アブナイ会社の見極め方!


新規取引、事業拡大に欠かせない出会いかもしれません。

でも、すべての企業が優良企業!というわけにはいきませんよね?

支払いまでの期間、リスクは一定以上発生するのではないでしょうか。

倒産リスク反社会企業ブラック企業などとの取引リスクなど、事前に企業を見極める必要があります。

新規取引だけではありません。

就職活動中の方には就職先も見分ける「目利き」は非常に重要かもしれません。

できれば取引前に、アブナイ会社ではないことを確認しておきたいものです。

今回はアブナイ会社の見分け方についてお伝えします!

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アブナイ会社の見分け方「訪問前」

いきなりの新規取引。

まずは、取引前に、どういった会社なのか、理解しておきたいものです。

取り急ぎ、まず最初の段階で、一番手軽に情報を入手する方法は、やはりネット上の情報です。

特にホームページには多くの情報が記載されています。

IT化が進んだ昨今、ある程度の規模の企業はホームページを有しているはずです。

まずはホームページ上で、どの部分をチェックするのか、見てみましょう。

新規取引チェック:ホームページ編

企業の顔ともいうべき、ホームページ。

昨今は多くの企業が開設しているものではないでしょうか。

製造業やBtoB事業、古い業界などでは、ホームページがない会社もまだ見受けられますが、ある程度の規模に達すると、多くの場合、ホームページを開設します。

もちろん、ホームページがない会社もありますが、ネット社会が浸透した昨今、ホームページがない、という事実も、一つのシグナルです。

では、ホームページの中で、どこにポイントをおいて見るのが良いのでしょうか。

順を追ってみてみましょう。

まずチェックすべきページは「会社概要」です。

多くの場合、企業名、住所、役員、設立年月日、資本金、事業内容、社員数、支店場所などが記載されていると思います。

会社概要

企業名

会社概要の中でまず見るべきポイントは、法人格です。

多くの場合、株式会社だと思いますが、中には個人企業もあります。

第三セクターなどが運営している組織などもあり、特殊法人であれば、その管轄の省庁も確認してみましょう。

以前は有限会社という企業も多かったのですが、今は新たに新設できないので大幅に減ってきています。

個人企業、有限会社などでも優良企業はありますが、やはり安定度としては留意すべきポイントかもしれません。

社員数、支店数

社員数と支店数は、企業規模の大まかな把握に役立ちます。

企業によっては、グループ企業全体を含めた数字であったり、多少大きく誇張する数字だったりしますが、一定の規模把握には役立ちます。

社員が多いから安全ということではありませんが、どのエリアに、どのくらいの社員が働いているのか、総合的に企業総体を把握するうえでは重要です。

電話番号、FAX番号

昨今のIT企業はこの2つの記載はありません。

すべてメール受付のみでホームページを運営している会社も多くなってきました。

メール受付のみで対応している企業は、だいぶ効率化を進めているな、という印象を受けます。

良い意味でも、悪い意味でも、です。

逆に考えると、電話番号とFAX番号を記載している会社はある意味、安定感を感じることもあります。

資本金

ベンチャーや中小企業の資本金額の多くは1,000万円以下でしょうか。

資本金額が多いから良いというわけではないですが、1,000万円超の会社は、どこか他の資本が入っているな、と感じます。

親会社があるのか、グループ会社があるのか、アライアンス提携先なのか、ベンチャーキャピタルなのか、代表やオーナー以外の資本がある可能性が高まります。

株主が明記されている場合、必ずその企業も調べてください。

少なからず、その企業に大きな影響を与えている企業のはずです。

沿革

次に、チェックすべきページは「沿革」です。

私個人としては、この「沿革」に、企業の本質が見えてくることが多いように感じます。

誰が、いつ、どのように始めたのか、です。

現代表が始めたのか、先代から受け継いできた会社なのか、創業の地はどこか、最初の事業は何からスタートしているのか。

その企業の「軸」が何なのか、見え隠れするのが「沿革」ではないでしょうか。

代表挨拶

そしてチェックすべきページ3つ目。

「沿革」と同時に重要なのが「代表挨拶」です。

