ベンチャー企業って何?
ベンチャーキャピタルって?
昨今女性起業家、学生起業家なども増加しています。
起業に無関係な方々にもチャンスがある、そう思っています。
今回はベンチャーキャピタリストの視点から見た、ベンチャー企業の成功例などをご紹介いたします!
Contents
ベンチャーキャピタルはご存知でしょうか。
多くの方はご存知かと思います。
ベンチャーキャピタル(venture capital、略称:VC)とは、主に未公開のベンチャー企業に投資を行う企業です。
ベンチャー企業とは、急成長が期待できる分野での有望な企業、または最新技術や画期的なサービスを展開する企業などを指します。
ベンチャーキャピタルは主に資金投資をメインに実行しますが、昨今はベンチャー企業の資金面以外にも、ハンズオン型と呼ばれる、経営支援を実施するベンチャーキャピタルも増加しています。
アメリカのベンチャーキャピタルは、資金面サポートよりも、事業支援サポートへのコミットメントが厚いのが特徴ですが、日本は実際資金面でのサポートがメインです。
もともと日本のベンチャーキャピタルは大手金融機関系列が多いのが特徴でした。
日本は過去から金融機関(主に銀行)が企業の資金面をサポートして企業成長を支えてきた中心的存在であったことが背景かもしれません。
つまり、日本のベンチャーキャピタリストの多くは元銀行員出身者が多いのが特徴です。
しかし、昨今は実際に事業を立ち上げた経験者や創業メンバーで経験した方などが実際にベンチャーキャピタリストとして増えてきてはいます。
金融系ベンチャーキャピタルが多い中、大学がリードして投資を実施しているベンチャーキャピタルがあります。
日本を代表する東京大学。
東京大学のベンチャーキャピタル、株式会社東京大学エッジキャピタル「UTEC」がそうです。
以下、概要となります。
会社名:株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)
The University of Tokyo Edge Capital Co., Ltd.
住所:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学産学連携プラザ4F
代表:郷治友孝
設立:2004年4月1日
事業内容:東京大学などの大学・研究機関等の技術や人材を活用するベンチャー企業への投資活動を通じたベンチャー・キャピタル・ファンド運営業務
株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)は2004年に設立した、シード(種)・アーリー(早期)の段階から投資するベンチャー・キャピタルとして設立されました。
東京大学の技術移転関連事業者として出発し、総額で300億円規模の3本の投資事業有限責任組合を設立・運用し、約80社に投資を行い、9社が株式上場、8社がM&A(合併・吸収)を果たしています。
UTECは大きく分けて3つの分野に投資しています。
「Life Science & Healthcare」「IT」「Physical Science & Engineering」の3分野となります。
そして、3分野それぞれ現在投資している企業数と、Exit先(上場またはM&Aで投資を終えた企業)は以下です。
・「Life Science & Healthcare」 11社 (Exit先7社)
・「IT」 16社 (Exit先8社)
・「Physical Science & Engineering」 11社(Exit先1社)
ご存知の通り、東京大学は日本を代表する大学の一つです。
「偏差値=事業成長」とは言い切れませんが、一つのアドバンテージであることは間違いありません。
東大発のベンチャーも多数生まれてきています。
東大発の成功事例企業を一部ご紹介いたします。
代表出雲氏を中心として東京大学出身者らが、東京大学内に研究拠点を置いて設立したバイオベンチャー企業です。
藻の一種であるミドリムシ(学名:ユーグレナ)を主に活用し食品や化粧品の販売、バイオ燃料の研究等を行っています。
世界の人口増による食料不足対策や、バイオ燃料として利用できることからエネルギー問題解決に貢献できる事業です。
東京大学先端科学技術研究センター菅裕明教授が開発した「スーパーフレキシザイム技術」をコア技術として立ちあげた東大発のバイオベンチャーです。
ペプチドリームのメイン事業は、PDPS(Peptide Discovery Platform System)と呼ばれる創薬プラットフォームシステムです。
このシステムによって、従来の方法では1年近くかかるとされる臨床実験のスクリーニング作業を、最短3週間程度に短縮し、かつ成功確率を高めるシステムです。
財務面は早い段階から黒字体制となり、特許も先手を打ちながら多くの大手企業からの引き合いもあります。
東京大学医科学研究所の教授であった中村義一がファウンダーとなり設立した創薬系バイオベンチャー企業です。
抗体よりも標的物質への強い結合力と特異性があるといわれる人工RNAアプタマーを開発した企業です。
アプタマーは多くの薬(病気の原因タンパク質に結合し抑制する薬)の種として使われます。
アプタマーを活用する「RiboARTシステム」は従来なら5~8年かかる基礎探索研究及び前臨床試験の期間を約3~4年で実施できるシステムです。
東大卒の代表上野山氏が創業したベンチャー企業です。
主に自然言語処理、画像認識、機械学習/深層学習技術に関わるアルゴリズムソリューションを展開しています。
最先端のアルゴリズム開発から各種ハードウェア・ソフトウェアへの実装までをワンストップでサービス提供しています。
強みは以下3点です。
・学習技術を用いたCRM(顧客関係管理)ソリューション
・領域特化型の画像・動画の認識エンジン
・チャット対応やFAQ対応の自動化ソリューション
東大卒の創業者2名がAI・ディープラーニング研究をベースとして立ち上げた企業です。
