高校が進学校だったので、周りの子につられるようにして勉強していました。私自身は周りの子たちに比べると優秀ではなかったですけど(笑)3年生になると、みんな放課後の空き時間にすごく集中して自習していましたね。文化祭の劇の後なんかは、劇作りに打ち込んでいた熱のまま受験勉強に向かうので、みんなで一致団結して受験に向かって頑張ろうって。どれだけ勉強をしても辛くないランナーズハイみたいな時期もありました。
仕事に行くこと自体が息抜きになっていましたね。千葉から東京まで通っていたので体力は使っていたんですが、学校の外の人と会うっていうのが良かったんじゃないかなって。今の高校生も、日々学校と部活と家の往復だと決められた人としか会わないですよね。コツコツと受験勉強を続けられる人もいるのかもしれないけれど、継続するのが苦手な子って結構いると思うし、私自身もそうでした。だからそういうときに、自分の身を置く場所を少しだけ変えられるような機会を持つのも良いんじゃないかと思います。
高校受験は生活のすべてを捧げるくらい熱を入れて挑んで、第一志望の高校に行くことができたんですが、次に打ち込めるものが何か欲しくて。仕事を始めようと思って応募したというより、オーディションを受けること自体をイベントみたいに考えていて、自分の知らない世界を体験したいと思っていました。
自分が何をしているのか、どう頑張ったらいいのかも分からなかったですし、とにかく視野が狭かったんですよね。でも不思議なことに3年くらいすると自分の役割だったり、お仕事の仕方がだんだん分かるようになっていきました。同じことが起こったとしても対処方法が分かるというか。
考え出すと“大丈夫かな?”って不安になるので、そう思った時は、自分で出来る範囲で準備をするように心がけています。そうすると徐々に不安な気持ちが薄れて前向きになれるんです。
やりたいことがはっきりしていれば、攻めても間違った方向には進まないと思います。周りを大切にしていれば、仮に間違ったときも止めてくれる人がいるし、この人のアドバイスなら聞けるという人の言葉をセンサーにして、ちゃんと耳を傾ける。
世間がもっている私に対するイメージを知る番組があって、そこで言われて気になったことをずっと引きずっていたんですけど、ある先輩に相談したら、『2~3日経ったら世間は忘れるし、ずっと気にしているのは意外と自分だけだから』って言われたんです。別の先輩にも『世間のイメージを逆手にとって、それも武器にするくらいしぶとくやればいい』って言われて、先輩たちの言葉は、経験が活きている分、重みと説得力があるなと思いました。目の前の霧がパッと晴れた気がして救われましたね。人間関係や仕事のミスで悩むのは、どの仕事でも同じだと思うので、経験者に相談してみるのもいいと思いますよ。
お酒で失敗したことは一度や二度じゃないんです(苦笑)。以前は杏露酒のような甘いお酒しか飲めなかったんですが、今はビール、ワイン、日本酒。この3種類が多いですね。
あの時は、「(リポーターを)やってみてください」と言われて、「マジですか!?」と驚きながらも、全力を尽くすことをお約束しました。それが終わってみたら……という感じなんです。私はいつも「いただいたお仕事に対して全力で応えること」を考えています。自分のやりたかった仕事をやり遂げることに幸せを感じる人もいると思います。でも私は、自分から「こういう仕事がしたい」と言ったことはあまりないんです。「あなたにこの仕事をしてほしい」「あなたにはこの仕事が向いている」と言われたら、その言葉に応えることで「頼んでよかった」とか「ありがとう」と言っていただく。その方が私にとっては幸せなんです。
15歳の時には10年後の自分がこんなふうになっているとは想像でもつかなかったし、今から10年後の自分の姿もまったく想像できないですね。でも、子どもがいたらいいなとは思います。仕事をしながら、肝っ玉母ちゃんになっていたいです(笑)。言うことを聞かない子どもに「こっちに来なさい!」とか「走らない!」とか大声で怒るような。10年後もお仕事で必要とされる存在でいたいですね。
太ってようが痩せてようがその人にあった体型があって、笑って暮らせる体型でいるのが一番人間らしい。
身体に対する悩みの方向性がそれぞれ違って、それは周りからはわからない。体質も持病も月のリズムもあるから、それぞれ健康で居られる身体でいたいよー。芸能人でも一緒だよ!
