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【本日のニュース・記事】
■「人生変えてくれありがとう」日本人コーチと中国代表、国境超えた絆
朝日新聞 2022/2/20
https://sportsbull.jp/p/1228442/
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北京五輪でスターになった選手の一人に、スノーボード男子の蘇翊鳴(スーイーミン)(中国)がいる。
スロープスタイルで銀メダル、ビッグエアで金メダルを獲得した。
スタートでハグをして送り出したのは、日本人だった。
佐藤康弘さん(47)。
「日中の架け橋になってほしい」。
2018年、中国の国家体育総局にコーチを依頼された。
日本選手も教えていた。今大会中、佐藤さんはこんな問いかけを蘇にしている。
「日本の選手も全力で修正するけど、いい? 君のメダルの可能性は確実に減る」
日本勢を見て育った17歳の蘇は、「もちろんです」と応じたという。
「僕が上手になったのは、日本選手のおかげでもあります」
メダリストになった蘇は、「人生を変えてくれて、ありがとう」と自身のSNSに佐藤さんとの2ショットを投稿した。
佐藤さんが言う。
「(世界には)国境を超えた何かがあると信じています」
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「人生変えてくれありがとう」日本人コーチと中国代表、国境超えた絆
朝日新聞 2022/2/20
https://sportsbull.jp/p/1228442/
本日は3つの記事をご紹介いたします。
2つ目の記事はこちらです。
■「残留孤児」だった おばあちゃん
NHK WEB特集 2021年5月7日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210507/k10013014691000.html
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・中国に取り残された少女
祖母・美和子さんは、日中戦争のさなかの1943年、旧満州・現在の中国東北部で日本軍の軍人だった父親と日本人の母親の間に生まれました。
しかし、美和子さんが1歳の時、日本は敗戦。
美和子さんの家族を含む大勢の日本人が、船で帰国しようと沿岸部を目指しました。
しかし、そこまでの道のりは1000キロ以上。
途中、多くの人たちが飢え、寒さ、病気で衰弱。
旧ソビエト軍や中国人に殺される人もいました。
美和子さんの母親は、1歳の娘を連れて行くことを断念。
美和子さんを中国人の養父母に預けたのち帰国を目指しましたが、栄養失調で命を落としたといいます。
こうして美和子さんは1歳で、家族と離ればなれになりました。
・ひた隠しにした「日本人」
幼少期、美和子さんは養父母が本当の両親だということを疑ったことはありませんでした。
愛情を一身に受けて育ててもらっていたからです。
自分は中国人。
そのことに何の疑問も持っていませんでした。
ところが小学生のころ、近所の子どもに言われたといいます。
「あなたは、日本人なんでしょ」
美和子さんは、言っている意味が理解できませんでした。
でも、養母に確認すると、日本人であることが明かされました。
当時、中国では戦争相手国だった日本は敵視され、日本人であるというだけでいじめを受けたり、当局に目を付けられたりする恐れがありました。
だから美和子さんは、日本人であることを必死で隠したといいます。
でも、どこで知られるのか、突然「日本鬼子」と差別的なことばを投げつけられることもありました。
美和子さんと家族は、周囲に広まることを恐れて、引っ越しや転校をしなければなりませんでした。
・募る祖国への思い
その後、美和子さんは中国人男性と結婚。
4人の子どもにも恵まれ「中国人として」貧しいながらもささやかな幸せを感じることができました。
一方で、自分が「日本人である」ことを知った時から、美和子さんの中に「本当の親は日本にいる。
会いたい、日本に帰りたい」という思いが芽生え、徐々に大きくなっていきました。
しかし、日本と中国の間に国交はなく、反日感情が根強く残っている中で、本当の気持ちを口に出すことはできませんでした。
「自分は日本人」
そう言いたくても、子どもたちにさえ話せなかったといいます。
・そして、日本へ
戦後30年近くがたったころ、事態が少しずつ動き出します。
1972年、日本と中国の国交正常化が実現。
その後、美和子さんと同じ境遇の人たちが、生き別れた肉親を探す活動を盛んに行うようになり、こうした人たちの存在は「中国残留孤児」として知られるようになりました。
