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自己否定できる「強さ」~本当の強さとは?~

突然ですが、小島慶子さんって知っていますか?

ご存知の方も多いかと思います。

元TBSアナウンサー。

現在はフリーになって様々活躍の場を広げています。

今回は小島慶子さんから学ぶ、「本当の強さ」についてお伝えします!

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Contents

小島慶子さんとは?

元TBSアナウンサー、小島慶子さん。

ラジオの他、テレビなどでも見かけますね。

小島慶子さんについて、ご存知のない方もいらっしゃるかと思いますので、少し経歴をお伝えします。

小島慶子さん。

1972年オーストラリア生まれ。

両親はいずれも日本人。

父親が商社マンで、海外転勤を繰り返してきたそうです。

香港にも住んでいた時期もあり、国内外転々とした生い立ちだったそうです。

のち日本に帰国、日野市立三沢台小学校、学習院女子中・高等科へ進学。

学習院大学卒業後、1995年にアナウンサーとしてTBSに入社。

入社3年目(1997年11月)に番組宣伝がきっかけで『日立 世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターを務めます。

入社4年目(1998年)の秋、ラジオ番組『BATTLE TALK RADIO アクセス』の初代ナビゲーターに。

1999年に第36回ギャラクシー賞DJパーソナリティー部門賞を受賞。

『ニュースフロント』『時事放談』と主に報道番組を担当し、ラジオのレギュラー番組『久米宏 ラジオなんですけど』も担当。

2009年3月末より『小島慶子 キラ☆キラ』のメインパーソナリティーに就きます。

約15年ほど在籍したTBSを、2010年退社していますが、フリーのまま、『小島慶子 キラ☆キラ』メインパーソナリティーを継続。

『小島慶子 キラ☆キラ』は、高い聴取率を誇り、「ラジオの女王」とまで呼ばれていたそうです。

2011年は3月11日、『小島慶子 キラ☆キラ』番組途中で東日本大震災が発生、冷静な対応も評価が高かったそうです。

同番組は約3年継続し、2012年3月一杯で番組終了。

活躍の場を広げ、現在に至っています。

私生活では、TBS退社前の2000年に番組制作会社の一般男性と結婚しています。

その後、2人の子どもを授かります。

2014年、夫が仕事を辞めたのをきっかけにオーストラリアのパースに家族で移住、現在に至っています。

個人的には、小島慶子さんと言えば、TBSラジオ『小島慶子 キラ☆キラ』。

結構、仕事の合間に聞いていました。

小島慶子さんと言えば、はっきり意見を言う方ですが、毒舌キャラ、といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

でも、話す内容は常に、本質的・根本的な視点を持っている、そう感じています。

摂食障害、不安障害との格闘

小島慶子さんと言えば、強いキャラクターのイメージですよね。

でも、実は多くの辛い過去もあるようです。

その一つとして、まずは「母親との確執」。

母親は、いわゆる「毒親」だと告白しています。

幼少期から母親に「一部上場企業に勤めている男性と結婚することが女の幸せ」と教え込まれ、”ステータス”を最優先に考える母親の言うことを聞いてきたそうです。

母親に言われるように勉強して、中学校は伝統校と言われる名門学習院に入学し、学校までは東京郊外から毎日1時間半をかけて登校。

友達を作ると母親がその友達の両親の仕事を徹底的に調べ上げ、2流企業勤めだとわかると友達をやめるように言われたと告白しています。

こういった母親の過干渉に心を病み、母親の作る食事を吐いて戻すようになり摂食障害になったそうです。

母親の言いなり通り「女子アナ」としてのステータスを手に入れましたが、社会人・アナウンサーになってからも母からの干渉は強く、ダメ出しの連発。

その後、社会人になり、結婚、そして出産。

母親との関係が大きく変化したのは出産してからでした。

次男出産後、職場復帰への不安も重なって不安障害になります。

不安障害に対するカウンセリングを受け、改めて自らを振り返り、母と自分の親子関係を見直します。

カウンセリングを受け、子育ての大変さを実感する中で、子供も一人の人格だと分かった瞬間に母親の異常さも同時に認識したそうです。

自らの子どもを良いように操ってきた母親へ強い怒りがこみ上げてきました。

母親との距離を取ることを決意、約7年間、絶縁の状態。

距離を置き、客観的に母親を見ることができたそうです。

7年間の空白を経て気づいたのが、改めて母親への理解でした。

母親に対し、改めて小島慶子さんはこのように語っています。

「一度家族を諦めれば、名前をもった一人の女として母を捉え直すことが出来ました。すると見えてきたのは、娘を支配し憑依する母親ではなくて、不安げに辺りをうかがう、孤独な少女だったのです