何かを継続してやっていると絶対につらい瞬間が来ると思うんですけれど、そこで辞めるとあまり得るものがないというか。つらいな、いやだなと思うことに一歩踏み込んでみる。そうすると、いやだったはずのものも一周まわって好きになっていましたね。そこに結果として残るものも良いものだと思います。もちろん個々で合う、合わないもあると思うので、ずっとそこに居続けるわけではなくて、いやだなって感じたときはもう一歩踏み込んでもう一回そこで考えること。いやだな、で引いてしまっては何も残らないのかなって思います。
私は基本的にもともと落ち込みやすい性格なんですよ。そういう性格を自分で知っているので、あらかじめ落ち込まないようにコントロールするようにしていますね。
“自分で決めること”ですね。何かが起こった時に、人のせいにはしたくないので、最終的には自分で決めて納得して全力で向き合うようにしています。
小島瑠璃子(こじるり)。
1993年生まれ、千葉県市原市出身。
家族構成は父、母、2歳下の弟。高校時代はサッカー部のマネージャーをやっていた。
2009年、第34回ホリプロタレントスカウトキャラバンで3万3910人の中からグランプリ受賞。同年10月25日、ホリプロの大先輩・和田アキ子が司会を務める『アッコにおまかせ!』(TBS)で、全国ネットのテレビ番組に初めて出演。
2010年6月から、ホリプロの芸能人女子フットサルチーム「XANADU loves NHC」のマネージャーをしている。背番号はグランプリを受賞したホリプロタレントスカウトキャラバンの回数にかけて「34」。同年7月6日から放送開始されたアニメ『スティッチ! ?ずっと最高のトモダチ?』の主題歌「みんなのゆめ」で歌手デビューを果たした。
2012年3月29日、『おかしなガムボール』の一日PRガールに就任。同年3月31日から、TBS制作・全国ネットのスポーツ番組『S☆1』のスタジオ進行や取材を担当。これを機に、同局が日本国内の地上波テレビ放送権を有するプロボクシング中継の進行役も務めるようになった。
2013年1月12日、TBS制作の第21回全日本高等学校女子サッカー選手権大会のダイジェスト番組及び中継番組で、中山雅史と共にメインキャスターを担当。翌年以降の大会でも、単独でメインキャスターを務めている。
2013年からは、『パテナの神様!』(MBS)へパネラーとして出演したことを機に、関西ローカルでの放送が主体の在阪局制作番組にも随時登場している。同年12月27日から2014年1月5日までは、同局の制作による第93回全国高校ラグビー大会ハイライト番組で、大畑大介と共にキャスターを担当。出演期間中は、大会に出場した高校や選手への取材にも携わった。なお、翌年以降の大会でも、大畑と共にキャスターに起用。ダイジェスト番組では、全回にわたってスタジオ進行や取材などを担当。
2014年には、「PARCO SWIM DRESSキャンペーン」のキャンペーンガールへ起用された。『漫才Loversスペシャル?ytv漫才新人賞決定戦?』(読売テレビ)では、東野幸治と共に初めて司会を担当。TBS制作の世界バレー女子イタリア大会中継番組で、ホリプロの先輩でもある大林素子と共にスタジオMCを務めた。
2015年には、4月から放送を開始した『サタデープラス』で、小堺一機・丸山隆平(関ジャニ∞)と共にメインキャスターを担当。2017年3月に『S☆1』のMCを卒業するまでは、土曜日の午前中に大阪で『サタデープラス』へ出演してから、深夜に東京で『S☆1』に登場していた。ニホンモニターの調査によれば、『おはスタスーパーライブ』の隔週火・木の生放送レギュラーなど他番組への出演も相次いだ2015年には、1月から11月までに放送されたテレビ番組への出演本数が女性タレントの中で最も多かった。
その一方で、池上彰の進行・解説によるテレビ東京制作の報道・情報番組にも、パネラーとして頻繁に出演。『池上彰の選挙ライブ』へ登場することもある。2017年10月22日に放送された第48回衆議院議員総選挙開票特別番組『池上彰の総選挙ライブ』では、立憲民主党・希望の党開票センターからの生中継リポートを担当。
2019年12月16日、集英社「グラジャパ!アワード2019」検索部門賞受賞。