森七菜の「大切な」言葉たち~森七菜の名言・人生・生き方など~

森七菜の「大切な」言葉たち

私、小学生の頃に両親が離婚して、お父さんとたまに旅行したりもするんですけど、やっぱり一緒に過ごす時間は少なくて。お母さんとも離れ離れの時間が長いし、満たされない気持ちというのがずっとあるんです。

私は弟がいるので、年下の子が頑張っている姿を見ると、すぐ感動しちゃうんです。年下の子もこんなに頑張っているから私も頑張ろうって。出場校の取材中では、ストレッチや会話をしているときは先輩と後輩関係なく、皆さん笑顔が多かったです。年齢に関わらず、いい意味で先輩・後輩の関係がないところがいいんだなって思いました。

高校を卒業したタイミングで上京しました。地元から東京に通っていた頃は2つの人生をいっぺんに生きているような感覚があって、大分では友達や周りの人達が気兼ねなく話してくれますが、お仕事で東京に行くと大人として扱われるというギャップに苦しんだことも正直あったんですね。でも、普通の人生では絶対に経験できないことが沢山ありましたし、そのおかげで成長できたと思います。

『3年A組』(菅田将暉主演、日本テレビ系列)に出演したことが、自分にとって転機になったと思います。それで知っていただく方がすごく増えたなという実感がありました。さらに映画『天気の子』が公開されてからは、反響がものすごくて。「新海監督の映画に出てるんだね、すごいね」って言ってくださる方もたくさんいらっしゃいましたし、高校サッカーのマネージャーをやったことで(『第98回全国高校サッカー選手権』の15代目応援マネージャーに就任)、同世代の子たちとも距離を縮めることができました。全てがいい方向に向かったし、全部楽しめたので、本当にありがたいことばかりの1年でしたね。

とにかく撮影、撮影の連続で、昨年はそれを一気に観ていただく年でした。それまでお芝居は、誰に届けるでもなしにただ自分のためにやっているような感じだったんですけど、ようやくみなさんに観てもらい、賛否含めていろんな感想をいただく機会がたくさんあって。自分がやったことが誰かに届くってこういうことなんだなって、今までとは違う「意識」というか「概念」が増えました。

昨年から一気に初主演ドラマや実写初主演映画をやらせていただき、真ん中に立たせていただく機会が増えました。まだまだ『誰この子?』という声がたくさんあると思いますが、今年は、皆さんの『?』を納得や感動の『!』に変えていく1年にしていくことが目標です。

私が目標としている女優さんは、満島ひかりさん、二階堂ふみさん、杉咲花さんなのですが、みなさん映画を観終わったあとも、「この登場人物は、まだどこかで生活しているんじゃないか?」と思わせてくれるような、そんな演技をされる方たちなんですよね。私自身もそういうお芝居ができたら本望だなって思います。

オーディションを受けるときには、「この人たちにはもう、二度と会わないだろうから、やれることは全部試して、聞きたいことがあれば聞こう」というスタンスでずっとやってきています。そういうところを気に入ってくださる人もいれば、気に入らない人もいる。だったらどんなオーディションであっても、同じ気持ちで受けていこうと思ってここまで来ました。だから、本当に運がよかっただけで、「めっぽう強い」わけでもないということを、この機会にぜひ言わせてください!(笑)

いろんなクセが自分にはあるんだなって思いました。話し方のクセもそうで、ナレーションのお仕事をさせてもらったときに、ついつい熟語とかが早口になっちゃうんですよ。それに気づいて、なるべくゆっくり話すように頑張ってます。でも、おかげで普段からいろんな人のクセを見つけるようになりました。「これ、口グセでしょ?」って聞くと、「え、そうかな!?」なんて言われることも楽しくて(笑)。クセってその人らしさが出ると思うんですけど、そういう部分が以前よりもっと好きになりましたね。

作家さんで言うと知念実希人さんとか、あとは赤川次郎さんの「三姉妹探偵団」シリーズも小学生のときから読んでます。最近は特に、ドンデン返し系が大好きなんですよ。この前も、「ドンデン返し 小説」ってスマホで調べて、これ知ってる、これ読んだって(笑)。今は『ハサミ男』が気になっているんですが、まだ読めてないですね。

応援する人の力ってすごいんだって思いました。心なしか勝った学校の応援が大きかったようにも感じたんです。応援が力になっているんだなって。試合中も得点が決まると選手が応援席に駆け寄っていったり、コミュニケーションがお互いの心を震わせていると感じました。別の試合では大差をつけた学校の応援席の方たちが、緊張感を緩めるとまずいと感じていたのか、相手に負けない応援をしていたことが、すごく感動しました。応援の持つ意味の大きさを感じながら、皆さん応援しているんだと改めてわかって、私も応援マネージャーとしても心が強く持てましたし、先頭で引っ張る立場になれたことを誇りに思いました。

少しずつ、自分のことがわかってきたような気がしています。まだ完全にわかりきったわけではないけど、こうしたほうがやりやすいとか、自分が今どう見られているのかとか……そうした意識ができるようになってからは、準備の仕方も、前よりもちょっとは効率的になりました。

お芝居がすごい方だというのはわかっていたので、撮影中に何か盗めるものは盗もうって思っていたんですよ。でも、私が感じたのは、広瀬さんがいるその雰囲気だけで、映画自体を支配してしまうような、圧倒的な存在感やオーラがあるということ。それが個人的に広瀬さんの一番好きなところでもあるんですけど、それはやっぱりどうあがいても私には真似できないって思ったんですよね。広瀬さんの生まれ持ったものがもちろんあるだろうし、陰ながら努力されていることもあるんだろうなと思ったので、盗むことは諦めざるを得ませんでした。なので、とにかく広瀬さんの圧倒的な光に対して、影にはならないようにしなければと。このままだったら、「広瀬すずちゃんにちょろちょろくっついていた子」と言われてしまうんじゃないかと、すごく危機感を感じたんです。なので、とにかく広瀬さんに必死に追いついていけるように頑張るしかありませんでした。

