犬が草を食べる理由って?~犬が草を食べる理由とその注意点~

ワンちゃん



 

散歩の途中に愛犬が突然道端の草を食べ始めた!そんな経験がある人も少なくないはず。

犬は本来雑食ですが草を食べる習慣はなく、お腹が空いたから食べる…というわけではありません。

 

それではなぜ道端の草を食べるのでしょうか?

 

犬が草を食べる理由

 

 

犬が草を食べるには理由があるのです。

そして、犬が草を食べる行為は愛犬からのSOSかもしれないのです!

 

そんなSOSを見逃さないために、「なぜ犬が草を食べているのか」という基本的なことから考えていきたいと思います。

道端に生えているもので、犬が主に食べるのはイネ科の植物。これには利尿作用や代謝を上げる効果があるとされています。

 

犬が草を食べる理由として、主に2つのことが考えられます。

①体調管理のため

 

◆胃腸の調子が悪いとき
◆誤飲したものを吐きたいとき
◆葉酸不足を補うため
などです。

 

胸焼けや消化不良を起こしているとき、犬は草をよく食べるといわれています。

なかでも胃がムカムカ・胸やけしているときに食べる犬が多く、草で胃を刺激することを目的にしていると考えられています。

 

人間でいう「胃薬」のような感覚で草を食べているのですね。

食べた草が胃を刺激し、溜まった毛玉などを吐き戻すこともありますが、その場合の嘔吐(おうと)はそれほど心配はいりません。

 

また、葉酸というビタミンが足りていないため、草を食べることもあるようです。

葉酸は、緑黄色野菜、果物、レバーに多く含まれる栄養素です。このビタミン不足が考えられる場合には、食事の見直しが必要です。

 

②精神的な理由

 

もう一つは、ストレスがたまっていることが考えられます。

飼い主にかまってもらえない、運動不足や睡眠不足、その他にも引っ越しをして環境が変わったときなど、犬は様々なストレスを抱えます。

 

飼い主の声も聞こえなくなるほど一心不乱に草を食べるような素振りをみせる時はストレスが原因となっていることが多いです。

どんな犬でも少なからずストレスは抱えていると思うので、ストレスの対処法について考える必要があります。

 

例えば、大型犬を室内で飼っている家庭なら、広い広場へ連れて行って思いっきり走らせてあげるとか。

引っ込み思案の犬なら、知らない犬や人が多く遊ぶ公園は避けるとかでしょうか。

 

犬が寝ているときに飼い主や家族がついつい撫でて、睡眠不足になっていないか。

あとは、仕事の忙しさにかまけて、愛犬の一日がお留守番で終わっていないか。

 

これは愛犬にも、自分自身にも、問いかける必要がありそうですね。

 

食べちゃいけない草もある

 

 

犬が食べている多くの草が、細長い種類ではないでしょうか?

それは、おそらくイネ科の草だと思われますが、形状の性質上、胸やけの解消に役立つので、胃腸の調子が悪いときほどよく食べるといわれています。

 

また、イネ科の植物には利尿作用や代謝活性作用があるものが多いようです。

しかし、草なら何でも食べて良いわけではありません。

 

なかには犬にとって毒となる成分を含む草もあるので注意が必要です。

 

◆あさがおの種子
◆あじさいの葉・つぼみ
◆マリーゴールド
◆アロエ
◆スイセン
◆ツツジ科全般
◆ユリ科全般
◆パンジー(種子、根茎)
◆ききょう
◆キツネノテブクロ
◆フジ
◆キョウチクトウ
などです。

 

ここに載せたのは、ほんの一部です。

その中でも「チューリップ」や「シクラメン」は公園や家の周りでも見掛ける機会が多いので、特に気を付けるようにしてください。

 

本能的に、犬はそれらの植物を食べようとはしませんが、念のため、近付けないようにしましょう。

また、それ以上に注意が必要なのが除草剤や殺虫剤。

 

人間にとっても猛毒となりうるこれらは、犬の体内に入ると最悪死に至ることもあります。

除草剤を撒いたあとの公園などには貼り紙や看板などで注意書きがされていることが多いので、飼い主がよく注意して見る必要があります。

 

草が茂る季節や普段行き慣れていない場所であれば、周囲をしっかりと確認して、愛犬をコントロールしてください。

以上です。

 

「草を食べること」は動物として、とても正常な行動です。

心身ともに健康な犬はほとんど草を食べることをしません。

 

散歩の途中で草を食べ始めたら何らかの不調を疑うことが大切。

無理にやめさせる必要はありませんが、安全かどうかわからない場所や危険な植物には近付かないなど、不要なトラブルに遭遇しないよう、散歩中はしっかりと気を配ってあげましょう。

 

ペットショップには”犬が食べる用の草”も売っています。

これなら除草剤や農薬の心配をしないで、安心して食べさせてあげられますよね!



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