本作品における敵怪人で、主に東都を中心に出現する怪人。
物語が始まる10年前、火星で発見された謎の物体パンドラボックスが作動させられたことによって出現したスカイウォールで三つに分断された日本列島のうち、東都にしか出現しない謎の未確認生命体。
その実態は謎の組織ファウストの実験で生み出された存在で、その正体はスカイウォールの地下から湧き出る未知の成分ネビュラガスを注入された生身の人間。
本来人間の技術では生み出すのは不可能だが、後述のネビュラガスを人間に注入することで細胞分裂作用を起こし、これを可能としている。
ガスの注入には通常ファウストの実験施設での人体実験を要するが、デビルスチームやスマッシュボトルを使うことにより、人体実験を経ないスマッシュ化も可能である。
限界値を超えるガスを注入されると膨張・破裂し、爆発する恐れがある。
体内の成分を抽出することで元の姿に戻せるが、抽出された成分を再び戻すか、再度ネビュラガスを注入されることで再びスマッシュに変化させることも可能で、さらにスチームブレードでガスが注入されることで巨大化する場合もある。
その一方、戦兎や龍我のように、ネビュラガスを注入されてもスマッシュに変化しない特殊なケースも確認されている。
スマッシュと化している間は人間の自我が失われるため意思の疎通は原則として不可能であり、元の姿に戻った場合でも変身前後のたった数時間の一部の記憶は喪失している上に、ダメージの度合いによっては、後遺症によってすべての記憶を喪失することがある。
またスマッシュ化の影響は記憶のみならず肉体にもおよび、子供の場合は身体が未発達であるため、成分を取り除いても多少のダメージは残ってしまう。
生まれつき持病を持っているような虚弱な人間に至ってはネビュラガスを注入した時点で死に至り、成分を抜き取った時点で肉体と魂も消滅してしまうため、ビルドの能力をもってしても一時的に分離させるのが限界である。
こうしたネビュラガスに対する人体のスマッシュへと変性する耐性やライダーの変身のレベルを数値化したものはハザードレベルと呼称されており、前述したガスを注入した時点で死に至る状態を1.0、怪人化する状態を2.0として、投与被験者の感情の高まりに比例して0.1刻みで数値が上昇、必殺技の威力などを高めることが示唆されている。
また、戦兎の推測からハザードレベルが2.0を超えると怪人化せずに人間の姿を保つことができ、3.0以上になると仮面ライダーに変身できるようになることが判明しており、限界値である5.0に達するとエボルトとの融合が可能になり、7.0に達するとフルボトルが強化される。
レベルを急速に上昇させると消滅する恐れがある。
パンドラボックスによって多くの星の文明を滅ぼし、数多の命を奪い去ってきた凶悪な地球外生命体で、本作の黒幕にして全ての元凶である。
ブラックホールを発生させ、それによって分解された惑星のエネルギーを吸収する、ブラッド星からやってきた“星狩り族”=ブラッド族の一人。
ブラッドスタークの時と同様、表面上は享楽的で掴みどころのない陽気な性格だが、本性は冷徹にして残忍。
人間をことごとく「下等生物」と見下しており、邪魔な存在や用済みになった人物を殺害することになんの躊躇も持たない。
一言で例えると悪質極まりない愉快犯。
星を滅ぼすことを目的にして行動しているためか権力や世界征服などには興味を示さず、徹頭徹尾自分の快楽のためにしか動かない。
エボルトこそがパンドラボックスの所有者であるため、パンドラボックスの扱いには非常に手馴れており、パンドラタワーでの戦いではパンドラボックスを利用して仮面ライダー達を終始翻弄していた。
「破壊こそ力だ!お前の正義など、俺が壊してやる!」
「お前が全ての元凶なんだよ。お前がライダーシステムを創らなければ、仮面ライダーにならなければ、こんな悲劇は生まれなかったんだ!お前は俺に作られた偽りのヒーローだったんだよ!」
「この俺が滅びるだと!?そんなことがあってたまるか!人間共がァァァ―――ッ!!」