「猫」の漢字の由来ご存じでしょうか?
今回は漢字の「猫」についてお伝えします!
ご存じ、漢字の「猫」。
「猫」という漢字は、けものへんに「苗」と書きます。
けものへんは、犬の形をかたどった部首。
犬に似た動物全般や、狩猟に関する漢字に使われます。
一方の「苗」という字は「ビョウ・ミョウ」とも読みますが、これは、「猫」という字の音(オン)であると同時に、猫の鳴き声をも表しているといわれています。
中国の人々が聞き分けて発音する猫の鳴き声がまさにこの音、「ビョウ」あるいは「ミョウ」だというのです。
でも、いくつもある「ビョウ・ミョウ」という音をもつ漢字の中から、なぜこの「苗」という字が選ばれたのでしょうか。
一説によると、しなやかで細く小さい「苗」の様子が、猫の姿や身のこなしと似ているからだといわれています。
その他にも、苗を荒らすネズミから苗を守ってくれる獣という意味で「けものへん」に「苗」を付けて「猫」になったと考えられる説があります。
元々中国ではこの「猫」という漢字は「狸(たぬき)」と表現されていたようです。
ペットの雑誌やチラシ、キャットフードのパッケージなどで見たことがある「愛猫」という漢字、なんて読むのでしょうか。
ネコ好きな方ならご存じでしょう。
正解は、「あいびょう」という読み方です。
ある雑誌のアンケートの正解率は、なんとたった36%でした。
あまり身近では耳にしたことがない名前ですが、辞書にも載っている正式な言葉なんです。
「愛犬」「愛妻」など、「愛」のあとの文字を音読みで読むものが多く、「猫」の音読みは「びょう」のため、正しくは「あいびょう」と読みます。
ただし、アンケート結果では、「まなねこ」「あいねこ」と読み間違える人が多かったそうです。
今後もしかしたら読み方が変わってくるかもしれませんね。
猫の漢字が入っている四字熟語を3つ集めてみました。
ネコちゃん四字熟語はこちら。
窮鼠噛猫(きゅうそごうびょう)
意味 ・・・弱者でも追い詰められて必死になれば、予期していない力をだして、強者を倒すことがあるということのたとえ。猫に追い詰められて、逃げることが出来なくなった鼠は猫に噛みつくという意味から。「窮鼠猫を噛む」とも読む。
照猫画虎(しょうびょうがこ)
意味・・・本質を理解せずに、見た目を真似すること。虎の絵を描くために、見た目が似ている猫を手本にするという意味から。「猫に照らして虎を画く」とも読む。
猫鼠同眠(びょうそどうみん)
意味・・・悪事を働く人と、それを取り締まる人が示し合わせて事を運ぶこと。または、上の立場の人と、下の立場の人が共謀して悪事を働くこと。猫と鼠が共に眠るという意味から。