何をやるにしても壁はある。壁にぶつかるからこそ、人はがんばれるんだと思う
ワールドカップに行く前に、「このメンバーなら絶対メダルを取れる」って言ってたんですけど。本当にみんな、すごい自信に満ち溢れていましたし、自分自身もなぜか分から無いし、それがなぜかって聞かれても分から無いですけど、勝てる気がしたんですよね。
苦しい思いをすると、同時にもっとやれる自分が見えてくる
攻撃したいから、相手のボールを奪いたい。どうすれば上手くインターセプトできるかは考えていないけれど、攻撃するためにはまずボールを取らなくちゃ、とは常に思ってる。
わたしは、何も一番じゃないんです
なにかにぶつかるときは、なにかを越えなければいけないときだと思います。それは、自分が成長するために絶対に必要なことですし、チャンスでもあります。
行動すればやる気が湧いてくる
有頂天になったら、そこまでの選手ですよ
苦しい時間帯に、経験のある選手が声をかけて若い選手の気持ちを上げていくのはもちろんですけど、やっぱり口だけじゃなくて、自分がグラウンドで表現していかないとついてこないですよね。『絶対に勝ちたい』という気持ちを前面に出していくというか。勝ちたいという気持ち。絶対に負けたくない。
失敗しても取り返せばいい
夢や目標のスケールは、大きくても小さくても構いません。他人と比べる必要もまったくありません。そのときの自分に合った夢であったり、目標に向かって頑張ってほしいと思います。
謙虚こそ最高の先生
すべてをポジティブに捉える必要はありません。落ち込むときはとことん落ち込めばいいし、気持ちが下がるところまで下がったらあとは上がるだけなので、もがいて、苦しんだほうが壁を乗り越えられるはずです。自分はいつもそう思っています。
サッカーの神様などいない。頼れるのは自分だけ
苦しくなった時は、私の背中を見なさい
どんなに苦しくても、一人じゃないから。絶対に苦しい時間帯はあると思うけど、一人じゃないし、みんながいるから。
夢は見るものではなく叶えるもの
夢は絶対に逃げない
澤 穂希。
サッカー女子日本代表のエースとして活躍。
6度のW杯と4度の五輪に出場。
2011年のFIFA女子ワールドカップドイツ大会では得点王とMVPを獲得し、2011年度FIFA最優秀選手賞を受賞。
中学に入学すると同時に読売サッカークラブ女子・ベレーザに入団。
15歳で日本女子代表に招集され代表デビュー。
1999年からはアメリカのリーグに移り、C・D・ダイヤモンズやアトランタ・ビートなどプレー。
2003年にアメリカ女子プロリーグ休止を受けて帰国。
その後、日テレ・ベレーザやINAC神戸レオネッサでプレーし、2015年末に現役引退。
翌年に歴代最高の女子フットボーラー10傑(Squawka誌/イギリス)に選出。
国民栄誉賞(代表メンバーとして)、東京都栄誉賞、菊池寛賞など多くの賞を受賞。
主な著書(共著含む)に『なでしこキャプテン!夢は見るものではなく、かなえるもの/集英社(写真:早草紀子)』『直伝 澤穂希 読んで上達する女子サッカーの極意/講談社』『夢をかなえる。思いを実現させるための64のアプローチ/徳間書店』『負けない自分になるための32のリーダーの習慣/幻冬舎』『ほまれ なでしこジャパン・エースのあゆみ/河出書房新社』などがある。