犬はトイレする直前、なぜかくるくる回ってからトイレしますよね?
なんででしょうか。
一説によると、これは、野生時代の名残と言われています。
どうしても無防備になるトイレ中は、いつ敵に襲われるかわからない状態です。
つまり、周りの安全確認をし、身を守るために回っているのです。
ついつい、人間の感覚だと、トイレが我慢できなくなる時、ソワソワしたり、足をバタバタしたりしますよね。
その感覚かと思っていました!
実は、違う説もあるそうです。
それが、自分のテリトリーを示す行為です。
本来、犬たちは背丈の高い草などの茂みを選び、自分たちの休む場所を作るそうです。
草を踏んで倒し、その上で回転しながら押し踏みし固めることで好みの休み場所を作ることがあるそうなのです。
このように踏んだ草の上に寝ることで体を清潔に保ち、蛇や虫などの外敵から身を守っていたらしいです。
また、自分が作ったその「場所」を踏みつけることで、自分たちの匂いをより遠くまで広げることができ、他の犬に対して「この土地は自分のテリトリーだ」ということを示すためでもあるのだそうです。
かつて野生の犬は、土に穴を掘って寝床を作り、食料を隠し、敵から身を守り、涼み、さらには出産・育児を行ってきました。
その名残で、自分好みの居心地のいい空間を作るために穴を掘っているのだそうです。
そういえば、寝る場所を確認する行為、よく見ますよね。
しかし、トイレのくるくる回る説。
それだけではありません。
まだあるのです。
イギリスの科学誌「Frontiers in Zoology」の発表によると、なんと犬のこの行動には地球の磁場が関係しているというのです。
チェコ共和国の首都プラハにあるCzech University of Life Science(チェコ生命科学大学)の研究者たちは、37種、70匹の犬の排泄(排便 1,893回、排尿 5,582回)を約2年間に渡り調査した結果、ドイツにあるGeomagnetic Observatory(地磁気観測所)からの情報をもとに犬の排泄と地磁気の関係を調べたところ、地磁気が安定している場合、すべての犬が体を南北軸に向ける傾向にあり、東北軸は避けるということがわかったというのです。
驚きですね!
南北軸になにかあるのでしょうか。
それにしても、ワンちゃんがトイレの時、少し照れている表情がカワイイと思えるのは私だけでしょうか?