殲滅部隊ZECTの隊員である加賀美新は、前線に出て人々を守ろうと熱意を燃やすが、後方支援にばかり回されその未熟さから空回りする日々が続いていた。
そんな中、市街に現れたワームによって部隊が危機に瀕する。
新人の加賀美の仕事は彼らの戦闘状況を指令車に伝えるカメラ役である。
なんの手助けもできず、次々と倒れて行く仲間たちを加賀美は見ているだけしかできなかった。
惨敗を期した翌朝。
帰宅する加賀美の前に珍妙としか言えない男が現れた。
彼は作務衣姿で都内を闊歩し、暴漢に怯えることなく軽々とあしらい、豆腐を持ち歩いていた。
「なんなんだお前」・・・。
そんなある日、ワームに対抗するための装置『マスクドライダーシステム』が、加賀美の部隊に到着した。
加賀美はベルトの装着を上司に申し出るが既に資格者は決まっていると断られる。
そこにワーム出現の通報が入る。
加賀美たちは現場に向かい戦闘を行うが、やはりクロックアップしたワームには手も足も出ない。
加賀美は再び上司にライダーベルトの使用許可を訴えた。
現場の判断で加賀美の訴えは許された。
ライダーベルトを装着する加賀美。
ライダーシステムの心臓部たるカブトゼクターが時空を飛び越えて飛来する。
しかし、カブトゼクターは加賀美の手を飛び越え、太陽を逆光にする男の手に収まった。
その男、天道総司は厳かに叫んだ。
「変身!」・・・
カブト資格者。
「天の道を行き、総てを司る男」を名乗る偉そうな俺様系青年。
度々「お婆ちゃんが言っていた……」と様々な名言を述べる。
偉そうにするだけあって料理、スポーツ、勉強、戦闘、何をやっても非常に優秀というトンデモスペック。
でも序盤はライダーとして戦う為に自宅トレーニングしてたのでニート。
しかし才能も資産もあるロイヤルニート。
一見冷たく見えるが、実は世話焼きで友達思い。
ZECTの下っぱ隊員。
無駄に熱く、自分の信じた道を突き進む性格。
天道に足りない主人公成分を補う副主人公。
洋食店『Bistro la Salleビストロ・サル』でバイトしているが、ZECTの任務でサボる事もしばしば。
序盤では変身出来ず、カブトに助けられてばかりだが……。
弟を殺したワームを憎んでいる。
初代ザビー資格者。
チームワークを重んじ、『パーフェクトハーモニー(完全調和)』の精神を持つ部下思いの上司……だったが、カブトを倒す事に躍起になるあまりチームを放棄、ザビーゼクターに見限られてしまう。
中盤、再登場するもその姿は……。
三代目ザビー資格者。
最初は上司思いの部下だったが、次第に小悪党化、落ちぶれていった。
「俺のザビーゼクター、返してくれよぉぉ!!(泣)」と天道に泣きつく姿は…もはや何も言うまい。
ドレイク資格者……だが、やや迷惑がっている。
サソード資格者。
自称「神に代わって剣を振るう男」「全てにおいて頂点に立つ男」。
「じいやが言っていた」と言ったり、スポーツ万能だったり、天道と共通点が多い。
イギリスの名門『ディスカビル家』の末裔であり、かなり箱入りで常識を知らない。
一時期は地獄兄弟の仲間入りを果たすが、地獄でも頂点を目指そうとするなどポジティブ。