会社によっては「創業者の想い」や「経営理念」などのページも、これに該当します。

多くの場合、当たり障りのない内容ですが、個性的独特な経営者の場合、その思想的部分が垣間見れます。

創業者、オーナー経営者のパワーが強い会社は「会長挨拶」などと評し、オーナーが前面に記載されているケースもあります。

ワンマン経営なのか、ボトムアップ経営なのか、サラリーマン社長なのか、ある程度は見えてくるかもしれません。

採用ページ

そして最後、チェックすべきページは「採用ページ」です。

なぜ、「採用ページ」が重要なのか、それは、その企業を端的に表現できているからです。

学生や若年層を採用したい企業側としては、学生でも理解できるよう、その企業の強みや特徴をわかりやすく説明しているからです。

どういった商品やサービスなのか、業界での位置、コアコンピタンスなど、企業総体を把握できます。

また、さらに、この採用ページがない、またはあまり情報が記載されていない企業は、新たな人材を確保する意思が乏しい、と考えざるを得ません。

採用しない≒成長が見込まれない(現状維持)、とも捉えられかねません。

採用ページがある場合、チェックすることをお勧めいたします。

新規取引:ネット検索編

新規取引を行う場合、ホームページを確認することが第一歩でした。

次に、ホームページ以外の情報も、ネット上に多くの情報がある場合も、多々あります。

例えば、昨今のベンチャー企業でしたら、社長ブログ

中には「twiier」や「facebook」などのSNSにも、法人、個人のページを有する場合もあります。

過去の掲載情報からその企業経営者の本質も見えてきます。

ただ、中にはあまり投稿中身のない方もいらっしゃいますので、あまりこだわり続けると時間の浪費につながってしまいます。

全く対外的発信をしない方なのか、発信や表現が上手なのか、確認はできます。

その他、ネット検索で確認できるものとしては、挙げられるのが「口コミ」サイト。

ブラック企業の場合、口コミサイトに掲載されているケースもあり、過去の事件や事故がある場合、ある程度記載されていることもあります。

また、検索されているキーワードにも重要な情報があります。

Googleなどの検索欄に企業名を入れると、その企業名でよく検索されている「関連キーワード」が出てきます。

これが、結構重要です。

その企業で過去倒産があると、その企業名+倒産という関連キーワードが出てきたりします。

同じく、食中毒事件などがあった会社には、企業名+食中毒などの関連キーワードが表示されたりします。

企業名+ブラック、などの関連キーワードが出てきた場合、かなり多くの人がその企業にブラックと記載して検索しているんだな、と考えたほうが良いのかもしれません。

新規取引:訪問編

新規取引の場合、訪問しないで取引を開始することはレアケースかと思います。

低単価のサービスの場合は別ですが、一度は挨拶することかと思われます。

この項は、その訪問時におけるチェックポイントについてお伝えします。

新規取引:訪問編

1、会社が存在しているか?

まず、当たり前ですが、そこに会社があるのか、という基本的な部分です。

IT化、ネット社会が浸透する中、実態が把握できない会社が増えているのも事実です。

ペーパーカンパニーなどの場合、看板だけだった、というケースもあります。

ホームページなどの情報と相違なく、所在していることをまずは確認します。

2、会社の様子に不審な点はないか?

実際にアポイントを取得し、事務所訪問したとします。

まずは、応対チェックです。

あいさつや応対する態度はしっかりしているかどうかです。

これから取引に値する対応ができるかどうか、まずは最低限確認します。

そして事務所

事務所としての体がなされているかどうかです。

机やいす、棚など、仕事のできる環境にあるかどうかを確認します。

整理整頓がなされていないという事務所も問題ですが、書類なども見当たらず、極端にシンプルである場合も警戒は必要です。

悪意ある詐欺グループが数か月だけレンタルしている事務所だった、というケースもあり得ます。

その他、応接室が豪華過ぎる、怒号が聞こえる、派手な音楽が聞こえてくるなどは、一般企業ではないこともあります。

また、社員全員が総立ちで、大きな声で挨拶するなど、来客対応に過剰な反応のある企業は、ブラック企業・宗教的要素の強い企業であることも多いです。

3、担当者との会話の中に不審な点はないか?