最先端の人工知能アルゴリズムを駆使し、以下2つのサービスを展開しています。
・企業様向けニュース配信サービス「Anews」
・個人ユーザー様向けブックマーク管理アプリ「StockMark」
東大の大学院を修了した同期二人が立ち上げたベンチャー企業です。
自動運転など向けの人工知能(AI)技術を開発、トヨタから100億円以上の出資を実現させた企業です。
以上です。
東大発であることが必ずしも成功とイコールではありませんが、人脈ネットワークや環境サポート体制なども一つの強みかもしれません。
これからも画期的な事業開発を期待したいと思います。
もちろん、東大発以外にも優良ベンチャー企業は多く存在します。
少しご紹介したいと思います。
まずは、既に活躍中のベンチャー企業。
こちらのベンチャー企業は、既に活躍し多くの方も知っている企業ですが、まだまだ十分成長を続ける可能性の高いベンチャー企業だと思います。
本社:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング
業種:不動産事業
ご存知「東京に、家を持とう」をキャッチフレーズに東京都・神奈川県の新築一戸建てを強みに成長。
新築希望世帯が都心回帰するニーズを的確にとらえ基盤確立し、現在では関西圏に広げている。
また、投資不動産事業も成長。
本社:東京都千代田区麹町二丁目14番地2 麹町NKビル
業種:保険業
巨大市場、保険業界をネットで革命を起こすベンチャー企業。
創業者は大手生命保険会社の役員までのぼりつめた出口氏と親子ほど年の離れた岩瀬氏(現社長)。
異色のコンビだが、古い業界を一新するほどのインパクトの可能性を秘める。
本社:東京都新宿区4-1-6 JR新宿ミライナタワー
業種:LINEビジネス・ポータル事業
ご存知「LINE」は国内ユーザー6,600万人以上、全世界では月間アクティブユーザー数は2億1,700万人以上を誇る。
当初は無料サービスが多く収益的構造は貧弱性があったが、収益化ビジネスを次々に発表、的確な事業進出が光る。
基盤の会員数とアクティブユーザー数が圧倒的に有利、今後の可能性は無限大。
本社:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー
業種:クラウドソーシング事業
政府が掲げる「働き方改革」。在宅や副業で業務を実施する環境が整う中、業務をマッチングするプラットフォームを提供。
増え続ける高齢者や女性の能力を活用することが可能で、障害者や外出できない方の業務創出など社会的な意義のある事業という側面だけではなく、国内人材サービスの市場を変革するほどの影響力が今後考えられる。
続いて、急成長中ベンチャー企業をピックアップします。
こちらのベンチャー企業は、まだ知名度は高くはないですが、株式上場を終えたばかり、または未上場のベンチャー企業です。
まだまだ活躍が期待できそうです。
本社:神奈川県鎌倉市小町2-14-7 かまくら春秋スクエア
業種:日本的面白コンテンツ事業(デジタルコンテンツ事業)
かなり尖っている会社で、法人格が既に面白いが社員のボーナスをサイコロで決めているといった社風や制度が有名。
PCやスマホなどのコンテンツ製作が主体だが、面白いアイディアはどんどん事業化していく。
本社:東京都渋谷区渋谷二丁目12番19号 東建インターナショナルビル
業種:デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」の運営
写真 ・ イラスト ・ 動画のストック素材をオンライン上で販売するマーケットプレイスサイトを運営。
画像やイラストが主体であったが、今後は動画などの成長分野も可能性を広げる。
本社:東京都新宿区西新宿6-16-6 タツミビル
業種:インターネット写真サービス事業
学校や幼稚園などのイベント時に撮影スタッフを派遣し、子どもの親などがネット上で購入するビジネスモデル。
旧来の写真店の市場を全てターゲットでき、現在はさらに広がりを見せ、スポーツイベント全般に市場を拡大させている。
本社:新潟県三条市中野原456
業種:アウトドア用品製造販売
新潟県三条市本社。アウトドアの広がりからニーズは拡大。最大の特徴はアウトドア好きな社員のための会社とも言えるところ。
ほぼ全社員がアウトドアが大好きで、社員向けアウトドアイベントや制度が充実。
急成長は見込まないが、隙間産業で手堅い。
本社:東京都中央区日本橋蛎殻町1-34-5
業種:家事代行サービス
個人向け家事代行サービスの最大手。女性の社会進出を背景に市場拡大が見込まれる。
本社:茨城県つくば市学園南2丁目2番地1
業種:ロボットスーツの研究開発・製造・販売
医療福祉介護向けのロボットスーツがメインだが、今後はブルーカラー業界全般の市場も狙える。
まだ発展途中ながら様々な事業展開が可能。
本社:東京都文京区本郷5−33−10 IKB本郷ビル
業種:クラウドファンディング
個人投資家を集め、夢を持つ人へ資金提供をするクラウドファンディングのプラットフォームを運営。
社会的意義もあり、日本でクラウドファンディングを定着すべく発展中。
個人的な視点でベンチャー企業を取り上げてみましたが、まだまだ日本には多くの優良ベンチャー企業が存在します。
昨今は学生や女性、定年退職後の起業家なども増えています。
年齢や性別は関係ありません。
偏差値が高いからと言って成功するわけではありません。
IT分野には、その強みを持っている人がIT分野に。
バイオ分野には、その強みを持っている人がバイオ分野に。
それぞれのオリジナルな強みが、未来を創るのではないでしょうか。
「多様化」な社会。
隙間はチャンスです。
人の数だけ、事業の数があるのではないでしょうか。
1社でも多くの優良ベンチャー企業が「価値」を創造してほしいと願っています。
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