大型犬人気No1!「ゴールデンレトリバー」をもっと知りたい!~ゴールデンレトリバーの歴史・特徴・性格・飼い方のコツ・かかりやすい病気について~

ワンちゃん

大型犬ではナンバー1の人気、ゴールデンレトリバー。

人懐っこくて、頭がいい、とってもかわいい犬ですね!

 

盲導犬や聴導犬など、人を助けてくれる犬としても有名です。

今回は「ゴールデンレトリバー」についてお伝えします。

 

 

 

 

ゴールデンレトリバーの歴史

 

 

ゴールデンレトリバーはイギリス原産の大型犬で、賢さや忠誠心を兼ね備えている、穏和な性格の犬種です。

19世紀までのゴールデンレトリバーの歴史は、よくわかっていません。

ニューファンドランドとウェイビー・コーテッドレトリバーの交配でうまれた黄色い長毛の犬を基礎として、イギリスの伯爵により作出されたというのが、具体的な古い記録となります。

 

その後、伯爵はツウィード・ウォーター・スパニエルを交配し、生まれた犬を土台にアイリッシュ・セッターやブラッドハウンドなどと交配を重ね、19世紀末頃に現在のゴールデンレトリバーにほぼ近い形になったようです。

ウェイビー・コーテッドレトリバーは、ラブラドールレトリバーの基礎となったセント・ジョンズレトリバーとセッター等の交配によって作出され、さらに改良された後、現在のフラット・コーテッドレトリバーになりました。

 

当初はフラットコーテッド・レトリバーのゴールデンとして登録されていましたが、1913年にゴールデンレトリバーまたはイエロー・レトリバーとして呼ばれるようになりました。

1920年にゴールデンレトリバーの名前に統一され、現在はアメリカで最も人気の高い犬種のひとつとなっています。

外見が似ていることとその賢さ、人懐こくフレンドリーな性格でイギリス原産であることからラブラドールレトリバーの長毛タイプと誤解されることも多いようですが、ゴールデンレトリバーはラブラドールレトリバーとは成り立ちが異なります。

 

 

 

ゴールデンレトリバーの特徴

 

 

ゴールデンレトリバーはイギリス原産の大型犬です。

レトリバーとは「回収犬」という意味で、ハンターが撃ち落とした水鳥を泳いで回収し、陸地に持ち帰る猟犬として活躍していました。

被毛はウェーブがかった長毛で、アンダーコートは密集して防水性が高くなっています。

筋骨がたくましく、水の中でも陸地でも獲物をくわえて長時間活動することができます。

 

大きめの頭部、垂れ耳、アーモンド形の瞳が体の特徴です。

ラブラドール レトリバーとゴールデンレトリバー、似ていますが異なる犬種です。

ゴールデンレトリバーは体高より体長がやや長く、バランスの取れた体つきであり、大型犬で、オスは体高58~61cm、体重29~34kg、メスは体高54~57cm、体重24~29kgが望ましいとされています。

 

ゴールデンレトリバーはゴールドまたはクリームの色調に限ります。

レッドやマホガニーは認められません。

白の差し毛は胸にだけ許されます。

 

 

 

 

ゴールデンレトリバーの性格

 

 

ゴールデンレトリバーは飼い主に忠実で、人と一緒に働くことを喜びとする犬種です。

大変賢く穏やかで、洞察力があり、人にも犬にもフレンドリーです。

家族に対しては大変愛情深く、人のそばにいたがります。

活発な遊び好きで快活、ほかのレトリバー種に比べると精神的にやや幼い傾向があり、喜びのあまりにはしゃいだり興奮することがあります。

 

他の犬や動物とも友好的な関係を築きやすいです。

性格はとても穏やかで、人に懐きやすいため番犬には向きません。

頭が良く、訓練性能が高いため、盲導犬、介助犬、警察犬などのサービスドッグにも適しています。

また、水鳥の猟犬として活躍していたため、水遊びを好みやすいです。

 

しっかりとしつけられたゴールデンレトリバーは、子どもの遊び相手にもなるでしょう。

 

 

 

 

 

ゴールデンレトリバーの飼い方、育て方

 

 

