俺はもう迷わない…迷っているうちにまた人が死ぬ…戦う事が罪なら俺一人で背負ってやる!
世界中の洗濯物真っ白になるみたいに…みんなが、幸せになりますように。
いい加減ウジウジ考えるのも飽きた。せめて、子供の未来くらい俺が守ってやる!変身!!
悲劇?笑わせるな、ハッピーエンドに変えてやる。
おい、知ってるか?夢を持つとな…時々すっごい切なくなるが…時々すっごい熱くなる…らしいぜ。俺には夢はないでもな…夢を守ることはできる……?変身!!
戦うことが罪なら俺が背負ってやる!
夢ってのは呪いと同じなんだよ。呪いを解くには夢を叶えなければ。でも、途中で挫折した人間は、ずっと呪われたままなんだよ。
怖いさ…だから一生 懸命生きてんだよ!
人は泣きながら生まれてくる。これはどうしようもないことだ。だが、死ぬ時に泣くか笑うかは本人次第。
仮面ライダー555(ファイズ)は、評価が二分されている作品。
「ライダー=正義 怪人=悪」という図式を排し、善か悪かなどという単純な価値観では割り切れない物語や、「正義とは何か?そもそも人間は守るに値する存在なのか?」という根源的なテーマを直球で投げつけてきた一作。
今までの仮面ライダーではあまりスポットの当てられなかった敵側の怪人についてのストーリーも多く取り上げられている。
特にレギュラーにあたる「ある日突然オルフェノク(怪人)になってしまった」三人組の「人として生きる」か「怪人として組織の中で生きるか」で苦悩する話は物語後半まで続いている。
人間関係が非常にドロドロした物語で、リアルないじめや嫌がらせの場面が多く、登場人物達の凄惨な経緯や末路の描写など、朝の特撮ドラマでありながら昼ドラ並の重々しいストーリーが展開されていき、それらは常に賛否両論の的となっていった。
更にその後も例の少ない量産型ライダー、ライオトルーパーが登場。
劇場版ではなんと合計1万人という設定の大部隊が登場する。
そのため一つのライダーで複数の中の人(装着者)が存在し、作中では変身ベルトの奪い合い等も描かれた。
この”誰でもライダーに変身できるアイテム”の存在は後作品にも受け継がれ、仮面ライダーキバにおけるイクサシステム、仮面ライダーOOOのバースドライバー、仮面ライダー鎧武の戦極ドライバーなどに採用されている。
職を転々としていた乾巧は、美容師を目指す少女、園田真理と旅先で出会いオルフェノクに襲われる。
真理は果敢にもファイズギアを装着しオルフェノクと戦おうとするがベルトに拒絶され、変身は失敗。
だが巧にファイズギアを装着させ、彼を仮面ライダーファイズに変身させることによってオルフェノクを撃退することに成功した。
同じ頃、2年前に交通事故によって植物人間状態となっていた木場勇治が遂に目覚めることなく永遠の眠りについた。
ところが程なくして彼は死の床から蘇り、2年ぶりの社会復帰を果たす。
だが長い間昏睡状態にあった彼の周囲の環境は激変していた。
彼の遭った事故で両親は死亡。
遺産は親戚に奪われ、唯一の心の拠り所とした恋人をも奪われた彼は悲嘆と激昂によってホースオルフェノクとして覚醒する。
恋人を寝取った男、さらに恋人までも殺害した彼は犯した罪と人外と化した我が身に絶望を抱きながらも同じく失意の底で死に、そしてオルフェノクとして蘇った少女、長田結花に出会うことで人間とオルフェノクの融和を考え、生きてゆくことを決意する。
やがて、二人の青年はライダーベルトとオルフェノクを巡る熾烈な戦いの中で出会い、そして…
主人公。
職を転々としながらバイクで旅をしていた青年。
九州で真理と出会い、無理矢理ファイズに変身させられる。
その後もなし崩しに変身させられ、図らずも人類とオルフェノクとの戦いに身を投じていく。
気怠そうな仕草と変身後の手首のスナップが特徴。
両親を乗せて車を運転中に事故に遭い、2年間の植物状態を経て死亡、ホースオルフェノクとして覚醒する。
オルフェノクと人間の共存を理想に、オルフェノクから人間、あるいは同類に狙われるオルフェノクを守っていく。
普段は優しく温和だが、一度敵と認識した相手は容赦なく攻撃する。
少々騙されやすいのが珠に傷。
劇中ではファイズ・カイザに変身。正装着者よりも正義の味方っぽい、丁寧な戦い方が印象的。
美容師を目指す少女。
幼い頃に両親を亡くし、「流星塾」で育った。
九州に滞在中、ファイズギアの謎を確かめるため、東京のスマートブレイン本社に向かう途中、巧と出会う。
のちにファンガイアのクイーンに転生して、北崎そっくりの魔戒騎士がいる別世界で魔戒法師に。
元音大生で、クラシックギターで天才的な才能を発揮していたが、バイク事故で演奏家生命を絶たれる。
その後たまたま居合わせた喫茶店でオルフェノクに襲われ、スネークオルフェノクとして覚醒。以後、木場達と行動を共にする。
時に感情の赴くまま奇矯な行動に出るが、本心では人間を愛しており、常に周囲を気にかけている。
劇中ではファイズに変身。オートバジンとの連携で「裏切者」のレッテルを貼られたオルフェノクと戦った。
大学生。
多方面に際立った才能を持ち、数々の運動部の部長を兼任していた。
真理と同じく流星塾の出身。
一見温厚で頼もしげな好青年だが、本質は好戦的で卑劣かつ自己中心的で、言動に裏表がある。
自分に好意を示す者や利をもたらす者には好意的な態度を示すが、そうでない者は策を弄してでも排除にかかる。
巧とは犬猿なんてレベルじゃ無いほど仲が悪いが、対オルフェノク戦では平成ライダー1、2を争うコンビネーションをみせる。
変身後に襟元を正すような仕草が特徴。
流星塾の出身者。
デルタギアの最終的な装着者となる青年。
根は優しいが、流星塾の事を含め自分の周囲で起こる異変を疎ましく思い、静かに生きていたい、と極端に戦いを嫌う。
戦闘経験の不足から、デルタの性能を十分に引き出せているとは言い難い。
しかし仲間との連携や窮地では機転の利いた働きをする。