東証一部のベンチャーキャピタルに在籍し、ベンチャー企業(投資先)を発掘してきた元キャピタリストです。
今まで2000社以上の企業訪問を実施し、様々な経営者、代表に会ってきました。
一般的にベンチャーキャピタルは、株式公開を前提としたベンチャー企業に投資し、対価として株式を保有、その企業価値が上昇し、上場することで株式売却が可能となったタイミングなどで株式を売却、価値上昇分の「キャピタルゲイン」(利益)を得ることを目的にした企業です。
つまり、資金不足のベンチャー企業に対し、将来性を見込んで資金提供し、そのベンチャー企業価値が高まったのち、元手以上の資金を得る企業です。
ベンチャー企業発掘、そしてそのベンチャー企業育成するのが、ベンチャーキャピタリストです。
当ブログは、ベンチャー企業創業、起業に興味ある方々をメインユーザーで考えております。
主に女性や学生など、これから起業を目指す方々に、できる限りわかりやすくお伝えできるよう、務めております。
また、起業家志望の皆様以外でも、既存の事業運営している経営者様、また、企業の新規事業開発担当者様や新商品・新サービス開発担当者様にもお役に立てる内容を意識してまいります。
そして、何より、一般個人の皆様、特に新しいことに挑戦しようと考えている方、現在新しいことにチャレンジしている方、大きな挑戦に向けて奮闘している方にも、少しでも元気を伝えることができましたら幸いです。
今回なぜ、このブログを書こうと思ったのか、背景を少しお伝えします。
私は以前、ベンチャー企業発掘の仕事をしていました。
風変わりな経営者、突拍子もない発想を持つ経営者など、日々驚きの連続。
日本は、いや全世界は、新しい価値観を持つ人が、時代を切り開いているのだと、改めて実感させられた経験でした。
日々、世界では新しいものが生み出され、その新しい価値観は、着実に日本国内にも浸透している、そう感じました。
一方、高度成長を終えた日本経済は悪化の一途、失われた20年を迎えます。
下請け事業や今までと同じ仕事しかしていない企業が次々と倒産していくのを目の当たりにします。
倒産する企業と、伸びるベンチャー企業。
その違いは何か。
日々考えさせられました。
そして、その答えの一つ、ある仮説を持つに至りました。
それが「新しいことへの挑戦」。
現状維持、過去の遺産を守ることだけでは、企業は倒産への道を歩んでいく。
必要なのは、変化し、生み出し、創り出していくこと。
つまり「はじめること」ではないでしょうか。
この「はじめること」が、企業の「継続成長」のみならず、そもそも組織の「存続」においても、最重要事項である、という個人的結論に至りました。
「はじめること」を一人でも増やしたい。
これがサイトを始めたきっかけでした。
「はじめること」は、創業、起業だけではありません。
大企業で新事業開発する担当者もそうですし、中小企業における新商品や新サービス開発もそうです。
日本の経済においても大きな意味がありますが、それだけではありません。
「はじめること」は、日本の価値創造そのものではないでしょうか。
そして何より、新しいことに挑戦するのは、企業だけではありません。
私たち個人一人一人が、新しいことに挑戦することも大きな意味があるのではないでしょうか。
新しい資格を取る、新しい職種にチャレンジする、新しい趣味を始めてみる、会合の幹事役をしてみる、行ってみたかった旅行先のパンフレットを入手する、身の回りの「はじめること」すべて、何でもいいのかもしれません。
「はじめること」、一人一人の、その一歩が、日本の価値向上にもつながるはず。
そして、一人一人が、自らの意志で自らの人生を切り開くことができれば、後悔ない人生を歩めるものではないでしょうか。
すべての「はじめる」は、日本の価値創造のみならず、私たち一人一人の充実した人生をもたらしてくれる、そう信じています。