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中山美穂の「大切な」言葉たち~中山美穂の名言・人生・生き方など~

中山美穂の「大切な」言葉たち

周囲から自分がどう映るかまったく気にならないんです。最近は鏡も見ていないかも(笑)。

以前はええ格好しいというか、人に良く思われたいという気持ちはあったのですが、そのことで緊張をしてしまったり、言い訳をしてしまったりと、自分にとってあまりいいことがなかった。だからいまは理想も持たないし、人の目も気にしないんです。

私は、関わらせていただいているものを、やらなければいけない“仕事”だと感じたことはないんです。特に若い頃はそうでしたね。ただ、大人になるにつれて「仕事として引き受けたのだから、プロとしてきちんと応えよう」という意識を持つようになりました。そうした一種の責任を感じるようになってからは、より自分の活動を楽しめるようになったんです。

今が人生の最終だという気持ちで、一日一日を大切に丁寧に取り組んでいます。

頼る人のいないパリでしたから、全部が手探りで、まじめに子育てしました。まじめすぎたかもしれません(笑)。ミルクの量、授乳の間隔や食べたものを、産院でもらった育児ジャーナルにつけるのですが、3歳くらいまでしっかり書いていましたから(笑)。出産直後はマタニティーブルーになってしまって、そんなに弱音を吐く方ではないのに、「疲れた~」と、泣いちゃったりしていましたね。

時間とゆるしですね。どんなに心を痛めても、結局、ゆるさなければ前には進めないんじゃないかと思います。

色々な物を求めなくなりましたね。結果を期待したりだとか、ああなりたいこうなりたいと思わなくなりました。それがすごく楽ですね。生活の場所を移した時に、一度自分がゼロになった気がしますね。

当時はとにかく音楽もお芝居も無我夢中でやっていたので、振り返ってみても、あまり懐かしさとかは感じないんです。ただ、途中から音楽が抜けて、お芝居だけになって、しばらくバランスの取り方がわからなくなっていた時期がありました。もう音楽活動はできないと思っていたので、やっとここまでたどり着くことができて、今は喜びでいっぱいです。

女優に関しては、与えてくださった役に対して全力で応えていきたいので、自分というものをなるべく消したいんです。基本的に作品と監督と脚本が素晴らしければ、どんな役でもその作品の一部になれるだけでうれしいし、それは今も昔も変わらないスタンスです。逆に音楽は、自分をストレートに表現できるものなので、「私はこれをやりたい!」という思いがはっきりとしています。

今の私は“人生の最終章”と思っていますが…(笑)。そうですね…もしかしたらデビューした時がある意味折り返しかもしれませんし、それからクネクネと折り返しながらここまで来てしまった感じです。ですので、今は与えられたものをひとつずつきちんとこなして行きたいと思っています。

自分の信じていたものに対し、今回もまた一つ、「足跡」を付けられたと感じています。その足跡こそ、次に進むための一歩なんですよ。今回もチャレンジを乗り越えたから、また先に進める。この過程は仕事だけでなく、普段の生活でも大切にしていきたいと、今改めて感じています。

アイドルとしてやっていたころはその世界がすべてだったんですけど、そこから飛び出たら…こんな感じになっちゃいました(笑)。

その時の気分に沿って行動することでしょうか?私はルーティーンが苦手なんです。事前の計画通りに行動することがあまり好きではないので、その日のことはその日に決めるタイプ。ひとつ思い付いたらそれをやる。終わったら、その次に思い付いたことをやるという感じです。

プライベートは自分を縛らないこと、好きなことをして過ごすことが、ストレスフリーの秘密かもしれません。

書いていて、これまでこんなに自分と向き合ったことはなかったと思いました。母となって、自分の母を思い、祖母を思い、そして子どもだったころの自分を思い、つながりというものを感じました。そしたら、自分の中では解決していたつもりのことが、まだだったんだと気づいて、書きながら、なんだか浄化されていくような気がしたんです。

