セブンイレブンジャパン創業者、伊藤雅俊:サラリーマン2つのタイプ

セブンイレブンジャパン創業者、伊藤雅俊:サラリーマン2つのタイプ

サラリーマン2つのタイプ

伊藤雅俊/セブンイレブンジャパン創業者

 

 

サラリーマンには2つのタイプがある。

はっきりモノを言うズケズケマンと、上司の言うことは何でもよく聞くイエスマンだ。

イエスマンは我が身大事の勤め人で、決して稼ぎ人、核になる人ではない。

リーダーシップを発揮して、仕事を積極的にする人はどうしてもズケズケマンになる。

会社の核になる人材は、やはりズケズケマンだ。

 

 

 

伊藤雅俊とは?

 

伊藤雅俊。イトーヨーカ堂、セブン-イレブン・ジャパン、デニーズジャパンの設立者。

横浜市立商業専門学校(のちの横浜市立大学)卒業後、三菱鉱業(のちの三菱マテリアル)に入社、戦争中だったため入社すぐに陸軍特別甲種幹部学校に入校するも敗戦で復社する。
その後、叔父が設立した羊華洋品店を兄とともに法人化し、兄の死去時に社長に就任。

1958年ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)を設立し、同社代表取締役社長に就任。
1973年ヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)を設立し、同社代表取締役社長に就任。同年デニーズジャパンを設立し、同社代表取締役社長に就任。

 

厳選!伊藤雅俊の珠玉名言

 

 

私が小学生くらいの頃でしょうか、おやじが道楽ばかりするので、よく夫婦喧嘩をしていました。母親は喧嘩して涙を流していても、お客様の前に出ると一転して笑顔になりました。もしお客様に泣き顔なんか見せると、あの店は暗いといって次から買いに来てくれない。商売とはそういうものだというのを教わりました。

 

 

イトーヨーカ堂が上場したとき、私は幹事証券会社の担当者に「あまり高い株価をつけてくれるな」と頼みました。「上場する企業の社長から株価を下げてくれと言われたのは初めて」とあきれられましたが、使い道のない金を持っていてもしょうがないでしょう。

 

 

闇でボロ儲けをした人を何人も知っています。しかし、あるとき気が付くと、そういう人に限って、ほとんどが消えてなくなっていたものです。泡銭は身につかないといいますが、お客様のことを考えない、その場限りの商売がたどる当然の報いだと思います。

 

 

私は母から「ないない尽くしのプレゼント」を贈られたと思っています。お客様は来てくれないもの、取引先は商品を卸してくれないもの、銀行は貸してくれないものだと思えという教えです。だからこそ、一番大切なのは信用であり、信用の担保はお金や物ではなく人間としての誠実さ、真面目さ、そして何より真摯さである。

 

 

どれほど一生懸命に作られたものであっても、売れない物は売れないというのが商売の世界です。商いというのは自分たちが作ったもの、提供したものに対して、お客様が価値を認めてくれて初めて成り立つ。お客様が認めてくれなければパッとダメになってしまう。それが原点です。

 

 

私は商人だから誰にでも頭を下げるんだ。

 

 

 

 



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