自由気ままでマイペースに行動しがちな猫ちゃん。
「自分のことをどう思っている?」と気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
普段から自分が猫にどう思われているのかと、気になる飼い主さんは少なくはありません。
猫は喋って気持ちを伝えてくれないからこそ、不安になるものです。
猫にはいろいろな個性があって、人懐こい子もいれば、クールな子もいます。
飼い始めた猫がだんだんなついてきてくれるのはうれしいものですよね。
今、猫がどのくらい自分のことを信頼してくれているか、知りたくはありませんか?
人懐こい子の場合、「人間なら誰でもいいのかな?」と思いますし、クールな子の場合は「私のこと、信頼してくれているのかな?」と不安にもなります。
猫が人を信頼するしぐさや行動にはさまざまなものがあって、信頼度によっても違ってきます。
愛猫家のみなさんに「猫の魅力ってなに?」と質問すると、「ツンデレなところ…!」という答えが返ってきそうですよね。
猫は基本的に、ポーカーフェイス。
犬のように、「嬉しいときに喜んで駆け回る」など、喜びや寂しさ、怒りなど、全身でダイナミックに表現することもないでしょう。
そんなクールビューティーな猫も、気持ちを許している飼い主さんには甘えモードになることもあり、そのギャップがたまらなく魅力ですよね。
でも、自分からスリスリと擦り寄ってきたかと思ったら、プイッと逃げていく…なども日常茶飯事です。
愛情表現が少し分かりにくいけれど、それがまた猫の可愛らしい魅力なのかもしれませんね。
猫の行動や仕草をよく観察すれば、飼い主をどのくらい信頼しているのか読み取ることができます。
飼い主さん的には、「信頼されている?」と気になりますが、実は猫ちゃん側から「信頼しているよ」というサインをいくつか発信しています。
そのサインが分かれば、改めて猫への愛情が膨らみますよね。
猫が出している「信頼サイン」「大好きサイン」…いったいいくつ当てはまるでしょうか?
お互いの絆を一層深められ、幸せな生活が築けるでしょう。
12項目ピックアップしましたので、いくつ当てはまるか、チェックしてみてください!
「大好きサイン」12のチェックポイント
・スリスリする
猫は信頼している人にしかスキンシップをしてきません。
愛猫がスリスリ…と近くに寄ってくると、それだけで愛おしくなりますよね。
実は、このスリスリ行動。
なんと、自分のニオイを擦りつけているのだとか。
スリスリというのは、あなたに自分の臭いをつける「マーキング」の意味がありますので、つまりあなたを好きだからスリスリするんですね。
自分のニオイをつけて、「これは僕のもの!」「私のもの!」とアピールしています。
愛猫が頭や身体を使って、スリスリと近寄ってくる仕草をしたら、愛されているのかもしれません。
・喉を鳴らす
猫は喉を鳴らすことで知られていますよね。
猫ちゃんの喉から発せられる「ゴロゴロ」という音。
ゴロゴロ音は猫特有の音で、「気持ちの良い時」や「甘えている時」に出します。
安心していないと出さない音で、徐々にあなたに慣れてきたサインになります。
これは、猫の感情表現のひとつと言われています。
喉を鳴らす行動には、安心している時や母猫に甘えている気持ちの場合が多く、「リラックスしている」「何かを催促している」「ちょっと緊張…」「甘えたい~」など、いくつかの意味があります。
飼い主さんと触れあっているときにゴロゴロ鳴らしているなら「嬉しい」という気持ちの代弁でしょう。
かなりリラックスしているときなので、特別な存在と思われていることは間違いなさそうです。
・お腹を見せる
猫にとって「急所」のお腹を見せるということは、かなりあなたを信頼している証です。
猫がお腹を開放して、あおむけで眠るときがありますよね。
お腹を見せながら寝るのは完全な無防備状態なので、本当の母親のように思っているんですね。
いわゆる「ヘソ天」と言われる格好。
この寝姿は、かなり飼い主さんを信頼しているときしか見られません。
お腹は猫の体でも弱点なので、「守らなきゃ」と考えています。
そのため、ピリピリと神経が高ぶっているときに、お腹を開放して眠ることはありません。
飼い主さんの目の前に現れてごろんと寝転がるのも、気を許している証拠。
つまり、猫がお腹を広げて飼い主さんの視界で寝ているなら、「あなたからは狙われない」「安心できる人」と認識しているサインです。
飼い主さんの隣で、さらにお腹を見せながらスヤスヤと眠っているなら、絆はかなり深いものになっているかもしれません。
・ペロペロと舐めてくる
猫同士でグルーミングをし合うように、人間に対してもしてくれることがあります。
グルーミングは猫同士では通常「親子」や「兄弟」で行います。
猫が自分の体をペロペロ舐める姿はお馴染みですが、仲間と意識した相手を舐めることも習性のひとつ。
舐められているなら、「仲間だと思っているよ」「大切な存在と理解しているよ」という表れなので喜ぶべきことです。
猫は自分が嫌いな人に対しては、グルーミングをしたりしません。
猫の「親和行動」のひとつで、信頼の証です。
人間に対してグルーミングするというのは「髪の毛を舐める・かじる」などの行為に当たりますが、これをやられたらあなたのことが好きなんだよ、という合図になるそうです。
・フミフミする
猫ちゃんは「モミモミ」、「フミフミ」を見せてきますか?