活動を知った美和子さんは祖国への思いが抑えきれず、日本の大使館に自分の写真や境遇を説明する手紙を出しました。
そして、ほどなくして美和子さんの情報が載った新聞記事を父親が見つけてくれたとの知らせが届きます。
1983年12月。美和子さんは祖国の地に初めて降り立ちました。
目の前には、もう会えないと半ば諦めていた父親ときょうだいの姿がありました。
一目見て血のつながった家族だと確信。
美和子さんは子どものように泣きじゃくりながらいつまでも抱きしめていました。
美和子さん
「お父さんの顔を見た時、自分と似ていてとてもうれしかった。血のつながった家族に、本当に会えた。その時の気持ちは、ことばに言い表せないほどよ」
・伝えてほしい
美和子さんは帰国後、ことばの壁で苦労しながらも日本で働き、仕事で忙しい長女夫婦に代わって、孫の昇さんの成長も見守ってきました。
そして、その昇さんが、中国語で美和子さんの生い立ちを聞いてきてくれた時も、ことばに言い表せないほどのうれしさがこみ上げてきたといいます。
孫の世代に残留孤児たちの経験を伝えてもらえると感じたからです。
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「残留孤児」だった おばあちゃん
NHK WEB特集 2021年5月7日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210507/k10013014691000.html
最後、3つ目の記事はこちらです。
■01年新大久保駅転落事故、両親が語る「息子の勇気、日本人の励まし」
ライブドアニュース 2015年8月10日 週刊女性PRIME
https://news.livedoor.com/article/detail/10453602/
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「秀賢は好奇心が強くて、やりたいことは必ず実現しようとする子。“大学の授業で日本に関心を持った。どんな国か留学して確かめたい”と言うので“行ったことを後悔しないように”と送り出しました」と、父・李盛大(イ・ソンデ)さん(77)。
日本と韓国の懸け橋になりたい─そんな大志を抱いた韓国人留学生・李秀賢(イ・スヒョン)さん(享年26)の夢がはかなく散ったのは、’01年1月26日の夜だった。
山手線新大久保駅で、泥酔した日本人男性がホームから転落した。
居合わせた秀賢さんと日本人カメラマンの男性(享年47)は線路に飛び降り救助を試みたが、電車にはねられ、3人とも死亡した。
秀賢さんが通っていた東京・荒川区の日本語学校『赤門会』の新井時賛理事長(65)は警察からの連絡で駆けつけ、秀賢さんの遺体と対面した。
「顔だけがひどい状態で、最後の最後まで助けようとして正面衝突したのだとすぐわかりました。よほど必死だったのでしょう……」(新井さん)
見知らぬ人のため命をなげうった2人は日韓両国から称賛され、とりわけ秀賢さんの国境を越えた勇気ある行動には、多くの人々から驚嘆の声があがった。
2人の親御さんのもとへは、全国からたくさんのお見舞金が届いた。
秀賢さんの父・盛大さんは、「息子の死を知ったときは驚きや後悔、悲しみのほうが大きかった。
秀賢を誇りに思えたのは、日本のみなさんが息子をたたえ温かい言葉をかけてくれたからです」と語る。
両親は秀賢さんの志を継ぎ、新井理事長にある依頼をした。
「ご両親から“倅(せがれ)の一生と日本人の善意を無にしないよう、いただいたお金は秀賢と同じ日本語学校生のために役立てたい”と申し出があったんです。そこで、ご両親と賛同する方からの寄付金で奨学会を立ち上げました」(新井さん)
奨学会は秀賢さんの頭文字を取り『エルエスエイチアジア奨学会』と名づけられた。
’14年までの13年間で18か国からの留学生689人に奨学金を支給した。
両親は毎年、秀賢さんの命日のほか、奨学金授与式に足を運ぶ。
’13年と’14年には日本の小学校を訪問し、命の大切さを考える道徳の授業に参加した。
「訪日するのは毎回楽しみなんです。どこかに秀賢がいるような気がして」(盛大さん)
母・辛潤賛(シン・ユンチャン)さん(65)は秀賢さんの死後、日本語の勉強を始めた。
韓国まで墓参りに来てくれる日本人に、日本語でお礼を伝えたいそうだ。
秀賢さんの妹・李秀珍(イ・スジン)さん(39)は、両親を気遣い実家近くに越した。
盛大さん夫婦は、2人の孫に目を細めているという。
盛大さん一家には、異国で長男を亡くしたことをうらめしく思う気持ちはないのか。
「とんでもない、一切ありません。息子が自ら起こした行動の結果ですから。秀賢の勇気も日本人からの励ましも、この15年間、1日たりとも忘れたことはありません」
