突然ですが、読書してますか?
先日、大学生の1日の読書時間「ゼロ」の人が5割を超えたというニュースがありました。
読書離れが進んでいるようです。
今回は読書の効用についてお伝えします!
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大学生の1日の読書時間
2017年、全国大学生活協同組合連合会の調査によると、大学生の53.1%が1日の読書時間を「0分」と回答したとのことです。
前年2016年より4.0ポイント増加。
※出所:全国大学生活協同組合連合会
この5年間で比較すると、1日「0分」は、18.6ポイントも増えているようです。
また、この調査において、1日の読書時間の平均は23.6分(前年2016年から0.8分減)と3年連続減少。
別の調査では、高校生の「不読率」も5割に近いそうです。
学生の「本離れ」はますます進んでいるようです。
読書に対する個人所感
読書は大事だなあ、って最近特に思います。
個人的には読書だけは続けてきました。
小学校と中学校のときは、学校の図書館はほぼ毎日通い、本貸し出しは全校生徒の中でトップにもなったことがありました。
中学校の2年生頃から、マネジメントに興味を持って、中学から現在まで、経営・マネジメント・自己啓発に関する書籍は2,000冊以上読んできました。
通勤時間とトイレの中、待ち時間など、2日に1冊のペースでしょうか。
読んだ本の中には、私の人生を変えた本もあります。
助けていただいた本もあります。
弱い自分を補完してくれました。
「ネットでも情報は沢山あるのに、なぜ、今更本?」って、疑問も持つ人もいるかもしれません。
でも、気軽にアップできるブログと、出版する書籍とではある程度、一線はあると思っています。
本を出版するということは、多くの人の手を経て、読者の手に届きます。
なかなかできないことではないでしょうか。
出版する筆者は多くのハードルを経て、その人の人生を映し出す「珠玉の魂」とも言えるものを創り上げる、そんな気がします。
だから、著者の「想い」が凝縮している宝物、個人的にはそう思っています。
その「想い」が、私たちの血となり、肉となり、人生の幅が広がってくる。
そのようなものではないでしょうか。
ブックオフでも構いません。
電子書籍でも構いません。
やはり、読書をオススメしたいと思います。
読書習慣のない、子供たちへ
今回の大学生の読書時間統計。
読書習慣がないことが背景かもしれません。
一つは両親の読書週間の有無からも、この統計結果が出ている可能性があります。
まずは親からその姿勢を子どもたちに見てもらうのが一番良いのではないでしょうか。
子どもは親の言うことは聞きませんが、親のやることはマネするものです。
一番の教育かもしれません。
そして、子どもが幼いようであれば、絵本がおすすめです。
「ぐりとぐら」「ノンタン」「バムとケロ」「100かいだてのいえ」などなど。
日本の絵本はとても優れたものが多い、と個人的には思っています。
日本の独特の「やさしさ」「思いやり文化」が背景にあるのかな。
言葉の使い方、配色、絵の美しさ。
日本の漫画、アニメ文化にも通じているように思います。
昔からのオールドな絵本もそうですが、近年になっても新刊で素晴らしいものも出てきています。
絵本の効用は、何といっても絵本の読み聞かせ。
絵本を通じて親子の「貴重な時間」を共有できること、これが絵本の大きな効用ではないでしょうか。
その楽しい時間が、読書習慣につながると、個人的には思っています。
親子の「楽しい時間」。
本が好きになることは、まずもって読書習慣の原点ではないでしょうか。
児童書も楽しいものが多くあります。
「かいけつゾロリ」など入り口として良いのではないでしょうか。
個人的には「ズッコケ三人組」から始まって「冒険者たち」「ガンバとカワウソの冒険」などが読書の入り口だった気がします。
読書って楽しい!