担当者とあいさつした際、しっかりとコミュニケーションがとれるかどうかも確認します。

名刺交換した場合は、名刺の内容もチェック。

名刺内容に不整合な点があれば、さりげなく聞いてみることも重要です。

そしてヒアリングとして重要なのが、取引背景。

なぜ今回、取引が必要となったのかの背景をきちんと説明できるかどうかも重要です。

よくあるケースでは、倒産の危機にある会社の場合、支払い遅延などで既存取引先との取引中止により、新たな取引先を開拓している場合もあるからです。

また、取引先のヒアリングも重要です。

どのような企業と取引をしているのかどうかです。

大手企業との取引が多いことは、プラスですが、分不相応に超有名企業ばかりの名前が出てきたら、要注意です。

創業したばかりのベンチャーや零細企業が大手企業との取引には、時間もかかるし、ハードルは高いものです。

あまりにあちこちの超大手企業の名前が出てきた際は、逆に留意が必要です。

個人的に信頼できる優良ベンチャー企業は、大手企業との取引は数社に絞り、なぜ、その企業と取引するのか、理由を明確にしています。

やみくもに、他分野の大手企業名が出てくる場合、多くの場合は信用に値しません。

4、その他チェック事項

カレンダー

少し古い業界の事例ですが、事務所に飾られているカレンダーは、取引先であることも多々あります。

どんなところと取引しているのか、場合によってはその企業名を覚えておき、後程検索してみてください。

社員の表情

業績の悪い企業は社員の表情も暗いものです。

逆にうまくいっている企業は活気があります。

バッタリトイレやエレベーターなどでお会いした社員の方の表情や雰囲気も一つの情報収集です。

スリッパの法則

ベンチャーキャピタリストの中では有名な法則があります。

それがスリッパの法則。

アーリーベンチャー企業のなかでも、役員・社員が事務所にてスリッパで働いている会社は成功しないと言われています。

理由は、onとoffの切り替え、公私混同、意識の問題でしょうか。

新規取引:商業登記編

新規取引の際、少し怪しいな、詐欺グループかな、というような印象があった場合、商業登記簿謄本の取得も一つの選択肢です。

最近は少なくなりましたが、商品取り込み詐欺、通称パクリ屋も依然として存在はしています。

ホームページもない、ネット検索にも情報がない、怪しい企業だな、という場合の選択肢となります。

ネット取引において、遠隔地の企業確認にも使えます。

企業は法人設立と同時に、「商業登記簿」を区役所に届け出を出さなければなりません。

これは、会社法、商法の規定により、商人に関する取引上重要な一定の事項(商号や本店及び目的並びに役員など)を法務局に提出し、公開する資料のことです。

「商業登記簿」は一般に開示されているもので、希望すれば一定の手数料を支払い閲覧や写しの入手が可能なものです。

昨今はネットでも入手できます。

法務省:登記・供託オンライン申請システム ホームページ

登記ねっと

以下、商業登記簿に記載されている主な項目です。

【商業登記簿の主な項目】

①商号

②所在地

③設立年月日

④資本金額

⑤代表名及び役員名

⑥事業目的

上記の他、発行済株式数代表者住所なども確認できます。

さらには、各項目の変更した際の日付も確認でき、所在地変更や代表変更などのタイミングも把握できる情報です。

パクリ屋と呼ばれる、商品取り込み詐欺グループの場合、この商業登記簿に不審な点が多々見られます。

地方都市から急に住所変更していたり、住所変更と同じタイミングですべての役員が新役員に切り替わっていたり、事業目的が実態と大きくかけ離れていたりします。

最低限の情報ではありますが、基本中の基本を改めて確認することができます。

また、登記は商業登記以外にも、不動産登記というものもあります。

取引先オーナー経営者が不動産を所有している場合、その不動産登記情報も入手することもできます。

不動産登記を参照することでどの程度の抵当権が設定されているかなど、個人資産の借入保証額も把握することができたりします。

新規取引:信用調査編

新規取引を実施する前に、コストをかけてでも調査すべき対象企業があった場合、信用調査会社に依頼することも選択肢のうちの一つです。

詳しくは以前の記事に記載しています。

ご参照ください。

会社の探偵!? ~信用調査の実態とは?~

最後に

新しい顧客を開拓するうえで、その会社の安定度は気になるものではないでしょうか。

入金いただくまでに一定期間のリスクは避けられません。

特にベンチャー企業は爆発的な増収を生み出すこともできる反面、急激な収益悪化などの可能性も決して低くはありません。

日々変化していくといっても過言ではありません。

長く安定した取引関係を維持する上でも、お互い相手を知るということは重要ではないでしょうか。

ネット社会、仮想社会が浸透してきた昨今だからこそ、その企業の実態把握は重要な時代と言えるのかもしれません。