そう言い切る盛大さんの脳裏には、ある出来事が浮かぶという。
’01年11月、皇居参観の際、美智子さまを乗せた車が通りかかった。
皇后陛下は車から降り深々と頭を下げ、秀賢さんの両親の肩を抱いた。
「日本人を助けようとしてくださり、本当に、ありがとうございます」と手のひらを両手でそっと包まれたという。
別れ際に両親を振り向いてもう1度歩みより、「日本にいる間、困ったことがございましたら、何でもお申しつけください」とつけ加えられた。
「慈悲深く、親しみのわく方でした。一生の光栄です」
盛大さんは美智子さまの優しさに感動を覚えたという。
秀賢さんの事故を機にするかのように、日韓は互いに関心を持ち始めた。
’02年の日韓サッカーW杯共催や、『冬のソナタ』に始まる韓流ブームもあり、両国関係は改善した。
ところが、近ごろ日韓関係には緊張が走りヘイトスピーチは社会問題にもなっている。
両親はさぞつらいだろう。
盛大さんに尋ねると、「最近のギクシャクした関係には心が痛みますが、私たちは今後もずっと隣同士。ケンカしても仲が戻り、いい関係が続くと信じています」
国籍なんて関係なく、ただ目の前の人を救おうとした青年。
その遺志を継ぐ人たちもまた国籍も年代も関係ない、私たちであっていいはずだ。
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01年新大久保駅転落事故、両親が語る「息子の勇気、日本人の励まし」
ライブドアニュース 2015年8月10日 週刊女性PRIME
https://news.livedoor.com/article/detail/10453602/
平和の祭典オリンピック。
中国北京で行われた冬季オリンピック2022は平野歩夢選手や小林陵侑選手、高木美帆選手、そして日本中を席巻したカーリング女子・ロコソラーレの皆さんなどなど、日本の多くの方々に、元気と勇気、感動と希望を与えてくれたのではないでしょうか。
全般的には良いオリンピックだったと思います。
ただ、採点・ジャッジに不可解なところや、氷の整備部分などの不備、競技終えた後のスーツの規定違反判定など、少し理解できないところがありました。
そして、なぜか、ロシアの選手に厳しい判定があったり、韓国選手にも不可思議な判定もありました。
少し政治的憶測が感じられる場面も見受けられました。
このような批判が開催国の中国だけに向けられる声がありますが、運営側のIOC(国際オリンピック委員会)にも大きな問題を感じるのは私だけでしょうか。
今後も公平正当な競技をオリンピックに求めるのでしたら、IOC(国際オリンピック委員会)は、より「透明性」の高いオリンピック運営を目指すべきかもしれません。
例えば、スノーボード・ハーフパイプ男子、平野歩夢選手の2本目の採点。
不可思議な低得点として、海外メディアにも取り上げられています。
その得点は、誰が、どのように、何を基準にして、採点されているのか。
もし、多くの人が不可思議であると感じるならば、その採点方法の見直しも必要です。
メディアもそうです。
不信を払拭出来る様な、より考察した、より深い報道があってもよいのではないでしょうか。
そもそも、IOC(国際オリンピック委員会)は昨年の東京オリンピックでも大きな批判がありました。
商業化したオリンピック、国際政治化したオリンピック、などなど。
本来のあるべき姿から乖離している現状があるのかもしれません。
IOC(国際オリンピック委員会)の役員が欧米人に偏っている、という批判もありました。
もし、一部の人種が支配した組織ならば、その一部の人種に都合のよい運営となっていくのかもしれません。
そういえば、先日、英国企業のビデオ・オン・デマンド・サービス「DAZN(ダゾーン)」の値上げ問題もありました。
ご存知「DAZN(ダゾーン)」は、スポーツを強みにするビデオ・オン・デマンド・サービスです。
ただ。
問題なのは「DAZN(ダゾーン)」による寡占化された放映権。
多くのスポーツ配信の独占的放映権を締結している点です。
特に話題となったのは、サッカー日本代表の放映権です。
「DAZN(ダゾーン)」が独占的放映権を取得した背景から、サッカーワールドカップの最終予選、日本代表のアウェイ戦が民放各社で放映できない事態となりました。
つまり、見たいなら「DAZN(ダゾーン)」と契約しなさい、という状況です。
しかも、なんと、そのタイミングで値上げという始末。
従来の月額1,925円から月額3,000円へ。
まさに、独占化して値上げ、という市場支配の成れの果ての姿。
スポーツメディアが、まさに商業主義に飲み込まれた証とも言えそうです。
ただ。
