【東京都小金井市】「小金井マクワ」と「江戸東京野菜」~東京北多摩スポット・観光・イベント・公園・大学など~

 

 

 

「小金井マクワ」とは?

 

元々はマクワウリは美濃国本巣群真桑村で生産されていたことからその名前がついています。

元和年間(1615〜1624)に江戸幕府に農民を呼び寄せ武蔵国府中(府中市)で栽培させました。

 

小金井マクワは小金井市の農家で採種されたマクワウリであるため小金井マクワの名称がついています。

これは小金井の農家が復活させたことに基づきます。

水分が多く甘みがあり、甘いものが少なかった時代、果物として食されてきました。

香りがとても良い瓜です。

 

<栄養>ウリ類は、90%前後が水分ですが、塩分を排出させるカリウムや血圧降下作用のあるGABAが多く含まれています。

<保存>新聞などに包んで野菜室に保存します。
完熟しているものは傷みやすいので早めに食べましょう。 未熟のものは漬物などで保存できます。

<食べ方>完熟しているものは甘みは少ないですが、香りがよいので冷製スープや和え物、サラダ、未熟のものは漬物などに向きます。

 

 

 

 

 

江戸東京野菜ってなに?

 

「小金井マクワ」は江戸東京野菜の一つです。

食料自給率とともに日本の農業が見直されるなか、江戸東京野菜への注目が高まっています。

江戸東京野菜は京野菜や加賀野菜などとならぶ伝統野菜で、かつて現在の東京周辺で作られていた固定種のこと。

生産が途絶えてしまった品種もありますが、生産者が種を採りつなぎながら現在に残っているものもあります。

現在、日本の農家が栽培している野菜の多くは、F1品種(雑種第一代)と呼ばれる交配種です。

 

これは、異なる品種を掛け合わせ、それぞれの良い形質を受け継いだ一代限りの雑種です。

例えば、味が甘い、虫や日照りに強い、均一に育つといった形質を持つため、生産者は効率よく農産物をつくることができます。

しかし、育った野菜同士で受粉した種を取っても同じような野菜にはならないため、栽培するたびに種苗業者から種や苗を購入しなければなりません。

それに対して、江戸東京野菜は自家採種ができる固定種です。

 

収穫量が少なく栽培に手間がかかり、育ち方や形が不ぞろいだったり収穫できる季節が限定されてしまいますが、江戸東京野菜には、独特の風味や香りがあり、どれも個性的で、個々の野菜にはそれぞれの物語があります。

戦後、東京の農地減少に加え、農家がF1品種を育てるようになったため、伝統野菜は消滅しかけていました。

しかし、江戸東京野菜の復活を目指す研究者や昔ながらの野菜の味を残すことに賛同する農家の努力により、伝統野菜は今も引き継がれています。

江戸東京野菜は、東京のブランド野菜として各種イベントで注目を集めています。

 

 

 

 

 

「小金井マクワ」以外の、主な江戸東京野菜の種類

 

 

■練馬大根

大きいものは1mほどにもなる大根。関東ローム層の練馬一帯に植えられ、全国へ広がって沢庵漬の材料になった。五代将軍・徳川綱吉が脚気を患い、治療のために訪れた練馬で大根を作らせたのが発祥という伝承もある。

 

 

■滝野川大長人参

現在の北区滝野川付近で栽培され、全国に名を馳せた、長さ1mにも及ぶ細長い品種。美しいオレンジ色で香りが強く肉質がしまっている。

 

 

■谷中生姜

水に恵まれた土地・谷中で栽培されていた。「盆生姜」ともいわれ、夏の食欲増進のために江戸っ子の食卓に上ったという。

 

 

■伝統大蔵大根

江戸時代、豊多摩郡の農民が作り出した「源内つまり大根」が原種。以後、世田谷区大蔵原で栽培されていた円筒型の「源内つまり大根」。葉も豊かに茂り、真っ白な根はみずみずしい。

 

 

■亀戸大根

亀戸香取神社周辺で栽培されていた、根が30㎝程度と小ぶり。葉と根を一緒に浅漬けにすると絶品。

 

 

■小松菜

江戸時代の小松川村(現在の江戸川区)で生まれた緑色野菜。寒さに強く霜にあたると美味しくなる冬菜で、正月の雑煮には欠かせなかった。

 

 

■内藤唐辛子

新宿御苑のある場所にかつてあった高遠藩(現在の長野県伊那市)内藤家の下屋敷。その周辺で栽培されていた唐辛子。江戸っ子が好んだソバの薬味などに用いられていた。

 

■寺島茄子

墨田区東向島はかつて寺島と呼ばれ、名高いナスの産地でした。寺島茄子は鶏卵ほどの大きさの小ぶりなナスで、果皮はやや厚め。天ぷらや炒めものにするととろみが出て美味です。

 

 

■馬込半白節成胡瓜(まごめはんじろふしなりきゅうり)

節ごとに実がつくことを「節成り」といいます。大田区馬込あたりで生まれたキュウリで、果皮の下半分が白い特徴があります。果皮は硬く水分が少なめなので、生食よりも漬物に向いています。栽培は容易ですが、漬物の需要が減って、栽培量も減少しました。

 

 

■のらぼう菜

江戸幕府から命じられ、採油用に栽培された西洋ナバナの一種。当時は武蔵国であった川崎から五日市町(現東京都西多摩地区)、埼玉県秩父あたりでつくられていました。のらぼう菜は、そのナバナの若い茎葉を収穫して食するものです。

 

 

■しんとり菜

江戸川や葛飾方面で、盛んに作られていた野菜です。白菜の幼株にも少し似ていますが、葉の下部分は白く、上部はちりめん状のしわがあり、きれいな黄緑色をしています。

 

 

■金町こかぶ

青物が少ない春先に青々とした葉と真っ白なかぶはとても貴重な野菜として、葛飾区金町一体で盛んに作られていました。 また、その後のかぶの品種の片親となって新しい品種を生み出しました。

 

 

■東京長かぶ

「かぶ」といっても一般的に目にする丸い形のかぶではなく、長さが20~25cmで太さが5cmほどの円筒形であることが「東京長かぶ」の最大の特徴です。現在の北区滝野川付近でも盛んに作られており、「滝野川かぶ」とも呼ばれていたり、品川区でも江戸時代に長かぶが作られていたことから、現在は「品川かぶ」とも呼ばれています。

 

などです。

その他にもございます。

興味がありましたら、ぜひ調べてみて下さい。