猫がモミモミ、フミフミをする理由は、子猫が母猫の母乳をもらうとき、出がよくなるようにと両手で乳腺を刺激し、母乳を飲みます。
その行動のなごりがこのモミモミ、フミフミなのですが、多くの猫は、成猫になっても甘えたい時にこの行動を見せます。
猫はモミモミ、フミフミ中、楽しい子猫時代を思い出し、とっても幸せな気分になっていると言われています。
もちろん危険な状態に晒されている時や、落ち着けない時にはこの行動は見られません。
まして飼い主さんに対しモミモミ、フミフミする場合は、飼い主さんのことを母猫と認識して安心しているんだそうです。
甘えているんですね。
特に朝型、お腹が空いたときに飼い主に対してフミフミすることがあります。
・一緒に寝る
性格にもよりますが、基本的に猫ちゃんは警戒心が強いです。
家庭で飼われている猫は、野生の猫ほど警戒しなくてもよさそうですが、物音や動きに反応してしまうもの。本能なので仕方がありません。
そんな猫ちゃん達ですが、寝るときには警戒をマックスにキープできません。
しかしながら「寝ている最中に攻撃されたら大変」と思っているので、敵から狙われないような安全な場所で寝ようと考えます。
そのため、飼い主さんの隣でスヤスヤ寝てくれるようなら「この人と一緒なら安心だ」と思っているサイン。信頼度はかなり高めといってもいいでしょう。
添い寝の中でも、特に「顔のそば」で寝るのは信頼度が高い証拠なんだそうです。
・しっぽをピン!と真っすぐ立てる
猫の感情はしっぽにも出ます。
恐怖を感じている時は丸まり、怒っている時なんかはブワッと毛が逆立ち、大きなしっぽに変身します。
こうして感情を表すことで知られている猫のしっぽですが、うれしい時にはしっぽがピン!と真っすぐに立ちます。
同時に「ニャー」と可愛い声が聞けることも。
そのほかにも、甘えたい、大好き、等の感情からしっぽをピンと立てることが多いです。
・鼻チューする
猫ちゃんはあなたに鼻を付けてくる行為、「鼻チュー」をしますか?
