未来から2007年にやって来た人類の精神体が、人間のイメージ=記憶により怪人としての肉体を得た姿。
過去を都合の良いように改竄し、現在や未来を変えることを最大の目的とする。
主に契約者のイメージから手に入れた姿の武器と身体的特性で戦うが、発火や契約を介さず他者を操るなど超能力のような物を駆使する者達も存在する。
最初は上半身以外が地面に埋まり、下半身が虚空から生えているという奇怪な姿で現れ、人間と契約することで本来の姿になる。
そこで人間の願いを聞き入れ、願いを叶えて完全に実体化、その人間の記憶の中にある「現在のその人間像を作った最も強い時間」にタイムスリップする。
実体化する前のイマジンの存在は契約者の記憶に依存するため、契約者が死ぬと消滅してしまう。
願いを聞き入れる際には、とにかく腕ずくで解決しようとする。
人間態を持たない代わりに憑依することが可能で、憑依された者は目や髪型、服装が変化し声がイマジンの物に変わる。
そして契約者の思い描いた過去で暴れまわり、時間の流れを破壊する。
イマジンが過去で破壊した物や人は現代で消滅してしまうが、特異点である電王もしくはゼロノスがイマジンを倒せば破壊された時間が修復され元通りの時の流れになる。
イマジンは倒されるとイメージが暴走し「ギガンデス」という巨大な怪物と化する者もいる。
電王はギガンデスとの戦いにデンライナーの武装を使い対抗する。
カイの一味の目的は、過去を変え歴史を改変することでイマジンが存在する未来に変えることである。
そのために「分岐点の鍵」と言われる桜井侑斗を抹殺しようと過去へ飛ぶ。仮面ライダー電王は時の運行を守るためにイマジンと戦う。
2007年の現代へとやって来た未来人のエネルギー体が、カイが思い描くグリム童話『死神の使い』に登場する死神をイメージして実体化しこの世に出現した最強の敵イマジン。
カイが最後の最後まで取っておいた彼のお気に入りかつ最後の切り札ともいうべき存在で、彼の配下のイマジン中で最強の実力者。
その為、彼直属のレオイマジンやアルビノレオイマジンたち以上の戦闘力と防御力を兼ね備えており、その戦闘力は鎌の一振りで高層ビルを切り裂き、電王 ライナーフォームやゼロノス ゼロフォームを圧倒するほどの実力を持っている。
長い柄の両端にそれぞれ逆方向に向いた巨大な刃の付いた大鎌を武器として用いており、ここから暴風を発生させ、周囲の物を切り刻んだり、念動力を使い敵を金縛りにする能力を持つ。
本当の分岐点の鍵だと思っていた野上愛理の記憶が無くなっていた事で、自身の目的が遂行できない現状に陥りヤケクソになったカイの指示を受け、時間そのものを破壊するべく、大量のイマジン軍団を率いて破壊活動を行う。
ゼロノスに勝利した後、護衛のために準備を進めるカイの元に向かいライナーフォームも簡単に追い返すが、一瞬の隙をつかれ妨害を許してしまい、時間の破壊も不完全に終わってしまう。
そしてイマジン軍団と共に良太郎とモモタロスに挑むも、続々と揃うメンバー達に押されていき、最後は電王4フォーム+オマケ、そしてベガフォームの波状攻撃に加え、ソードフォームの『正真正銘のクライマックス 必殺、俺の必殺技 ファイナルバージョン(エクストリームスラッシュ)』を受け敗北、爆散した。
それと同時に時の流れの変更の失敗が決定的となり未来が本来の時間の流れに沿う事が確定したため、現代で自分たちのいた時間を持っていた連中たちや一部、時空の狭間に留まったごく少数の個体以外のイマジン達は、タイムパラドックスが起こったことにより全て消滅して滅び去った。
未来から2007年現在にやって来た敵イマジンたちの司令塔にして首魁である謎の青年。
事件の黒幕で、良太郎を抹殺するためにリュウタロスを送り込んだりイマジン達の頭の中にテレパシーを使って指令を送り込んでいた人物その人であり、黒を基調とした服装にストールを肩に羽織っている出で立ちをしている。
常に穏やかな笑顔を浮かべているが、表向きの表情と実際の感情がシンクロしておらず笑顔を浮かべたまま怒りを表現するなど得体のしれない不気味な存在。
その正体は イマジンたちが存在する未来からやって来た特異点。
その為か、他のイマジンたちと違い、肉体を保持しており、また、襲来した2007年より過去の世界にも彼は存在している模様。
故に、彼自身はイマジンではなく、あくまで生身の人間である。
彼の配下のイマジン達もカイの正体は知っておらず、「自分たちの未来を救ってくれる奴」くらいにしか思っていない。
記憶や感情に関する感性が欠落しているため、イマジンの「未来での肉体」に関しても全く興味を持っていない。
本来は時の運行から外れた未来の存在で、現代と切り離された所にある世界の住人であったが、何らかの事故で自分が存在している未来が正常に進んでいた現在と曖昧な形で交わり始めたことを切っ掛けに2007年の過去へと襲来。
このまま放って置くと時の運行から外れ、いずれは消滅する自分たちの未来を現代へと繋ぐ事で『過去』という概念そのものを手に入れ、自らの存在を安定させる事を目論み暗躍していた。
また、配下のイマジンたちは目的達成のための使い捨ての駒程度にしか考えておらず、自身の過去を持っていないが故に非常に忘れっぽいため、過去に送り込んだ配下のイマジンの事を忘れてしまい、置き去りにされた者も存在する。
配下のイマジンたちを率いて未来の分岐点の鍵を探り、桜井侑斗が鍵だとみなして抹殺するべく、過去に桜井とニアミスしていた人間とイマジンを契約させ、彼が存在する過去へと送り込み、彼を抹殺するべく行動を開始する。
しかし、一向に上手く行かず、更に桜井本人が不審な行動をとった事を切っ掛けに疑念を抱き、これまでの経緯を改めて見直した結果、良太郎の記憶を探ることで本当の分岐点の鍵が彼の姉である野上愛理であった事を知り、桜井が囮であったことに気づく。
その事に強い怒りを覚えた彼は、未来確定の期限も差し迫っていた事もあり、配下の精神態で漂っている全イマジンと契約して肉体を与え総攻撃を開始。
そして遂に愛理に辿り着くが、彼女もまた分岐点の鍵ではなく、更に歴史改変の影響で肝心の分岐点の鍵についての記憶が欠落している事を知り自暴自棄に陥り、自棄を起こして全ての時間を破壊しようとするが、良太郎たちに阻止されるのと同時にその場にいたハナ=コハナが真の分岐点だと気づき、デスイマジン以下大多数のイマジン軍団を率いて最後の決戦に突入。
最後はデスイマジンが電王に敗北したことで同時に時の流れの変更の失敗が決定的なものとなった為、存在そのものが無かったことになり、悲観に暮れながら総てのイマジンと共に砂と化して滅び去った…。
「貴様ら全て潰す!」
「悲しいなあ…すっごい悲しいんだろうなあ、こういう時って」