この問題はオリンピックやスポーツメディアだけに限らないのではないでしょうか。
行き過ぎた資本主義。
すべて拝金主義で席巻された世界観では、資金力があるものがあらゆるルールを支配していく。
資金力がルールを変え、資金力がメディアを支配し、世論も、人の心も変えていく。
資金力が「平等」や「道徳」といったものに影響を与えつつあるのかもしれません。
資金力だけではありません。
政治化された世界は、メディアを通し、政治思想イデオロギーで分断された世界をも生み出します。
日本も例外ではありません。
反中韓感情が強い日本。
でも。
本当に、隣国中国や韓国と争うべきなのでしょうか。
憎しみ合うべきなのでしょうか。
もちろん、悲しい歴史もありました。
ただ。
アヘン戦争で香港が英国に奪われたり、中国や韓国が日本以外の諸外国から狙われていた時代でもありました。
様々な欧米諸国の植民地政策などの思惑が重なり合っていた時代背景も否めません。
その歴史を乗り越えて、隣国同士、協力することは意義あることではないでしょうか。
私たちが普段から使っている「漢字」は中国から伝わってきました。
一つ一つの漢字の由来を調べてみると、結構面白いものです。
そういえば、以前中国に旅行に行ったとき、道に迷ったときに中国の方から助けていただいたことを覚えています。
その際、会話が伝わらなかったとき、紙に「地下鉄」という漢字を書いていただき、目的地に向かうことができたことを思い出します。
「漢字」を通じて中国の人と意思疎通できたことに感銘しました。
当時はまだ、反日感情がより強い時代背景にもかかわらずにです。
日中の深い関係。
漢字だけではありません。
漢方や仏教、儒教的思想などなど、古くから様々な文化交流があり、多くの歴史を育んできました。
ただ。
最近は「中国は敵」というメディアが多くなったように感じます。
同じく、韓国もそうです。
「敵」である必要があるのでしょうか。
今後も末永く隣国であるならば、お互いの良い部分を理解し、支えあうことは意義あることなのではないでしょうか。
「敵か味方か」という分断。
中国と韓国と日本との分断。
分断されたのち、一体、誰が得するのでしょうか。
私たちは、より広い視野、深い思考、そして多くの歴史から学ぶべきなのかもしれません。
【参考】
■北京五輪が閉幕!中国人が感謝する日本人3人
東洋経済 2022/2/21
https://toyokeizai.net/articles/-/512800
■「だめだめ」片言の日本語で諭す 川から、女性を救助
朝日新聞 2021年8月19日 藤牧幸一
https://www.asahi.com/articles/ASP8M5T8LP8MOIPE004.html
■残留日本人孤児 「恩を絶対忘れない」
「(中国の)養父母の教育の下で成人になり、現在の私たちがある。私たちは恩に報いることを絶対に忘れない」
朝日新聞 2017年6月28日
https://www.asahi.com/articles/ASK6W5H8GK6WUHBI023.html
■「実態を知らぬ“嫌韓”の罪深さ」新大久保駅転落事故から18年、勇気ある韓国人留学生が未来に託した「日韓の架け橋」
「自らの命を顧みず、勇気ある行動を起こしたスヒョンさん」
ABEMAニュース 2019.10.24
https://times.abema.tv/articles/-/7004825
■久米宏がワイドショーの嫌韓報道を真っ向批判「韓国叩くと数字が上がるから」「人事と予算で、国家に首元を握られている」
exciteニュース 2019年8月21日
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_litera_9765/?p=4
■「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!
馬渕睦夫(元外務省、元駐ウクライナ兼モルドバ大使)
出版社 : ワック (2014/10/24)
http://web-wac.co.jp/book/bunko/915
■米国すら超える!「日中韓が心を一つに団結すれば」
「日中韓が心を一つにして発展すれば米国を軽々と超えられる」
exciteニュース 2021年4月12日
https://www.excite.co.jp/news/article/Searchina_20210412082/
■民放各社は米国に乗っ取られているのか
「民放各社大株主に米国系の投資ファンドが名を連ねている」
・外国人株主比率は日テレ22%、フジ約30%
日刊ゲンダイ(講談社)2015/11/09
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168954