“信頼される俳優”になりたいです。というのも、とある現場で「最初は正直『なんだこの小娘は?』と思っていたけど、君が主演を務める理由がわかったよ」と言われたことがあったんですね。それが凄く嬉しくて、他にも「なんだこの小娘は?」と思っている人がいたら、「なんだこの小娘は!」に変えてやろうと気合いが入ったんです。これから沢山色んな経験を積んで、いつか「この原作のこの役を森七菜が演じるなら安心だね」とか「森七菜が演じるなら絶対に面白いよね」と思ってもらえるような俳優になれたらいいなと。そこを目標に頑張ります!

確かに緊張はあまりしないですね。緊張したほうがダメになると思って、そこは割り切ろうと考えるタイプなので。でも、さすがに1月の『ミュージックステーション』はめちゃくちゃ緊張しました。心の中では割り切っているんですよ。自分の中では、緊張したってしょうがないし、やるしかないじゃんって思ってるのに、『Mステ』というだけで、もう手が震えてきちゃって、声も出なくて……。でも、あれを経験したら、もう緊張することはないんじゃないかなって思います。人生の糧になった気がしますね。

最初は自分から提案する、ということは全然できなくて、助言をいただくばかりだったんです。でも、最近は質問をされたときに、「こうしたいと思ったんです」と自分の意見も伝えられるようになりました。そして、それを受け入れていただく機会も増えて。少しずつ先輩に近づけたのかなと思っています。

ずっと1人ですね。休みの日には、たとえば渋谷だったら、あそこの映画館とここの映画館で何がやっているかを調べて、みっちり映画の時間割を組むんです。それで、「この合間にちょっとコンビニに寄ってお昼ご飯を食べて……」みたいに決めて、1日に4、5本観たりしています。

(私は)“気にしない人”だと思います。気の向くまま行動することも多いですし、寝たら色んなことを忘れるので、我ながら良い性格に生まれてきたなと思っています(笑)。

森七菜とは?(人生・生き方・プロフィール・略歴など)

森七菜。

2001年生まれ、大分県出身。

2016年、中学3年生だった夏休みに、家族と食事に出かけていた大分県内の店でアーブルのマネージャーにスカウトされた。

アーブル所属後すぐ、行定勲がメガホンを取ったネスカフェのWebCMにオーディションで選ばれ、芸能活動開始。

2017年6月、Amazonプライム・ビデオで配信の園子温オリジナルドラマ『東京ヴァンパイアホテル』で後半から登場するヒロインの少女・アカリ役に抜擢され、女優デビュー。

このオーディションは所属して1か月半後に行われたものであった。

同年7月、映画『心が叫びたがってるんだ。』で映画初出演、同年10月期の日本テレビ系連続ドラマ『先に生まれただけの僕』でテレビドラマ初出演。

デビューして半年でオーディションに次々と勝ち抜いていったことから、「オーディションにめっぽう強い15歳」と紹介された。

2018年4月期に放送されたNHK土曜ドラマ『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』に出演した際、いじめを苦に自殺未遂を起こしてから元気になるまでの心の動きを繊細に表現した演技が評価された。

同年8月、2020年公開の岩井俊二による映画『ラストレター』にオーディションを勝ち抜いて出演することが発表された。

プロデューサーの川村元気は「自信のある新人ですね。岩井監督が『この子しかいない』と選んだのが彼女だった。僕も、15歳の時の広瀬すずに会っていますが、それ以来の素晴らしい(才能)」と出演発表時にコメントした。

同年12月に行われた新海誠によるアニメーション映画『天気の子』製作発表会見にて、ヒロイン天野陽菜役に2,000人以上のオーディション参加者の中から抜擢されたことが明らかになった。

2019年11月、『日経トレンディ』(日経BP社)の「来年の顔」に選ばれる。

同月、第98回全国高等学校サッカー選手権大会の15代目応援マネージャーに就任。

決勝前日の番組内で、大分代表として同大会に出場していた大分高等学校に在学中であると公表。

同校サッカー部マネージャーが親友であり、高校1年生の時に”出場校と応援マネージャーとして全国大会で会う”という夢を2人で掲げ、実現させた様子が放送された。

2020年1月、映画『ラストレター』の主題歌「カエルノウタ」を歌う歌手として、ソニーミュージックよりメジャーデビューした。

同年3月、第14回声優アワードで新人女優賞を受賞。

同年度前期放送の『エール』でヒロインの妹役を演じて、夢だったと語るNHK連続テレビ小説に初出演する。

同年7月、大塚製薬「オロナミンC」CM内で使用されている楽曲「スマイル」を、ホフディランのプロデュースを受けカバーし、配信限定リリースした。

同年10月スタートの『この恋あたためますか』(TBS)で連続ドラマ初主演。

2020年度第12回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞(『ラストレター』『青くて痛くて脆い』『地獄少女』『最初の晩餐』)

第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞(『ラストレター』『461個のおべんとう』『青くて痛くて脆い』)

第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞(『ラストレター』)

2021年同月24日、SMAとエージェント業務提携を結んだことが公式サイトより発表された。

2021年度第45回エランドール賞 新人賞

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