主に猫同士の挨拶で知られている「鼻チュー」。
仲の良い猫同士では、鼻と鼻でチュッとするしぐさがよく見られます。
言葉通り、鼻と鼻でチューすることを表します。
実は鼻チューは、猫同士だけが行うことではなく、人間にもしてきてくれる場合があります。
鼻チューもスキンシップの手段の一つですが、顔と顔を寄せ合うのは信頼度が高い証拠です。
猫が人間に鼻チューをしてくる理由としては、甘えたい、ニオイを嗅いで安心したい、もしくは挨拶、等様々なものが挙げられます。
あいさつの意味のほかに、この人は本物の飼い主さんなのか、何を食べたのか、健康状態はどうかなどチェックする意味があるそうです。
・じっと見つめる
目を細めながらあなたを見るのは親愛の証。
表情も優しく、瞬きしたり眠そうな表情になればかなり信頼度が高いといえます。
猫界では、目を合わせる=敵意がある!という意味になるそうで、野良猫のケンカを見ていてもお互いに目を見つめ合いながらのケンカが多いですよね。
そんな中で飼い主さんに対して猫がゆっくり瞬きしたり、目をそらしたりといった仕草を見せる場合は、「あなたに敵意は無いよ、信頼している」といった意味になります。
猫があなたの行動を監視するようにじっと目で追いかけていれば、それはあなたのことが「気になっている」ということ。
様子を伺っているので、完全に安心しきれば無視する時間も増えてきます。
猫と目が合ったときにゆっくりまばたきするのも愛情表現です。
本来、猫がじっと目を見つめるのは、敵対心を持っているという意味になります。
相手を信頼している場合は、じっと見た後、目を細めたりまばたきしたりします。
・捕まえた獲物をプレゼントしてくれる
猫は、捕まえた獲物を飼い主さんのところまで持ってくることがあります。
外にお出掛けできる猫なら、帰宅時にはさまざまなおみやげを持ってきてくれるかもしれません。
なかには、びっくりするようなものを得意げに見せてくれることもあるでしょう。
飼い主さんにとっては「えっ!」と思えるものでも、猫的には誇らしげな戦利品。
「こんなの捕まえたよ!」と自慢して、褒めてほしいという気持ちがあるようです。
それを飼い主さんに差し出してくれるなら信頼度は高いと言えるでしょう。
「あなたのために捕まえてきたんですよ」という猫のアピールなので、これほど嬉しいことはありませんね。
また、完全室内飼いの猫ちゃんでも、その気持ちはあります。
自分専用のおもちゃやアイテムなど、飼い主さんにわざわざ持ってきてくれる行動をとることもあります。
・徹底的にマークされる
猫はとても耳の良い動物ですから、飼い主の足音や車の音もだんだん聞き分けられるようになります。
飼い主さんを好きすぎるあまり、どこに行くにも後ろからピッタリと尾行してくる猫ちゃんもいます。
トイレやお風呂に入っているとき、扉の外で猫が待っていることがあります。
そんな時は猫が「さみしいな」「早く出てこないかな」と思っているので、あなたを頼りにしているということですね。
出待ちしたり、お見送り・お出迎えするなどの猫の行動は、飼い主さんへの「大好き」アピールのサイン。
また、飼い主さんの外出や帰宅のときには、窓からお見送りやお出迎えするのも、愛情表現です。
「片時も離れたくない…」そんな行動が見られたら、かなりの確率で信頼されています。
また同じような意味合いで、飼い主さんの行動を阻止しようとすることもあります。
リビングで新聞を読んでいたら愛猫が紙面の上を占領…。
パソコンで仕事をしようとしたら、キーボードの上にドンと座る猫。
「どうして邪魔ばかりするの?!」なんて気持ちになってしまうかもしれません。
しかし、実はこれも愛情サインのひとつ。
「僕(私)だけを見て~」「そんなものより僕と遊んで」という感情なのだとか。
飼い主さんの気持ちを独占している“新聞紙”や“パソコン”に対して、ヤキモチを焼いているのかもしれません。
・こちらにお尻を向けてくる
香箱座りはすぐに動けないのでそれだけでも信頼されていると言えるのですが、実は「お尻を向ける」とさらに信頼している証拠になります。
猫の顔を見たいのに、お尻ばかり向けて全然こっちを見てくれないと寂しいもので、「嫌われているのかな」とさえ思えますよね。
人間界では失礼なことにあたりますが、猫にとっては、飼い主さんに対して信頼しきっている気持ちの表れです。
お尻を向ける行動は猫が安心しきっている証。
動物は背後から襲われる恐れがあるので、確実に襲ってこないと信じている人に対してしかおしりを向けないのです。
背中をこちらに見せるのは、「あなたは自分を襲ってこないよね」と確信しているとき。
こんな様子が見られたら、かなり信頼されているはずです!。
以上12項目です!
猫が見せる「大好きサイン」、いくつ当てはまったでしょうか。
どれも可愛い「サイン」ですね。
愛し、愛されて、楽しいネコちゃんライフを楽しみたいですね!
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