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セコム創業者、飯田亮:事業を起こし発展させていくための3要素

事業を起こし発展させていくための3要素:飯田亮/セコム創業者

 

【事業を起こし発展させていくための3要素】

 

事業を起こし発展させていくために何が必要かと問われれば、まず心の奥から湧きあがるパッション(情熱)だ。

絶対この事業を成し遂げるとの思いが沸々と湧き上がる。

人間こうでなくては事業を成功には導けない。

そして、パッションを支えるのがビジョン(展望)ロジック(論理)だと思います。


 

飯田亮とは?

 

 

飯田亮。日本初の警備保障会社セコム創業者。
東京出身。
東京市日本橋区馬喰町(後の東京都中央区日本橋馬喰町)に、酒問屋「岡永」を経営する父・紋治郎の五男として生まれる。

学習院大学政経学部経済学科卒業後、家業の酒販売会社「岡永」に入社。
29歳で独立し、セコムを創業。
警備保障業は日本ではまったくなじみのない新しい事業であったが、同社を大きく成長させ東証一部に上場させた。
そのほか日本経済団体連合会常任理事、全国警備業協会顧問、特殊法人等改革推進本部参与会議座長などを務めた。
長兄飯田博は岡永会長、次兄飯田保はテンアライド(居酒屋天狗など)創業者、三兄飯田勧はオーケー(オーケーストア)創業者。

 

 

厳選!飯田亮の珠玉名言

 

 

小細工したり、逃げたりすることは、その場ではなんとなく上手に立ち回ったように見え、利口そうに見えることがありますが、その仮の成功から得るものは、何事に対してもまともに取り組むことのできなくなる習性であり、逃げ回る習性だけです。前に川があれば歩いてでも渡る。崖があればはしごをかけてでも登っていく。決して楽な道はないかとキョロキョロあたりを見回したり、回り道をしたりせず、真正面から障害に向かっていく。セコムが進む道は真正面を向いて行く道しかあり得ないのです。

 

 

セコムには事業と運営の憲法があります。それは、「正しいことをやる。間違ったことはやるな」「正しいこととは会社にとっての正しさではなく、社会にとっての正しさだ」というものです。経営者としてそういった正論を吐いてきたから、私は社員が胸を張ってやれる仕事だけを選んできました。

 

 

可能性というのは空想が限界域です。だから可能な限り大きなデザインを描かなければならない。こういう風になりたい、こういう企業をつくりたい、こういう社会にしたい。空想の限界で実現しなくなってしまう。なるべく大きな空想、夢を描いて、ビジネス構築をするのが大切です。小さな夢で満足しないこと。大風呂敷を広げ、地道に着実に、一歩ずつ積み重ねることです。

 

 

セコムらしさを語っていくと、最後は「清く正しく美しく」に尽きる。そんな宝塚みたいなことを言ってうまくいくわけないじゃないかと、多くの 人は考えるかもしれない。仕事するのもいい、企業を大きくするのもいい、儲けることもいい。すべて結果で正しいのだからそれでいいとしても、それ以前に、 我々は正しかったのか、社会の役に立っているのかを一番に考えるべき。何の役にも立っていないのに、これだけ儲かりましたと言われても、ハイそうですか、 どうぞご自由に、と思う。それでは社会から尊敬されません。清く正しく美しく。これが一番永続性があるでしょう。また、目立たないよう目立たないよう会社 を経営してるなんていうのは何の価値もない。やるべきことはやらなければ。

 

 

苦しみと楽しみは同義語でしょう。両方混在している。苦しみがなければ楽しみはない。ですが、苦しい、辛い、と思ったことはありませ ん。随分昔に、ある新聞社に語ったことですが、ラグビーでもアメフトでも、練習を辛いと思ってやっている人間は続かない。続けられる人間は、辛いけれども 面白くて仕方がないからやっているのです。人間は苦労しなければ成長しません。成功する経営者はみんなピンチ不感症。悲観的な考えは好みではありません。

 

 

基本的に、組織とは「緩む」もの。基本的に人間は「安定」を求めます。そのときに起きているのが「一般化」という現象です。

 

 

泥水をたっぷりと飲み、腹をこわし、耐久力をつけないと人は強くなりません。プロフェッショナルになるためには、困難にまともに立ち向かっていくしかないのです。

 

 

『世の中の常識』を一度否定してみる。

 

 

人間の可能性の限界は、その人の空想力の限界である。

 

 

 

 


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