突然ですが、電車で席を譲れますか?
通勤や通学の電車。
恥ずかしい気持ちや偽善者と思われる気持ちなど、様々な感情もあって、なかなか実行できないものです。
今回は「偽善者」という批判から負けない方法、そのヒントについてお伝えします!
Contents
毎日の通勤や通学電車。
お年寄りや妊婦さんが入ってきたとき、席を譲ることできますか?
特に満員電車などで席を譲るときは、少し勇気がいります。
でも、何で勇気がいるのでしょうか。
みんなに見られて恥ずかしいという気持ちもあるかもしれません。
偽善者だと思われることが嫌な場合もあります。
実際はなかなか行動に移せない方も多いのではないでしょうか。
「もし、お年寄りの方が体が健康で、そんな必要はない!」という方だったら。
「この方は妊婦だと思われるけど、妊婦じゃなかったらどうしよう」など。
席を譲るにも、行動するのは、実際難しいところもあります。
私も、周りの雰囲気や状況から躊躇することがあります。
でも。
もし、「偽善者だと思われたくない」という方がいらっしゃるならば、それは気にしなくてもいいのではないでしょうか。
もし、行っている行動が、その根源が「善」であるならば、例え「偽善」だと他人に思われても良い、と個人的には思っています。
私の知り合いで、自分は偽善者と言って相手を褒めまくる方がいます。
もうそれはすごい褒めまくり方。
一方、「○○さんは誰にでもいい顔をするよね。」という批判があるのも、また事実です。
偽善者というレッテル。
どの組織にも、どの地域でも、何でも批判する人はいるものです。
でも。
そんなの気にしない。
褒められて悪い気持ちになる人はいませんよね?
褒められれば、嬉しい気持ちになります。
その言葉や行動、笑顔は、多くの人に伝染します。
結果、その職場はいつも明るく、退職者も少ないチームになっています。
まさに、褒めまくる偽善者!笑顔0円!かもしれません。
それでも、多くの人に笑顔を届けているという「事実」は、紛れもない「事実」なのです。
書家・相田みつおさんって知っていますか?
有名なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
その相田みつおさんは「偽り」について以下のように言葉を残しています。
それがこちら。
「人の為と書いていつわり「偽」と読むんだねえ」
そうか、人の為と書いて「偽」なんですね!
「人のため」は偽りなんですね。
ある意味、真理をついているような気がします。
世のため、人のため!という方々の中には、最後の最後、ドロンして逃げるような人もいます。
もちろん、これは論外。
単なる悪人。犯罪者です。
でも。
周りの声や批判を意識するあまり、「善」を行えない人がいるのもまた事実ではないでしょうか。
島田紳助さんはご存知でしょうか。
「行列のできる法律相談所」「深い話」「開運!なんでも鑑定団」などの司会で大活躍しましたね。
オリコン調査による「好きな司会者ランキング」では2009年・2010年で2年連続1位を獲得してましたが、暴力団との関係が報じられ、今は芸能界から遠ざかっています。
でも、個人的には、その考え方は非常に共感する部分が多かった方でした。
中でも印象的だったのが、「行列のできる法律相談所」での一コマ。
カンボジアで学校を作るという企画でした。
学校に行きたくても行けない子供がいる。
勉強したくても校舎はボロボロで教科書も無いという状況。
その現状を知った紳助さんは、各界の著名人100人に絵を描いてもらい、その絵を購入したい一般の方がチャリティーオークションを行い、その利益で新しい校舎を建てようという考えを提案しました。
そして、番組内で紳助さんが言った言葉。
「偽善者と言われることを恐れず、偽善者でいいじゃないですか」
素晴らしいですね。
さらに、
「やらないよりはやった方がいい」
「たかが学校1個作ったって何も変わらんて、世界中に学校は何十万と必要やねん」
「でもその1個でも無いよりはあったほうがいい」
と仰っていました。
驚きと共に、共感したのを今でも覚えています。
2011年(平成23年)3月11日、日本を襲った東日本大震災。
まさに国難とも言える、大震災でした。
その大震災の救済支援のためにチャリティコンサートを開催する意志を表明したのが、T.M.Revolutionの西川貴教さん。
西川さんは、このチャリティーコンサート開催に「偽善者」と言われることが怖かったそうです。
開催するか、悩みました。
大震災を、人気回復のために利用するなどと言った声が気になっていたようです。
その時、その悩みを母親に相談したそうです。
そのエピソードのツイッターがこちら。
「ほんの少しだけ心細くなって、うちのオカンに電話した。オカンの声を聞いたら涙がとまらんくなった。僕が「偽善者の母親や言われんで」って言うたら「受けて立ったるわ!かかってこい!」ってめっちゃデッカイ声で言うてた。買いもんに行ってたスーパーの売り場の人びっくりやで。うちのオカン最強!」(引用:Twitter)
すごいですね。
ありありと、その状況が伝わってきます。
結果、チャリティも大成功。
西川さんは東日本大震災チャリティープロジェクト『STAND UP! JAPAN』を立ち上げ、様々なアーティストやタレントと共に、東日本大震災の被災者の方々に多くの支援と勇気を贈りました。
偽善者という批判。
それは、「何もしない人」の言葉なのかもしれません。
偽善者という言葉、それは、もちろん、否定的な意味で使われています。
「あいつは偽善者だ!」という言葉は、良い意味では使われませんよね。
例えば、渋谷ハロウィンのあと、ごみを拾っている方もいますよね。
サッカーの試合の後、ごみを拾っている方もいます。
このような方を偽善者だと、言う方もいます。
でも。
人間とは、そもそも、善のバロメーターと、悪のバロメーターのバランスでできているのではないでしょうか。
全ての人は、このバランスが行ったり来たりするもの。
時には悪人になったり、時には善人になったり。
そのバランスにあるのが、私たちかもしれません。
もし、私たち人間が、善と悪の間に苦悩している存在であるならば、まずは偽善からスタートするのも一つではないでしょうか。
例え、偽善でも、行った行為は「善」です。
「偽善行為そのもの」は事実です。
何もしないで批判だけする人に比べてみてください。
「偽善」というバッシングも気にすることはありません。
新しいことに挑戦する人にとって、偽善者だと批判する人もいます。
正面切って、その「偽善」バッシングを受けてください。
堂々と偽善者たれ!
私はそう思っています。
「偽善」が「善」になる日。
偽りが、いつしか、本物となることもあるのではないでしょうか。
偽善だろうが、善だろうが、結局は行動が習慣を変えて、それがまた人を変えていくのではないでしょうか。
自分のためにも、周りの人たちのためにも、最初は偽善で構わない、個人的にはそう思っています。
周りの人の笑顔を見るのが、自分の幸せ。
そんな「究極のエゴ」に還元できれば「究極の偽善」に行き着くのではないでしょうか。
振り返った時に、昔の自分よりも、ずっと素敵な人になれているかも知れません。
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