「何やっているんだ!この成績のままだと他の部署に異動だ!」
強面の上司から厳しい声が聞こえてきます。
「ブラック企業」と言われている組織ではよくある場面かもしれません。
しかし、昨今、日本においてもリーダーとは何か、リーダーシップとは何か、本格的に議論されつつあります。
今回は、リーダーシップとは何か、今後どうあるべきか、リーダー像についてお伝えします!
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リーダーシップとは何でしょうか。
日本ではあいまいな部分が多いと思います。
リーダーとは、一般的に以下のイメージではないでしょうか。
「強いこと」
「自分の信念を曲げないこと」
「ぐいぐい引っ張っていくこと」
などです。
もちろん、これはリーダーシップの素質の一つかもしれません。
しかし、このような「つべこべ言わずに俺についてこい!」というリーダーシップでは、なかなか多くの人の協力は得られなくなりつつある時代に入ってきました。
それでは、あるべきリーダーシップとはどのようなものでしょうか。
リーダー(leader)、そしてマネージャー(manager)という概念や地位がよく使われます。
日本ではリーダーとマネージャーはあまり区別されていません。
何となくリーダーだったり、何となくマネージャーだったりします。
しかし、この2つは大きな違いがあります。
それぞれについて違いを見てみましょう。
まず、マネージャーです。
マネージャーとは「管理」する人を指します。
今ある秩序の維持を使命とし、権限や組織の規則によって職場を管理していく人です。
つまり、今ある経営計画や人を「管理」する人を指します。
そしてリーダーです。
リーダーとは、英語で「leader」を書きます。
つまり、リード(lead)する人を指します。
人間性や人格を持ちつつ、この先何をすべきか道しるべ役とし、未来を照らす役目を持つ人のことです。
ビジョンや理念を生み出し、秩序や組織を創り発展させ、周りの協力を得ながら未来を切り開く人を指します。
今、様々な経営支援ツールが生み出されています。
その中には、AI(人工知能)が経営判断の一部を担い始めています。
既に簡易な管理や判断ができるような開発段階にあります。
例えば、人材採用の場面で、書類選考では、採用・不採用をAIが仕訳けしている会社があると言われています。
すごいですよね。
すでにAIが私たちの人生を振り分けているのですね。
今後、経営に関する役割でも、AIが活躍する可能性があります。
経営現場にAIが拡大した場合、将来的には、マネージャーの素質、そしてリーダーの素質、いずれの素質が貴重な存在となり得るでしょうか。
今、リーダーシップの在り方、そのものが問われているのかもしれません。
リーダーシップと言えば、アメリカで有名な方がいます。
1900年代アメリカの実業家にアンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)という方です。
ご存知の方も多いかと思います。
アンドリュー・カーネギーは鉄鋼業界で大成功し「鋼鉄王」と称された立志伝中の人物でした。
あのジョン・ロックフェラーに次ぐ史上2番目の富豪とも言われ、現在価値で30兆円の資産を築き上げたと言われています。
アンドリュー・カーネギーの経歴について簡単に説明いたします。
12歳で紡績工場に就職、週給1ドル20セントの糸巻き少年として働きはじめます。
モールス信号を学び電信技師に昇格しペンシルバニア鉄道に入社。
18歳でピッツバーグ電報局責任者となります。
ペンシルバニア鉄道在籍時、鉄道の木橋が崩壊し、大きなトラブルが発生しました。この時、今後は鉄橋の時代がくると考え、鉄橋会社を創設。
のちに鉄橋会社から鉄鋼業全般への事業に拡大し、成功を収めることができました。
この鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーが優れていた点、それは未来を創造してきたこと、そして多くの優れた人たちを引き付ける魅力でした。
アンドリュー・カーネギーの墓石にはこう刻まれています。
Here lies one who knew how to get around him men who were cleverer than himself.
「自分より賢い人たちを自分の周りに引き付ける方法を熟知していた者、ここに眠る」
アンドリュー・カーネギーは自分よりも能力の高い人たちから多くの支援を得て、その地位を築き上げた人なのかもしれません。
一般的に日本においてリーダーは、管理者的意味合いが強いように感じます。
これは部下を指導し、管理することがリーダーの中心職務であると考えれていることが原因かもしれません。
秩序を重んじ、管理しコントロールするという考え方です。
もちろん、組織上、決定した計画を現場で管理する人は重要です。
成長するベンチャー企業にとっても、この位置にいる方々の考え方、そして能力如何では企業全体の成長がストップすることは十分あり得ます。
しかし、今やグローバルな時代。
世界各国からの熾烈な競争に打ち勝つ必要があります。
より創造的で、かつ専門的な技術やサービスを開発し、競争に勝たなければなりません。
そのためには、スペシャリストの能力とモチベーションを高め、チーム全体の能力を最大限に高めることが求められます。
つまり、管理し、コントロールすることがメインではないのです。
リーダーは、それぞれの特徴、強みを持つ人たちと一緒になって、未来を切り開くこと、これがさらに求められる時代なのかもしれません。
リーダーシップに関する名言を贈ります。
創業当時、私が「世界的視野に立ってものを考えよう」と言ったら噴き出したヤツがいた
本田宗一郎
経営者とは3歩先を読み、2歩先を語り、1歩先を照らすものである
藤沢武夫/HONDA創業メンバー
私は才能をバックアップする
スティーブ・ジョブズ
リーダーとは「希望を配る人」のことだ
ナポレオン・ボナパルト
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし
吉田松陰
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