なぜ、犬は逃げる人を追いかけてしまうのでしょうか?
ボール遊びや、フリスビーも大好きです。
散歩していたりすると、自転車・走っている人・小さい子供のチョコマカチョコマカした動き・ボール・車・バイクに 反応して、その場をグルグル回り出したり、追いかけようとリードをグイグイ引っ張っている姿をチラホラ見ます。
なぜ、犬は逃げる人を追いかけてしまうのでしょうか。
狩りをしていたときの習性
犬の祖先は「獲物を追いかけて倒す」という狩猟生活をしていたと考えられています。
走っているものを追いかけるのはその時の習性が残っているのだと思われます。
野生時代の犬は、自分たち以外の動くものを獲物として認識し、追いかけて狩りをしていました。
ですから動くものには敏感で、逃げるものを見ると追いかけたくなります。
公園でハトを見ると無我夢中で追いかけている犬がいますが、狩りモードのスイッチが入った状態ですね。
また、落ちていた葉っぱが風で飛んでいったり目の前でボールを投げたりすると、犬がサッと素早く反応して、追いかけて行くことがありますよね。
これは「動くものを追いかけたい」という犬の本能によるもので、かつて犬が狩りをしていたころの名残です。
犬にとっては目の前で動くものは獲物だと認識するため、狩猟本能がかきたてられることで、ついつい体が反応してしまうのです。
追いかける行動は「走りたい」という衝動ではなく、「捕まえたい」という欲求であり、遊びとして追いかけるのですが、追いかけられる側が、驚いて悲鳴をあげたりすると、犬の方も次第に興奮して本気で咬みつくことがあるので注意が必要です。
狩猟本能が犬にはあるので、完全にやめさせることはできませんので、飼い主様が、愛犬の性格をよく理解した上で、コントロールできるようにしましょう。
追いかけていい時、ダメな時のメリハリを覚えさす。ボールなどで遊んであげて、しかっり狩猟本能発揮させて、ストレス発散させて、散歩などでは興奮を押さえ、「お座り」「待て」をしていられる様にしたいものです。
動くものはよく見える!
犬の視力はあまり良くないと言われていますが、狩りをしていた頃の名残で、動くものを追う動体視力には長けています。
そして視力があまり良くないかわりに、広範囲の視野を持っているとも言われています。
さらに暗闇でも周囲の状況を把握してすぐ動けるように、夜目も効きます。静止しているものより、動いているもののほうが見えやすいなんて不思議ですね。
飼い主さんの足を追いかけることも
飼い主さんが歩いていると、動いている足やスリッパに反応してついてくることがありませんか?
この行動は、好奇心旺盛な犬によく見られます。
普段のお散歩の際は愛犬に先に歩いてもらうことが多いでしょうが、家の中では飼い主さんの後をついてまわるなんて、なんともかわいらしいですね。
ついつい無駄に家の中を歩き回ってしまいそうです。
特に動く物を追いかけたくなる犬種は?
動く物を追いかけたくなる衝動が他の犬種より強いのが、 ボーダーコリーやシェットランド・シープドックやコーギーのハーディング・ドッグと言われる、牧畜犬です。
後は、ハウンドです。
獣猟につかわれていた犬ですね。
グレーハウンド・ビーグル・ダックス・ボルゾイ・ウィペットなどなど。
テリア系のジャックラッセルテリアも追いかける要素を持ち合わせています。
追いかけられた時の対処法
興奮して追いかけてきていると、目的物に到達した瞬間に咬む場合があります。
「やめてー!」なんて声をかけても犬は聞いてもくれません。
振り向いた時に追いかけられていると気付いたらまず、止まってカバンなどを犬の目の前に押し出して自分の体を咬まれることを防御します。
手に荷物などを持っていない時は、足の裏を犬に向けるように足を突き出すという方法もあります。
また、傘があった場合は、傘を急にさすと犬は驚いて逃げ出すこともあります。
しつけ方法
動く物に反応するワンちゃんのしつけ方法。
①動く物に反応したらリードをしかり握りしめる。
②すぐ「お座り」「待て」をさせます。
落ちつたら、褒めます。
何度も繰り返していけば、コントロールできるようになります。
初めのうちは、愛犬の気を引くおもちゃやおやつを使うのもいいかもしれませんね。
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