摂食障害、不安障害を乗り越え、実母への理解、そして何といっても、自分自身の理解を手に入れた瞬間だったのかもしれません。

最先端の家庭の在り方

様々な困難を乗り越えてきた小島慶子さん。

現在、オーストラリアのパースに暮らしています。

ただ、この生活も「常識破り」。

現在、一般常識を覆す「最先端の家庭の在り方」を実現していることも有名です。

2000年に番組制作会社の一般男性と結婚していますが、2014年、夫が仕事を辞めます。

知名度があるとはいえ、小島慶子さんもフリーの立場。

安定した収入があるとは決して言えない状況。

そのような中、夫が無職になり、2人の子どもを抱えたまま。

この危機に下した決断が、海外移住。

子供の将来を考え、オーストラリアのパースへ移住します。

なんといっても驚きなのが、働き方。

小島慶子さん本人が、日本へ「出稼ぎ」し、夫は家事や子育てに専念する「主夫」生活。

すごいですね。

まさに時代の最先端。

家庭を守るのは、女ではなく、男でもいい。

それが本当の自由、選択をする、ということなのでしょうか。

家庭の大黒柱が女性。

まさに「常識破り」ではないでしょうか。

「最低なおやじ」だった小島慶子

私たちが常に、意識的にも、無意識的にも縛られている「常識」。

小島慶子さんは「常識」という枠を乗り越えている、そう感じます。

以前、小島慶子さんが講演する番組を見たことがあります。

テレビの前で「主夫の夫とのエピソード」について語っていました。

それがこちら。

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ひとり稼ぎ手となった私はもう、めちゃくちゃ感謝して欲しくてたまらなくなりました。
でも家族は意外といつも通り。そりゃそうです。

毎日毎日「働いてくれて有り難う!お金を有り難う!」なんて言うのも不自然ですよね。
でも、なれない大黒柱稼業にすっかり自意識過剰となった私は、家族のちょっとした一言に敏感になりました。

次男におもちゃを片付けなさいと注意したら「ママはいま関係ないでしょ」と返され、「関係ないって、関係ないってどういうことよー!私が働いたお金で買ったおもちゃでしょ!」とぶち切れてしまったり、一緒に買い物に行った夫にいちいち「これ買ってあげる」とか言ったり。

うわ、自分が今まで軽蔑しきっていた最低な男の典型じゃんか、私。
人は置かれた環境によって変わるということを、しかも自分で思っている以上に下衆な変わり方をすることもあるのだと身を以て知ったのでした。

これが私の正体か…最低なおやじだな。

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そしてさらに、こう考えたそうです。

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そこで初めて、「一家を支える男の人のしんどさ」というものが分かった。
新橋の赤ちょうちんでクダを巻いているオヤジに、初めて共感したわけです(笑)。

それは共働きのときには決して経験できなかったことでした。
そこで私はようやく、男の人が見てきた苦しさっていうのは「選べない苦しさ」なんだと気付いたんです。

私たち女性は「選べる苦しさ」を生きてきた。
でも、男の人たちは最初から選択肢がなかった。

選びようがないんだったら「仕事ってなんだろう」とか「家庭ってなんだろう」とか考える必要がない。
考えてたところで、選びようもないんだから。

そりゃ、話がかみ合わないはずですよね。
男に生まれるっちゅうのも、しんどいな」と思いました。

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いかがでしょうか。

今まで、女性からの価値観でしか見えていなかった視点。

改めて、家庭の大黒柱となった視点。

立場が変われば、考え方も変わってしまう。

最低最悪の男性像、自らその轍を踏んでしまった自分。

最低なおやじ。

自らをこう評しています。

自らを否定できる「強さ」

摂食障害や不安障害を乗り越え、毒親だった母親、夫の退職という壁を乗り越えてきた、小島慶子さん。

多くの苦労が、様々な目線を獲得させています。

何といっても小島慶子さんが凄いのは、その事実に「気づいた」こと。

そして自らを否定できる「強さ」ではないでしょうか。

AI、IT、グローバル化、ロボット化。

変化の激しい昨今。

成長できる人は、変化に対応できる人かもしれません。

現状の自らを否定し、次なるステップへの思考を深める。

そのために、必要なもの。

それは、新たな視点に気付き、現状を、自らをも否定できる勇気を持った人。

自己否定、それは「本当の強さ」を持った人なのかもしれません。

最後に

名言を贈ります。

人は変化で何かを失うことを恐れるけれど、変化はすでに手の中にあるものの新たな価値に気づくチャンス。やってみてダメだったとしても、見えてくるものがある。
小島慶子

「しまった」と思い続ける、自己否定の積み重ねが大切です。環境が変わったのだから、自分を変えるしか生き残る方法はありません。そして、昨日までのあり方、考え方を否定するしかありません。
矢野博丈/ダイソー創業者

少しでも進んでいく、一段ずつでも上がっていくためには、いつも自己を否定する勇気を持たなければならない。自己否定というと、ネガティブな言葉のように感じられるかもしれない。けれど改善していくためには、自己否定する視点が必要だ。自己愛が判断を誤らせることを常に注意していなければいけない。仕事が上手くいっているときほど、このことは意識して考えた方がいい。
三木谷浩史/楽天創業者

時代は常に移り変わります。時代に合わせ、「自己否定→自己変革→自己進化」のプロセスを繰り返す必要があります。
北尾吉孝/SBIホールディングス創業者

変化に対応するには、自己否定できることがすごく大事です。すべて打ち消すという意味でなく、常に変わろうと考え、何かを求めていく心を持たなければなりません。
高田明/ジャパネットたかた創業者

有能な社員は自己否定できる人である。それが創造性を生み、自分の成長、人生の成功をもたらす。
小林一雅/小林製薬会長

成長とは、いまの自分の否定から始まります。「現状から何ができるか」を考えるのではなく、「いま何をしなければならないか」を考えるのです。
山田淳/フィールド&マウンテン創業者

arashidaisuki

2,000社以上訪問してきた東証一部上場企業のベンチャーキャピタリストです!「新しいことに挑戦する人を一人でも増やしたい」をフィロソフィーとして、元気や勇気を贈ります!元気になれる「ベンチャーブログ」と様々なニュースや為になる記事の「コラム」の二種類で更新していきます!

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