猫を飼っていると、「けりけり」「猫キック」を見る機会があります。
猫が飼い主の腕を噛みながら思い切りキックしてくるアレ、です。
「猫キック」とは、猫が飼い主さんや物を前足でがっちりと抱きつくようにしがみついて、両後ろ姿を使って蹴り上げることを言います。
「けりけり」とも呼ばれていて、SNSなどでもよく目にする行動です。
猫初心者の方だと、「けりけりって何!?」と、その実態を知らない人もいるかも……。
何度も何度も繰り返し蹴りをするので、痛い思いをした飼い主さんもいるのでは?
爪のお手入れは欠かせませんね。
でも、どうして猫キックをするのでしょう?
その理由についていくつかご紹介します。
「猫キック」「けりけり」が繰り出される理由は?
猫は飼い主とじゃれていると、急に後ろ足で連続キックしていくことがあります。
見ているだけなら可愛いですが、実際に蹴りを食らうと飼い主は痛い思いをして、爪が伸びていたら怪我をすることもあります。
猫もじゃれて遊んでいると、自然と興奮してきて、キックを始めてしまうこともあります。
特に遊ぶことに夢中になっていると、気持ちも高ぶってくるのです。
飼い主と遊んでいても同じ事であり、猫にとってはじゃれる範囲の行動での蹴りです。
寝転んだ猫に触れようと手を伸ばしたら、猫キックをされてしまった場合。
これは猫が遊びたいと思っている場合が多いようです。
じゃれている感覚なのだそう。
構ってほしい時にもするので、こういう場合はたくさん遊んであげましょう!
また、キックと同時に噛むこともありますよね。
構ってほしい時にする場合は甘噛みなので、痛くはないと思います。
ですが、時々ヒートアップしてしまうことも…。
実は「けりけり」は、狩猟行動の名残なのです。
猫キックとも言われる「けりけり」するしぐさ。じゃれている時にもよく見られますよね。
この行動は、猫が狩りをする時の手段の一つになります。
狩りの時は、獲物を捕らえてから、暴れる相手を、まずは前足で押さえます。
そのあと後ろ足で蹴ってダメージを与えます。
つまり、狩猟行動の名残が、遊んでいる時もに現れているのです。
猫がおもちゃなどをけりけりしている時は、おもちゃを獲物のように感じています。
獲物を捕らえた時と同じような状態になり、気分が高揚しているのですね。
はたから見ると、ただ遊んでいるうように見えますが、実際には狩りをしているかのように興奮しているということです。
機嫌が悪い時の本気「猫キック」「けりけり」
またあまりにもしつこく飼い主が猫とじゃれあったり触れるなどすると、嫌がって不機嫌になって、もう構わないでくれという意味で蹴ることもあります。
さっきまで機嫌が良かったのに、急に気分が変わるようなこともあるのです。
機嫌が悪い時も猫キックを繰り出す時があります。
しつこく構ってしまった時や嫌がる場所を何度も触ってしまった時など、こういう場合も猫キックをします。
これは猫が嫌がっているのが理由のようです。
お腹を触られるのが嫌いな猫は多いですが、ここをしつこく触られると猫キックを繰り出されます。
弱点になる場所なので、触られたくないと思う猫が多いようです。
こんな時は噛み付かれてしまうことも。
飼い主さんが怪我をしてしまう場合もありますので、様子を見ながら構ってあげてくださいね。
猫同士のじゃれあう「猫キック」「けりけり」
多頭飼いの方は猫同士がお互いに対して猫キックを繰り出している場面を見たことがあるのではないでしょうか?
激しいケンカに見えて、止めようとしたことがある方もいると思います。
飼い主さんが怪我をする可能性もあるので、こういった場合は様子を見てください。
本格的なケンカではない時が多々あるようです。
お互いにじゃれているだけという場合が多いので、むやみに手を出さないようにしましょう。
ケンカで前足を使った時は本格的なケンカなので、注意してくださいね。
「猫キック」「けりけり」を止めさせたい時は?
猫キックを止めさせたい時もありますよね。
興奮している時は尚更、なかなか猫キックは止まりません。
ヒートアップすると、さすがに飼い主さんが痛い思いをしてしまいます。
そんなときは、まずおもちゃを使ってみましょう。
猫の興味をそちらに向けるのです。
余程、飼い主さんの腕や足ではないと嫌だという場合以外は、おもちゃに興味を移してくれると思います。
猫の構って攻撃を受け止めてあげる対策方法になります。
または、好物のものを見せたり匂いを嗅がせるのも効果的。
ですが、一歩間違えると猫キックをすればおやつがもらえると勘違いしてしまうので、ここだけは注意してくださいね。
それにしても、必死にしがみついて繰り出すかわいい猫キックは、いつ見ても癒されますね!
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