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井深大:二つ、若い方に伝えたいこと

二つ、若い方に伝えたいこと

井深大(ソニー創業者)

 

 

若い方々にぜひ伝えたいことが、二つあります。

一つは、自分自身を大切にすること。

自分を生かすということと合わせて、それと同じくらいのウエイトで、他人(ひと)のために、社会のために何かできることはないか、ということを考えていただきたい。
また、そういう気持ちを、ぜひ持っていただきたいということです。

 

もう一つは、しっかりした生きるよりどころを、ぜひ持ってもらいたいということです

それは、宗教でも、好きな作家でも、論語などというようなものであっても、尊敬する先輩であってもよい。

自分が生きていく上での参考書、自分を肯定し、常に激励してくれる人を持つということ、これは人生をより豊かに、幸福に満ちたりたものにする秘訣ではないか、と思います。

 


 

井深大とは?

 

 

井深 大(いぶか まさる、1908年(明治41年)4月11日 – 1997年(平成9年)12月19日)は、日本の電子技術者および実業家。

盛田昭夫とともにソニーの創業者の一人。

栃木県出身。

幼く父を亡くし、栃木から愛知へ。

物心が付く頃に東京に転居し、再び愛知に戻り小学生時代を過ごす。

母の再婚により兵庫に移り、中学生時代を過ごす。

各地に移り住むが、その地を理解できる期間を過ごしている。

様々な風土、対人関係などを身に付け、様々な視点から見れる土壌が形成される。

早稲田大学理工学部を卒業後、東芝の入社試験を受けるが不合格に。

写真化学研究所(のちのソニーPCL)、日本光音工業株式会社を経て日本測定器株式会社常務。

日本測定器時代に盛田昭夫と出会う。

太平洋戦争後にソニーの前身である東京通信工業(東通工)を設立。

トランジスタラジオ、トリニトロンテレビ、ベータマックスなどの開発にあたり、ソニーを世界的企業へと育てた。

井深氏は幼児教育に熱心で、1969年に幼児開発協会(現・公益財団法人ソニー教育財団)を設立して理事長に就任。

ゼロ歳から4歳までの知能の発達が人間の能力を決める、人間として立派な人を育て上げるのが21世紀への課題だ、と語っている。

 

 

厳選!井深大の珠玉名言

 

 

・他人がやらないことに全力を注げ

 

 

・プロジェクトを組むときに大切なことは二つ。「キーマン」を見つける。そしてその人がやる気になるよう「説得」する。それができれば、目的は半ば達成したようなものである。

 

 

・我が社には組織がない。今日の組織は明日の組織ではなく、明日の組織も明後日はどうなるかわからない。だから組織づくりといえば、毎日が組織づくりである。いや毎日、会社そのものをつくっている。

 

 

・「物」だけで「もの」を考える時代は終わった。これからは「心」と「意識」を考えたものづくりの時代だ。

 

 

・企業にとって重要なのは発明より革新なのだ。その革新は実はたわいのない夢を大切にすることから生まれる。

 

 

・自分の幸福を考えるとともに、他人の幸福を考える。そうした生きる姿勢が、自分の職場生活をより楽しく豊かなものにし、家庭生活をもうるおいあるものにする。そして、ひいては豊かな社会を作っていくことにつながると言えましょう。

 

 

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