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村口和孝:起業成功の5条件

 

起業成功の5条件

村口和孝/日本テクノロジーベンチャーパートナーズ代表

 

 

起業成功の5条件。

 

1、人類の一員として、ぜひやりたいことであること。

 

2、提供する商品サービスが、世の中の人様の役に立つか楽しく、お金を払ってもらえること。

 

3、少なくとも長期的には経済的に成り立ち利益が出、投資回収出来ること。

 

4、従業員・取引先など事業関係者達との関係が公正で、彼らの人生が、豊かに楽しくなること。

 

5、十年以上周囲の批判に忍耐しつつ、攻めと守りで年輪を作りつつ継続し、試行錯誤でフロンティアの学習をし続けられる、大きな拡大する時代変化の潮流に乗っていること。

 

 


 

村口和孝とは?

 

 

村口和孝、日本のベンチャーキャピタリスト。

徳島県海部郡海南町(現:海陽町)出身。

 

徳島県立富岡西高等学校、慶應義塾大学経済学部卒業。

1984年に慶應義塾大学(高橋潤二郎ゼミ)を卒業し、同年に野村證券系VCジャフコ入社。

 

投資活動を行い、アインファーマシーズ、ジャパンケアサービス、共成レンテム、福原、松本建工、PALTEK、ブロッコリー (企業)などの上場に貢献した。

1998年に日本初となる個人型NTVPi-1号投資事業有限責任組合を立ち上げた。

 

NTVPの投資成功例として、ディー・エヌ・エー(DeNA、2005年2月東証マザーズ上場、現在東証一部)、インフォテリア(2007年6月東証マザーズ上場)、エイケア・システムズ(2010年1月エクスペリアン社に 売却)、ウォーターダイレクト(現・プレミアムウォーターホールディングス。2013年3月東証マザーズ上場、現在東証二部)、アイ・ピー・エス(2018年6月東証マザーズ上場)などがある。

 

徳島大学、慶應義塾大学ビジネススクールなどで教鞭をとった。

「ふるさと納税」制度の提唱者としても知られる。

 

 

 

厳選!村口和孝の珠玉名言

 

 

ベンチャー生き残りの7か条「ローコスト」「フロンティア、ハイエンド」「ニッチ」「商品の完成度」「ファンづくり」「資金繰り」「情熱・決意」

 

 

事業機会は、想像出来うる限り、未来の未実現のニーズがあるので、無限に存在する。

 

 

どんな起業家も、ダメな領域で事業を成功させることは難しい。

 

 

奇跡を受動的に待っている経営は、経営ではなくバクチだ。

 

 

新しいものは、常に「新しモノ好き」の人々によって生み出される。

 

 

現実の経営分析と、それの元となる報告は、極力本音と建前を排し、愚直で具体的、論理的にシンプルかつ合理的でなければならない。

 

 

少数の気付いた人が多数を説得して時代が動くのではない。少数の人が自分達を支援してくれる少数の人と結びついてフロンティアをブレークスルーすれば、時代は前に進む。

 

 

成功する事業家は常に慎重である。

 

 

正しい商品を正しい顧客に正しい方法で売らなければ事業が成功する訳が無い。そのためにも商品サービスが開発され完成する過程の初期顧客への販売実験の学習過程はとりわけ重要である。

 

普通の人から見ると非常識に見える。それが、このスタートアップの世界。

 

 

起業家の生き方は、一般的なサラリーマンや組織人の生き方とは異なり、自由で自立しており、自分らしさが必要だ。

 

 

起業家は、どこに可能性をかけて良いのか、迷い道に入ったような気持ちになる。しかし、ここであれこれ探索して試行錯誤して、自分がなすべき事業を発見することが重要である。後でその迷い道の途中で観察でき、体験し、発見したことが長い人生の中で、役に立ってくることはよくある。

 

 

まず、時代の波を、顧客ニーズの波なのか、供給イノベーションの波なのか、に分類してみると良い。このどちらかに分類する思考を持っていると、時代の波を見誤らなくて済むことが多い。

 

 

事業の繁栄は、「顧客に対して、素晴らしい商品をある原価で効率よく製作して、ある価格で販売提供でき、顧客が価値を見出し喜んでくださる」、という事業の基本ストーリーが、単純に社会の中で実現できるかどうかにかかっている。

 

 

ベンチャーキャピタリストは常に産業の新領域に先行投資し、キャズムを越え市場に橋頭堡を築こうと努力する。投資を始めたときはいつも意見の少数派である。時代の伝道師的なところがある一方、必ず成功するとは限らないことから山師的と誤解される危険性の高い専門職でもある。この専門職は産業が発展するために絶対必要な職業である。もちろんベンチャーキャピタリストも起業家も一か八かの山師ではない。

 

 

ベンチャーキャピタルは金融業ではなく、社会の事業フロンティアの開発支援業である。投資事業組合がファンドの形態をとっていることから、金融業だと思ってベンチャーキャピタルを指向する人が多いが、この仕事の金融的な作業時間は恐ろしく少ない。時間全体の5%もないのではないか。

 

 

あなたを含めて、「人類70億人すべてが、特殊で変わっている」のである。すべての人類の消費行動を理解し、予測することは、一般的には困難なのだ。「複数の人間の意見が合わず、合意形成が困難」である理由もここにある。

 

 

起業家が100億円事業規模を思い描けていないのに、事業が勝手に100億円の規模に大きくなり得ない。つまり、起業家の社会的活動を支えている世界観が、より地球規模で広く大きい方が、顧客の方からも、取引先の方からも、いずれの社会からも期待される規模が大きくなる。世界中の、70億人の人類全員が欲しくなり、購入可能な商品サービスなのか、それとも世界に数十人しかいない顧客を相手にした事業なのか。何人の顧客に商品サービスを購入してもらおうとイメージが出来ているかが重要。

 

 

思春期の悩みは、病気のようでもあるが、病気ではなく、健全な次の人生の発展への苦しい胎動である。混沌の中で自分が本当は何をしたいのか、自分は誰なのか、何をすべきなのか、長くて厳しい他人とのコミュニケーションの洗礼の中から、あるべき自分が、経済社会の中に、自分らしい姿で、試行錯誤の末浮かび上がってくる。泥の中から蓮の花が咲くように。

 

 

 

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The new way of working | Kazutaka Muraguchi | TEDxSapporo


 

招待会議2016基調講演 村口和孝氏(日本テクノロジーベンチャーパートナーズ投資事業組合代表)


 

 


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