長い間芸能界で活動してきたことで、多くの経験を積ませていただきました。もう、なかなか新しいことに出合えるチャンスは少ないのかなとも思いますが、何か新しいことにチャレンジする機会や、自分にできることを見つけたら積極的に飛び込んで行きたいですね。また新しい経験を積んで、さらに仕事を楽しめるようになるかもしれません。

80歳ぐらいのおばあちゃんって、陽だまりの中で座っているだけでも、何かが見えちゃうじゃないですか。そういう豊かさが欲しいなと思います。年齢を重ねて、ちゃんと自分の “味” を出していけるのか。キレイでいるとか、若さを保つことよりも、私が自分の未来で興味があるのはそこですね。

年齢を重ねることに不安はないし、今自分が何歳とか、あまり意識してはいないみたいですね、どうやら(笑)。年齢を重ねて楽しいのは、いろんなこだわりが、削がれていくというか……。一つ、何か豊かな部分を見つけられたら、その代わりに何かを手放していける。鎧を外していけているのかな。シンプルになっているのかもしれないです。

どんなつらいことがあっても、人前では自然に笑っていられるような、そんな芯の部分にあるブレない何かが太くなっている気がしています。それはたぶん、人の三周分ぐらいの人生を経験しちゃった気持ちだからかもしれない(笑)。いろんなことを乗り越えてきた私だから、きっと大丈夫、って思う。

中山美穂とは?(人生・生き方・プロフィール・略歴など)

中山美穂。

東京都小金井市出身(出生は長野県佐久市)。

ビッグアップル所属。

実妹は女優の中山忍。

母親の再婚相手の義父は秋田県出身で、歌手を目指して上京。

幼稚園は国分寺市の白鳥幼稚園。

原宿でスカウトされる前にも映画や劇団のオーディションを受けていた。

小金井市立緑小学校から小金井市立緑中学校に進学。

1982年、小金井市立緑中学校1年生の時に原宿でスカウトされ芸能界に飛び込む。

モデルクラブ・ボックスコーポレーションに所属。

雑誌『花とゆめ』の懸賞ページの写真モデルが初仕事。

最初は広告、ポスター等のモデル活動のほか、TDKカセット「スプレンダー」や明治製菓のCMに出演。

芸能活動が活発になってきた中学3年の時に東京都板橋区立板橋第五中学校に転校し、のちに卒業。

高校は東京都立北園高等学校定時制に進学したが、芸能活動を優先するために1年二学期に中途退学。

1985年1月、TBS系ドラマ『毎度おさわがせします』のツッパリ少女・のどか役で女優デビュー。

思春期の性をテーマにしたホームコメディードラマで、刺激的なシーンやセリフが多く、今までにないその鮮烈な内容が大いに注目されて大ヒット。

同ドラマ終了後、バーニング傘下のビッグアップルに移籍する。

同年6月、シングル「C」でアイドル歌手としてもデビュー。

同12月には、ヒロイン役で初出演した映画『ビーバップ・ハイスクール』が劇場公開されて大ヒット。

また年末には、新人アイドルが豊作だった中で、その頂点に達する第27回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞するなど活躍。

1986年には前年以上の活躍を見せ、ヒット曲を連発。

トップアイドル歌手として多くの歌番組に出演していくようになる。

そしてこの頃から日立製作所や資生堂など大手企業のCM出演も多くなるなど、名前も全国区となる。

1987年に放送された主演ドラマ『ママはアイドル』の役柄・中山美穂の愛称ミポリンが、実際の中山の愛称としても定着した。

同年ブロマイド売上枚数が女性部門でトップになる。

1988年に『第39回NHK紅白歌合戦』に初出場し、以後1994年の『第45回NHK紅白歌合戦』まで7年連続で出場した。

1989年1月、フジテレビ月9枠のドラマ『君の瞳に恋してる!』に主演。

男性だけではなく女性からも憧れを誘う存在となって、以後、その月9枠の常連となる。

80年代後半に最も活躍した女性アイドル四人(中山美穂、工藤静香、南野陽子、浅香唯)は当時女性アイドル四天王と呼ばれていた。

1990年代に入り、1980年代にデビューした多くのアイドルが女優もしくはバラドルへと転向を図る中、年1本の連続ドラマ、映画、CM、アルバム発売、コンサートツアーと、歌手業と女優業の両立を維持する。

