イヌは人間の親友。
社交的で、忠実で、従順。
一方、人間とネコとの関係は、ギブ安堵テイクじゃない?と思えるようなしぐさが多いですよね。
よそよそしく、神秘的で、独立心の強いネコは、私たちヒトが餌をやるから私たちと一緒にいるのかな?とも思っちゃいますよね。
あの気ままな猫の様子を見ていると、「本当に自分は好かれているんだろうか?」と疑問に思うこともあるでしょう。
猫は家につく?
「犬は人につき、猫は家につく」という言い習わしがあります。
これは、犬は飼い主(人)を愛するが、猫は飼い主ではなく家に愛着を持っている、という意味で、猫は人間をそんなに好きなわけではないという考えが、まことしやかに信じられて来ました。
私の実家でも昔新築に合わせて、すぐ近くの家に引っ越しましたが、飼い猫はしばしば昔の家に遊びに行っていたことを思い出します。
やっぱり、住み慣れた家が好きで、家族みんながいても、新築の家は嫌なのかな?なんて思ったことがあります。
でも、ご飯の時は、しっかりと戻ってきました。
一緒に住んでいた若い猫ちゃんは、新しいお家のほうが気に入って昔の家にはいかなくなりました。
年齢や、それぞれの猫ちゃんによっていろいろなのかもしれませんね。
オレゴン州立大学の研究結果
猫は気まぐれです。
すっごく甘えたかと思えば、そっぽを向いてどこかに行ってしまいます。
独りの時間を邪魔されたくない様子を見せる猫もいます。
嫌ならプイッと横を向き、ゆっくり立ち上がって触られないように立ち去ることも……。
それどころかエサをあげるときだけしか甘えない猫だって……。
嫌われているとは思えないけれど、猫が一番好きなのは飼い主じゃないかもと感じる瞬間を、猫を飼っている人なら何度も感じたことがあるのではないでしょうか?
でも、安心してください。
どうやら猫は人間とのかかわりが一番好きそうだという実験結果があります。
実験を行ったのは、オレゴン州立大学のクリスティン・ビターレ・シュリーフ氏が率いる研究チームです。
猫はどんな刺激を一番喜ぶのかを見極める研究を行いました。
まず、55匹の猫に4つのカテゴリーから、最も気にいったものを1個づつ選んでもらいます。
①食べ物(鶏肉、猫用のおやつ など)
②おもちゃ(羽、ネズミのおもちゃ など)
③におい(西洋マタタビ、他の猫のにおい など)
④人間との交流(撫でる、赤ちゃん言葉で話しかける など)
そして各カテゴリーで猫が最も気に入ったものを同時に与えたのです。
結果、55匹中、実験が成功したのは38匹。
そのうち19匹がほとんどの時間を「人間との交流」で過ごし、14匹が食べ物を選び、おもちゃを選んだのが4匹、においを選んだのは1匹という結果になったのです。
つまり人間を選んだ猫が一番多かったという喜ばしい結果だったわけです。
飼い猫か保護猫かによる違いは見られなかったそうです。
やっぱり、ネコちゃんは、私たちが思っている以上に、人が好きなのかもしれませんね!
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