ゴールデンレトリバーは長毛犬で体が大きい割には、毛の手入れは難しくありません。

小型長毛犬のように引きずるほど伸びることはありませんが、ダブルコートですので、月に1~2度のシャンプーや週に数回のブラッシングを行いましょう。

カットは手足の裏の毛を刈ってやる程度で、日常生活は困らないでしょう。

体力があり活発な性格のため、毎日の十分な散歩が必要です。

 

運動量の多い犬種です。

若く健康なゴールデンならば、朝晩1時間ずつでも足りないかもしれません。

好奇心も旺盛であるため、単調な散歩だけでは退屈してしまい、問題行動につながることがあります。

可能な限り散歩の中に、ボール投げやロープの引っ張りっこなど遊びの要素や、服従訓練の要素を取り入れてあげたいものです。

ゴールデンレトリバーは素質として社交的で、人やほかの犬との触れ合いを非常に強く求めます。

孤独な時間が長いなどコミュニケーション欲求が叶わないと、人やほかの犬に吠える、飛びかかるなどの問題行動を起こしてしまいがちな犬種でもあります。

 

こうした問題を起こさないためには、幼いころから社会性を十分に身につけさせる必要があります。

若いうちは特に、散歩中に行き会ったほかの犬を避けたりせず、飼い主さんの許可を得て積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

太りやすい犬種でもありますので、適切な運動は、健康的な体重維持の面からも大切です。

ただし、体重管理は、食事管理と運動両方を適切に行うことが理想的です。

 

体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスですので、必要以上にカロリーを摂取しないようにしつつ、筋肉量が落ちないように運動させるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

ゴールデンレトリバーの気を付けたい病気

 

 

ウェーブがかかったふさふさの毛並みは、ダブルコートで、水をはじくアンダーコートは密集して生えています。

ゴールデンレトリバーは、狩りで獲物を回収するために水に入ることがありますが、その際に、冷たい水で体が冷えないように長い毛で体を保温します。

保温効果が高い毛のため、日本の夏のような高温多湿な環境では、皮膚が蒸れやすく皮膚トラブルの原因になることがあります。

洗ってあげた後は、完全に毛を乾かすなど、皮膚が蒸れないように気を付けてあげてください。

 

毛が多いため、普段からブラッシングやコーミングで抜けた毛を取り除いてあげる必要がありますが、換毛期には、特にこまめにブラッシングやコーミングしてあげる必要があります。

犬で比較的多く見られる心臓疾患のひとつに、拡張型心筋症があります。

拡張型心筋症は、小型犬よりも大型犬に起こりやすい傾向があります。

そのため、大型犬は心臓への配慮が必要な犬種が多いですが、ゴールデンレトリバーも例外ではありません。

 

心臓は、全身に血液を送り出すポンプとしての役割をしていますが、そのためには、心臓の筋肉や弁など、いろいろな部分が正しいリズムで動き、血管に血液をスムーズに送り出すようにしなければいけません。

心臓のある部分に異常が起きてしまうと、心臓はきちんと働くことができなくなってしまいます。

心筋症とは、心臓の筋肉の厚みが変化したり正常に働かなくなったりすることによって、うまく全身に血液を送れなくなる病気です。

 

初期では特に症状は現れませんが、進行すると咳や呼吸困難などが起こったりします。

病気を早期に発見するためにも、定期的な健康診断は欠かさないようにしましょう。

犬種の特徴である心臓病を防ぐのは、難しいですが、心臓の働きを助ける栄養分に配慮した食事を与えることで、心臓の働きをサポートすることはできます。

 

ゴールデンレトリバーは、20世紀後半以降、悪性リンパ腫や肥満細胞腫などの癌の好発犬種として、また股関節形成不全の多発する犬種として知られていましたが、繁殖家の努力により近年、その傾向は減りつつあります。

癌は高齢になるとよりかかりやすくなりますので、シニアになったら定期健康診断は欠かさずに行いましょう。

大変な食いしん坊のため、一気にフードを平らげて、胃捻転や腸捻転を起こすことがあります。

 

食事の与え方には注意して、食後は遊ばせずに落ち着かせる習慣が大切です。

ストレスがたまっている時など、おもちゃや靴下などを飲み込んでしまうことがあります。飲み込みやすい大きさのものは、きちんと管理しておきましょう。

肥満犬では外耳炎ほか、皮膚炎が起きやすくなる傾向がありますので、食べ過ぎや運動不足で太らせないように、また耳掃除などのお手入れも怠らずに行いましょう。

 

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