1992年10月、中山美穂&WANDS名義でリリースした「世界中の誰よりきっと」が180万枚を超える売り上げ(オリコン最高位1位)の大ヒットを記録。

1993年1月よりデビュー以来初めてとなる3カ月の長期充電期間に入る。

デビュー以来初めて女優活動を休止し歌手活動メインの1年を過ごした。

1994年2月、「ただ泣きたくなるの」が100万枚を超える売り上げ(オリコン最高位1位)を記録し、自身単独名義での初ミリオンヒットとなる。

1995年に映画『Love Letter』(岩井俊二監督作品)に主演し、各映画祭で主演女優賞を受賞。

1996年11月、シンガーソングライター岡本真夜とのコラボレーションにより「未来へのプレゼント」をリリース。

1997年公開の映画『東京日和』(竹中直人監督作品)がロングランヒットを記録。

また、映画賞で主演女優賞を受賞。

1998年秋クールの連続ドラマ『眠れる森』(フジテレビ系)に主演。

SMAPの木村拓哉と共演し、最高視聴率30.8%を記録。

1999年9月にリリースした「Adore」が、現時点での最後のシングル発表曲である。

以後、歌手活動を休止している。

2001年春クールの主演ドラマ『Love Story』の平均視聴率が20%越えを達成。

2002年6月3日、ミュージシャンで小説家の辻仁成と結婚。

同時に、当初予定されていた主演映画『サヨナライツカ』の製作が延期と発表された。

この年の10月クールの連続ドラマ『ホーム&アウェイ』(フジテレビ系)を最後に日本での芸能活動を一時休止し、フランス・パリに移住。

2004年1月、長男を出産。

育児に専念していたが、2005年6月にキリンビバレッジ「茶来」のCMで3年ぶりにメディア出演をした。

2006年3月、シングルを全て収録したCDボックス『Complete SINGLES BOX』が発売された。

2007年から集英社の女性月刊誌『LEE』でエッセイの連載を開始。

同年、コカコーラ社の缶コーヒージョージアや味の素のCMにも出演。

また、夫とツーショットで女性誌にも登場した。

2008年夏、ドキュメンタリー映画『GATE』を元に作成された絵本『ランタンとつる』の朗読を担当、その朗読CDが絵本に付属されスターバックス限定で発売された。

2009年、女性月刊誌『LEE』でのフォトエッセイに加筆された『なぜなら やさしいまちが あったから』が5月に単行本化され集英社より発売された。

また、製作延期とされていた主演映画『サヨナライツカ』の製作が監督をはじめとするスタッフ・キャスト陣を改め2008年より新たに敢行された。

2010年1月23日、主演映画『サヨナライツカ』(イ・ジェハン監督作品)公開。

2010年7月7日にはベストアルバム『中山美穂 パーフェクト・ベスト』が発売。

2014年7月8日、辻仁成と協議離婚が成立。

2015年12月2日、フジテレビ系列の年末大型音楽番組『2015 FNS歌謡祭』で、18年ぶりの音楽番組出演及び19年ぶりの『FNS歌謡祭』出演を果たして、「世界中の誰よりきっと」「ただ泣きたくなるの」の2曲を披露した。

2016年3月、デビュー30年にして初めてとなる、本格的舞台『魔術』(共演:萩原聖人、橋本敦、勝村政信)に出演し、東京公演のほか全国6か所で公演を行った。

2018年春、日韓同時公開の映画「蝶の眠り」で5年ぶりの映画主演。

arashidaisuki