「南極物語」でも有名なタロとジロ。その犬種とは?

ワンちゃん

 



 

1957年に日本の南極地域観測隊第一次越冬隊に、物資輸送で犬そりをひくために派遣された犬、そのうち、2匹がタロとジロですね。

そのタロとジロの犬種はご存知でしょうか。

そうです、映画化もされたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

それが樺太犬(からふとけん、からふといぬ)ですね!

樺太犬(からふとけん、からふといぬ)とは?

 

 

樺太犬(からふとけん、からふといぬ、英: Sakhalin Husky)は、樺太および千島列島で作り出された犬種。

アイヌ・ニブフなどの北方の民族が犬ゾリ・猟犬に使っていた犬種です。

 

北海道では昭和40年代くらいまで、車や機械にとって替わられるまで漁業、木材の運搬、電報配達、行商などに使役犬として働いていました。

車社会の到来とともに使役犬として必要のなくなった樺太犬は他犬種と混血して雑種化したり、野に放されたものはちょうどエキノコックス症の発生とも時期が重なって減少。
また野犬掃討などもあり、1970年代頃にはほぼ絶滅してしまいました。

 

樺太犬の特徴

 

【樺太犬の特徴】

大きさ:中型〜大型犬
体長:64〜76cm
体高:54〜67cm
体重:22〜45kg

 

性格:稟性はなく従順で融和性をもつ。忍耐強くて勇敢。忠実。優れた方位感覚や帰家性をもつ。

 

毛質:密毛におおわれ、体毛の長短によって長毛種と短毛種がある。北海道に渡った樺太犬は長毛種が多い。

 

毛色:黒、白黒ブチ、狼灰色、茶、薄茶、白など。

 

耳は立ち耳。たれ耳のものもいた。尾は巻き尾と差し尾。体高に比して体長が長い。胸部がよく発達して幅が広く四肢もよく発達し前肢は特に太い。 耐久力に優れ耐寒性も強く、粗食に耐え、飼い主に忠実。

 

南極物語のタロとジロとは?

 

 

タロとジロは、1957年に日本の南極地域観測隊第一次越冬隊に、物資輸送で犬橇をひくために派遣された22頭のうちの2頭です。

南極の東オングル島にある昭和基地に派遣されました。

 

第二次越冬の失敗に際して、隊員と一緒に引き上げられなかった犬たちは、1か月分の食料を与えられ、南極に置き去りにされます。

1年後、第三次越冬隊が昭和基地へ戻ってきたとき、残された15頭の内、タロとジロの2頭が生き延びていました。

 

なお、タロの剥製は北海道札幌市にある北海道大学農学部博物館に、ジロの剥製は東京上野にある国立科学博物館に展示されています。

 

「南極物語」「南極大陸」の撮影に使われた犬種

 

 

「南極物語」の撮影で使われた犬種はこちら。

1983年に放送された、高倉健さんが主演を務める南極物語では、タロとジロは、エスキモー犬が使われていました。

2011年の木村拓哉さんの主演で放映された「南極大陸」では、「ニューファンドランド」が使われたそうです。

 



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