私はよく『経営はサイエンスだが、アートでもある』と言っています。
ロジカルな思考は当然重要なのですが、最終的な判断を決めるのは知見に基づく「直感」なのです。
新浪剛史、「ローソン」社長・会長、「サントリー」社長。
神奈川県出身。
高校時代にバスケットボールで国体の代表に選ばれたスタープレーヤー。
神奈川県立の名門、横浜翠嵐高校(横浜市)に進学、弱小チームは「強みを活かす戦略」で関東大会3位という好成績をあげる。
慶應義塾大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。
ハーバード大学経営大学院でMBA取得。
三菱系列会社のソデックスコーポレーション(のちのLEOC)代表取締役、本社生活産業流通企画部外食事業チームリーダー、ローソンプロジェクト統括室長兼外食事業室長などを経てローソンの社長兼CEOに就任。
また、サントリーの社長を務めた。
経営のプロとして注目されています。
・オープンイノベーションに必要なのが、ダイバーシティ(多様性)。違う血を入れて、異なるものを是とする受容力。ダイバーシティによって、イノベーションも生まれるのです。
・人を育成することが重要だと会社が本気で思っています。社長がそこを見せるということが会社のメッセージです。
・人間力とは自己犠牲、利他の精神。自分を律して、社会のためにどう役立つかということが、人間力が発揮できる一番重要なポイント。
・規模で見た強者が勝つと決まっているなら、戦略も戦術も考える意味がないはずです。全面戦争を挑もうというのではなく、「どこで、どう戦うか」ということを突き詰めて考える。決まったらそこに資源を集中投下し、その局地戦では必ず勝つようにするのです。
・自らしっかり考えて挑戦して失敗した人には「バッテン」をつけてはいけません。
・私は人間とは「感情の動物」だと考えています。人間は誰しも、臆病になったり、調子に乗ったりする。そうした感情を抑えて、理性や倫理を重んじるために、どんな仕組みをつくるか。集団のなかに秩序や規律をどうつくるかが大切です。
・人間は臆病な動物です。頭では耐え抜いてやらなければとわかっていても、負けると思うと動けない。どれだけ言葉を尽くして論理を説いても、リーダー自身がリスクを取って行動しなければ、部下は動きません。感情を奮い立たせる姿勢を見せなくてはいけないのです。
・「やってみなはれ」については、全世界のグループ社員にもすぐに理解してもらえます。競争に勝つには差別化やイノベーションが必要なのはみな分かっている。これをひと言で表したのが、「やってみなはれ」ですから。
・創業精神がどれほど大切なものであるかを、海外も含めたグループの社員全員が学び、これをしっかりと受け継いでいかなければならない。そして、これを伝えるのは経営トップだけではなく、社員を通じてやっていくべきだ。
・常にイノベーティブたれというのが創業精神。他社にないイノベーションをやっていこうじゃないか。
1、新浪剛史 TEDxSendai (日本語)
2、第19回世界CEO意識調査:CEOインタビュー サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長 新浪 剛史 氏