まずは一人でも読書を「好き」になってほしいですね。
読書方法について
以前、ある組織を運営する代表者にお会いしたことがあります。
受刑者へ無料で書籍を配ることを目的とした組織でした。
その代表者本人も受刑者だったそうです。
その方が、なぜ、犯罪者は罪を犯すのか、また、犯罪を繰り返してしまうのか。
その問いを繰り返していた時「教養」というものが、その一つの原因であったことに気づいたそうです。
知識や情報、考え方や行間を読み取る力などなど。
当然、就職にも影響があり、安定した収入手段にもつながっていきます。
受刑者にとって「読書」というものが非常に重要である、そう考えたそうです。
現在も無償で書籍を配っていますが、受刑者の方々のなかで一番の人気分野。
それは「ハードボイルドの小説」とおっしゃっていました。
受刑者の方々にとって、一番読書の入り口として良いのが「ハードボイルド小説」。
まずは本を好きになってもらうこと。
代表は、これが大事だと仰っていました。
脂肪から筋肉へ
「何を、どのように読めばよいのか」、このような質問があると思います。
私は個人的に、まずは乱読でよいと思っています。
好きな分野から始め、できるだけ数多く読むこと。
最初はこれでよいと思っています。
一つ、事例でご説明いたします。
私の友人でフィットネスクラブの指導員がいます。
会員の中に「筋肉質になりたい」という男性会員が多いと聞きました。
でも、その方々の中に痩身、やせ型の方もいるそうです。
このような方を筋肉質にする場合、いきなり筋肉をつけることは非常に難しい。
筋肉質にするためには、まず、脂肪を含めて体重を増やすことに注力。
その後、筋肉質へと変化させていくそうです。
脂肪質から筋肉質へ。
すでに太っている方を筋肉質にするほうが遥かに簡単だと言っていました。
これは読書も同じかもしれません。
まずは乱読でよいのではないでしょうか。
好きなもの、興味のあるものを増やしていく、その中で新しい発見に出会えるのではないでしょうか。
読書の効用
ご存知かと思いますが、読書には多くの効用があります。
個人的には大きく分けて3つだと思っています。
以下、読書の効用、3点です。
【読書の効用】
①知識、情報収集
②多角的視点の獲得
③未来への扉
【読書の効用】
①知識、情報収集
読書は単純に、知識として、情報として、得ることができます。
知識、情報は「力」や「武器」にもなります。
ビッグデータがなければ、AI(人工知能)が機能しないのと同じ。
インプットがなければ、アウトプットができません。
大きな効用の一つです。
②多角的視点の獲得
数多くの書籍を読むことで、知識そのものではなく、筆者の「考え方」や「視点」に触れることができます。
様々な分野、様々な筆者と出会うことで、あらゆる考え方が見えてきます。
一つの物事、一つの問題に対し、多角的に、立体的に理解することができます。
10円玉が円形だけではなく、長方形でもある、そんな視点ですね。
人生の幅も広がのではないでしょうか。
③未来への扉
様々な読書をすることで「その考え方は違う」と思うタイミングがあると思います。
これが重要ではないでしょうか。
違うなら、自分はどう考えるか。
自分ならこう考える。
著者との考えを通じ、自分を発見すること。
自分とは何かを改めて見つけることができるのです。
読書とは、読む時間ではなく「思考」する時間。
他者を通じて、自分と向き合う時間です。
新たな自分に出会い、新しい自分が未来を描く。
未来を創造する、人生を切り開く「扉」なのかもしれません。
最後に
読書にまつわる名言を贈ります。
読書は、一人のようで一人ではない。本を書いている人との二人の時間である。
齋藤孝
良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。
デカルト
言葉が足りないのは本を読まないから。美しい言葉に触れ素敵な表現を自分の中にストックする。意思の疎通は言葉ありき。
美輪明宏
書籍は青年には食物となり、老人には娯楽となる。病める時は装飾となり、苦しい時には慰めとなる。内にあっては楽しみとなり、外に持って出ても邪魔にはならない。特に夜と旅行と田舎においては、良い伴侶となる。
キケロ
君たち、漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。
手塚治虫
読書の時間を大切にしなさい。一冊の本との出会いがあなたの生き方を変えてくれることだってあります。
ジョセフ・マーフィー
できるだけたくさんの本を読み、美しいものに触れ、思いやりを持って人に接する。当たり前のことを言っていると思うでしょうが、そういうことの積み重ねが、本当に人を美しくするんです。九十年も世の中を観察してきた僕が言うんだから、間違いない。
斎藤茂太
一冊の本に人生を丸ごと変えてしまう力があることを、みんな理解していない。
マルコムX
書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく。
チェーホフ
自分を磨くのは自分次第。読書は私たちを未知の世界へと誘う『扉』なのです
丹羽宇一郎/伊藤忠商事元代表
読書が夢を育む
船井哲良/船井電機創業者