1. H.I.S.澤田会長が語る「ハウステンボスのV字回復にみるピンチをチャンスに変える仕事術」～澤田秀雄×秋山咲恵
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5. 「人がすべて！～H.I.S.の理念～」澤田秀雄株式会社エイチ・アイ・エス代表取締役会長
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ベンチャーを始める際の3つポイント

澤田秀雄/HIS創業者

ベンチャーを始める際に重視する３つのポイント。

・向こう１０～１５年伸び続けられる成長性があるか。

・投資を３～５年で回収できるだけの利益を出せそうか。

・その事業が世のため人のためになるのか。

澤田秀雄とは？

澤田秀雄（1951年2月4日 – ）は旅行会社ＨＩＳの創業者。

エイチ・エス証券株式会社代表取締役社長｡

株式会社エイチ・アイ・エス取締役会長。

2003年3月よりモンゴルAG銀行（現・ハーン銀行）の取締役会長。

2010年4月よりハウステンボス社長。

高校卒業後、ドイツのマインツ大学に留学し、ヨーロッパを中心に、世界50カ国以上を旅行した。

帰国後、ＨＩＳの前身であるインターナショナル・ツアーズを創業し、格安航空券を個人に販売し大成功を収める。

その後、航空会社スカイマークエアラインズを設立や、モンゴルAG銀行の再建、ハウステンボスの経営再建に成功させている。

厳選！澤田秀雄の珠玉名言

集中と選択、経営の王道は一つのことを極めることです。

お金を儲けるというだけならば、引退して投資家に専念するのが一番楽かもしれません。でも僕は事業家です。その事業が世の中のため、世界のためになるとか、何かに貢献できるということを感じています。だから年を取ったら別でしょうけれど、僕はまだ事業家をやりたいですね。

どんな企業も、最初は数名の小さな規模からスタートしています。大きな目標、夢を持つことが大切。

どんなに「できる」と念じても、空を飛んだり、透明人間になったりすることはできません。けれども、誰かがすでにやっていることだったら、たいていのことは実現できると私は考えています。

大手と戦うベンチャー企業は、「ニッチだけどいずれはマスになる」ような市場を見つけなければなりません。

企業理念が必要だと感じ始めたのは、創業から２～３年が過ぎたあたりからですね。社員が倍々に増え始めたのはいいのですが、ベンチャー企業でしたから、社員のほとんどは中途採用で、しかも若手です。だから、ものの考え方や理念をきちんと示しておかないと、会社が発展しないと思いました。

人の注目を集めるためには、ナンバーワンかオンリーワンであることが必要。

１年後より３年後、世界がどう変わっていくか、予見しないと厳しい。デジタルカメラが誕生した時、解像度が良くないからフィルムの時代は続くと考えたコダックはつぶれてしまった。完全に予測することはできないけれど、大きな流れをまずつかむ。

利益は大切ですが、いかに世の中のためになるかが企業にとって一番大切だと思います。

運を変えるためには「元気を出す」ことも重要な要素です。元気を出せば状況は改善します。人間、失敗すると元気がなくなり、自信を喪失してまた失敗する。悪循環に陥ります。変化が激しく、沈滞しているからこそ、嘘でも構わないから元気に振る舞うことが大切なのです。

新しい道を自分で切り拓くというのは、未知のジャングルに足を踏み入れるようなものだ。何が待ち受けているのか、皆目見当もつかない。必ず危険がつきまとう。しかし同時に、誰も知らない財宝が見つかる可能性も秘めている。私などは、冒険者の血が騒ぐのである。

ご存じの通り、ベンチャーとは「冒険」を意味する。然らば、ベンチャー企業にはチャレンジ精神が不可欠だ。私自身、大組織の歯車に甘んずるよりも、一人新しい冒険に挑戦していく方が好きだ。

私はこのようにたとえるようにしています。「Pressure is my Lunch」「Problem is my Breakfast」と。トラブルやプレッシャーは自分の栄養であると。問題が起きたら朝食と思えばいいのですよ。その経験は、自分の血となり肉となり、力となります。次の仕事の強みとなるのです。

トライ＆エラーを繰り返すうちに、「感動できるもの」「日本一・世界一のもの」「オンリーワンのもの」が、お客様に来ていただける条件だとわかってきました。何度失敗しても諦めず、努力した先にパッとひらめいた勘が、新しい発明や創造につながったのです。

運は自ら掴むもの。運は「運ぶ」と書くように、自分の力で引き寄せなくてはならない。