『仮面ライダーカブト』における変身システムの総称。
1971年にZECTによって立ち上げられたマスクドライダー計画の一環として製作された。
変身ツールは小型の虫型メカ「ゼクター」が主軸となっており、ゼクターに認められた有資格者しか変身はできない。
ゼクターをそれぞれの変身ツールにセットすることで変身。
マスクドフォームからライダーフォームへの二段変身を有しているものは先にマスクドフォームに変身する。
変身後はゼクターを操作することでキャストオフによるフォームチェンジや必殺技の発動等が可能となる。
「キャストオフ」でライダーフォームに切り替え、「プットオン」でマスクドフォームに戻す。
また成虫ワームだけが持つスローになった時間の中を標準で行動できる特殊能力クロックアップも備えており、高速戦闘にも対応できるようになっている。
仮面ライダーカブト専用変身ツール。
ライダーベルトにジョイントさせることで、適合者の天道総司を仮面ライダーカブトに変身させる。
ゼクターの記事を参照すればわかる通りカブトゼクターは意志を有しており、危機があれば亜空間を移動していつでもどこでも総司の下に飛んでくる。
最高飛行速度は950㎞/h。
赤いカブトムシのような姿をしており、角部分に当たる「ゼクターホーン」をガチャッと立てるとキャストオフすることができる。
仮面ライダーガタック専用変身ツール。
ライダーベルトにジョイントさせることで、適合者の加賀美新をガタックに変身させる。
クワガタムシがモチーフとしては、少々珍しくミヤマクワガタの頭盾(とうじゅん)がある。
また大アゴはギラファノコギリクワガタのアゴを太くデフォルメしたもの。
危機が迫ると「ジョウント」という亜空間航行で空間を飛び越えて加賀美の元に現れる。
腰のライダーベルトにセッティングした後、ゼクターホーンと呼ばれる大あご部分をガチャっと背中側に押すことでマスクドフォームからライダーフォームにキャストオフする。
仮面ライダーザビーの変身アイテムたる蜂型ゼクター。
普段はZECT本社に治められているが、危険を感じ取るとジョウントによるワープで空間を切り裂いて現れる。
保有する特殊能力は原子構造の完全破壊。
ベルトと完全に一体化するカブトゼクターやガタックゼクターとは異なり、左腕に装備されるザビーブレスにコンバインすることで使用者をザビーに変身させる。
キャストオフする際には羽をガシャッと逆方向に向けてからくるっと一回転させ、ザビーゼクターの尻部分を変身者の拳側に向ける動作が必要。
これによりザビーゼクターはザビーニードルとなり、ワームを撃ち滅ぼす必殺の針となる。
仮面ライダードレイクの変身アイテムで、とんぼの形をしたゼクター。
ワームや危機を感知すると資格者の風間大介の元に現れる。
変身はドレイクグリップと呼ばれるリボルバー式で、枝に止まる虫のようにゼクターが合体し行われる。
仮面ライダーサソードの変身アイテムで、サソリの形をしたゼクター。
ワームや危機を感知すると資格者神代剣の元に現れる。
マスクドライダー計画初期に開発された5種類のゼクターで唯一飛行能力がないため、穴を掘って出現することが多い。
変身デバイスサソードヤイバーは剣式で、側面にゼクターが合体することで変身する。
バッタの形をしたゼクター。
該当するマスクドフォームが存在しないという珍しいゼクターである。
バッタの形をしているが空は飛べず、時速950㎞で跳ねて飛んでくる。
ホッパーゼクターは左右非対称の形状をしており、真上から見ると右側が茶色、左側が緑色をしている。
ゼクトバックルに装着する際に、茶色を上にするとパンチホッパー、緑色を上にするとキックホッパーに変身することが可能。
カブト専用のゼクトクナイガン。
忍具を模った武器。
クナイ、アックス、ビーム銃の3つのモードがある。
『天の道を往き、総てを司る男。俺の名は…天道総司』
ベース車「ホンダ・CBR1000RR」
仮面ライダーカブトの専用ビークル。
カブトと同様にカブトムシをモチーフとした真っ赤な機体で、本来はカブトゼクターの適合者用にZECTが開発したものだが、いつの間にか天道総司が自身のものとしていた。
『マスクドライダーシステム』の技術が流用されており、通常のバイクにはない驚異の性能を有している
ガソリンによる走行も可能だが、緊急時はECR放電におけるプラズマ生成でイオン加速による超スピード走行、自動運転・リモート操作も可能となる。
機体前方のアーマーをキャストオフすることで変形する戦闘形態。
前輪がファンデルワールス力(分子結合・分離の理論の一つ)に基づいて二分割されて二輪式になり、さらに機体中央部から『エクスアンカー』というヒヒイロカネ製の長大なブレードがせり出してくる。その様はマスクドモード以上に“カブトムシ的”ともいえる。
エクスアンカーは先端にタキオン粒子を集約させることが可能で、これを用いた突進は一撃必殺の破壊力を誇る。
さらにカブトゼクターと連動してクロックアップによる超高速移動も可能、おまけに飛行能力もあるなど、ライダーマシンとしては歴代でも破格の性能を発揮する。
ベース車「ホンダ・XR250」
ガタック専用特殊強化バイク。
オフロードタイプである。
性能・機構はカブトエクステンダー同様。マスクドモードの両ハンドルを内側から押し上げることによりキャストオフする。
ファンデルワールス力により分子結合していた本体が中央部から展開し、ヒヒイロノカネ製の挟撃棒・エクスアームが車体内部から突き出ている。
クロックアップが可能なほか飛行能力も持ち、サーフボードに乗るような形で搭乗したガタックの意思を電気信号で知覚して操縦される。
ベース車「ホンダ・CBR1000RR」
各マスクドライダー共通の量産型バイク。
フロントカウルにはそれぞれのライダー専用のZECTマークがプリントされており、ザビー仕様にはザビー マスクドフォームの左肩部にもあるZECTマークがプリントされている。
基本設計はカブトエクステンダーと同様だが、キャストオフ機能は無い。
フロントカウル部の牙・ゼクトロンピンチは白兵戦用の武器となるほか、電磁波照射による分子振動で標的を粉砕することも可能。
背部のテールコンテナにはそれぞれのライダーのモチーフの昆虫型ロケットが搭載されており、これにより偵察や攻撃を行う。