うちの猫ちゃんは人間で何歳なの?~ねこ年齢計算方法と平均寿命、シニア猫サポート方法について~

ネコちゃん

 

大切な家族の一員である猫ちゃん。

猫は人と比べてどのように年を取るのでしょうか。

 

猫の寿命は10~16年と言われていますが、最近では15歳を超える猫もめずらしくありません。

ペットとして暮らしている猫には、元気に長生きしている猫が増え20年以上生きる長寿猫もいる程です。

 

生活環境の変化やキャットフードの改良、獣医療の進歩によって、最近の猫は人間同様にかなり長生きになっています。

猫にとっても生きやすい世の中になったといえるでしょう。

 

今回はそんな猫ちゃんの年齢計算と平均寿命についてお伝えいたします。

 

 

 

 

猫ちゃんの年齢計算方法

 

大好きな猫ちゃん。

日本人の平均寿命は80歳を超えますが、猫の寿命は15歳くらいと言われており、とても早いスピードで成長していくため、人間とは時間の流れる早さが全く違います。

 

できる限り健康で長生きして欲しいと思いますが、猫の時間は人間より早く進みます。

幼くかわいい子猫だと思っていたのが、あっという間に青年期に達し、やがて老年期が訪れます。

しかし、生まれてから成長期を経て、大人になり、やがて老いていくのは人間と同じですので、猫の現在の年齢から人間に例えるとどの成長段階にあり、どのようなケアが必要になるのかということは、猫を飼う方であればイメージを持っておいたほうがよいでしょう。

猫の年齢を人間の年齢に換算する何歳になるのか?という点については、猫の種類や環境など個体差があり、計算方法も多くのパターンが存在しますが、概ね以下のようになります。

一般的に、猫は0歳〜1歳までのわずか1年間に人間年齢に換算すると17歳相当まで一気に成長を遂げ、1歳〜2歳の1年間は6歳分、2歳~3歳の1年間は5歳分と、成長スピードが緩やかになっていきます。

 

3歳以降は1年間に4歳分ずつ規則的に人間年齢が増えていく計算が一般的に知られています。

 

 

 

猫年齢表(参考)

2週間→半年(人間年齢)
1ヶ月→ 1歳(人間年齢)
2ヶ月→ 3歳(人間年齢)
3ヶ月→ 5歳(人間年齢)
6ヶ月→ 9歳(人間年齢)
9ヶ月→ 13歳(人間年齢)
1歳→ 17歳(人間年齢)
1歳半→ 20歳(人間年齢)
2歳→ 23歳(人間年齢)
3歳→ 28歳(人間年齢)
4歳→ 32歳(人間年齢)
5歳→ 36歳(人間年齢)
6歳→ 40歳(人間年齢)
7歳→ 44歳(人間年齢)
8歳→ 48歳(人間年齢)
9歳→ 52歳(人間年齢)
10歳→ 56歳(人間年齢)
11歳→ 60歳(人間年齢)
12歳→ 64歳(人間年齢)
13歳→ 68歳(人間年齢)
14歳→ 72歳(人間年齢)
15歳→ 76歳(人間年齢)
16歳→ 80歳(人間年齢)
17歳→ 84歳(人間年齢)
18歳→ 88歳(人間年齢)
19歳→ 92歳(人間年齢)
20歳→ 96歳(人間年齢)

 

 

 

 

猫の年齢別特徴

 

 

子猫(0歳~1歳)

 

この時期は誰かの助けがないと生きていくことが難しい時期です。

特に生後2週~9週は「社会化期」と呼ばれる時期で、この間に色々な体験をさせておくと、社交的で人間社会で飼いやすい猫になる大切な時期です。

 

また、生後4ヶ月~5ヶ月ごろには発情し、交尾をすると非常に高い確立で妊娠しますので、繁殖を望まないのであれば去勢や避妊の時期を検討しなければいけません。

 

 

成猫(1歳~7歳)

 

猫は1歳でもう大人になってしまいます。

子猫用だったフードを成猫用に変えて、肥満にならないようにご飯のあげ過ぎに注意したり、運動不足になるのを防ぐため適度に遊んであげる必要があります。

 

7歳くらいまでは気力・体力ともに一番充実する時期です。

 

 

高齢猫/シニア猫(7歳~)

 

少しずつ老化が始まる時期です。

老化の現象は外見上にはなかなか表れにくいので、見た目的には大丈夫そうであっても定期的に体調をチェックしてあげる必要があります。

 

成猫用のフードは高齢猫(シニア)用に変え、体の衰えが目立つようになってきたら、段差を少なくしてやるなど体の変化に環境を合わせていかなければなりません。

 

 

 

 

 

子猫ちゃんの大体の年齢の見分け方

 

野良の子猫ちゃんなど、年齢が分からない猫ちゃんの年齢を推測する方法もあります。

野良猫であったとしても、この見分け方がわかっていれば、おおよその年齢の見当がつきます。

 

 

 

 

①乳歯や永久歯の生え方で判断

 

もっともわかりやすいのは歯の状態です。

まず、猫は生後1ヶ月で歯が生え始めるので、歯が生え始めた時期を1ヶ月として判断してください。

 

さらに、乳歯が生えそろうのは生後2ヶ月程度なので、生えそろったら2ヶ月目と考えるといいでしょう。

そして、乳歯が抜けて永久歯が生えそろう時期は生後6ヶ月目なのでそこから一気に大人っぽくなります。

 

 

 

 

②歯の色で見分ける

 

歯の生え方ではなく歯の色を見ることでも、ある程度は年齢を見分けることができます。

これは人間でも一緒です。

 

永久歯が生えたばかりの猫は歯もピカピカ真っ白です。

そのため、1歳未満なら真っ白な歯ですが、年を取るにつれ、少しずつ黄ばんでいきます。

 

3~5歳になると人間でいうところの30代に突入するので歯に歯石が付き始めて摩耗が発生します。

そして、真っ白な状態は終わってある程度黄色い状態になってきます。

 

 

 

③目を見て見分ける

 

生後1週間で目が開き、2週間で目がある程度見えるようになります。

本当に幼い頃だけの判断ですが、小さな子猫を拾ったという場合の参考にはなるでしょう。

 

 

 

 

 

 

猫の年齢と平均体重

 

 

猫の年齢と平均体重を知ることで肥満を防げるようになります。

 

ざっくりとしたものではありますが、標準的なサイズの猫の生後0週間から1年までの平均体重は、生後0週で約100g前後、生後1週間で約100~170g、生後1ヶ月で約340から450g、生後3ヶ月で約1.4から2.5kg、生後12ヶ月で約3.6~6.8kgになります。

 

 

 

<平均体重の目安>

 

生後1週未満     〜110g
生後1週〜10日  110g〜170g
生後10日〜2週  170g〜230g
生後2週〜3週   230g〜340g
生後4週〜5週   340g〜450g
生後6週〜7週   450g〜680g
生後2ヶ月齢    680g〜910g
生後3ヶ月齢    1.4kg〜2.5kg
生後4ヶ月齢    2.5kg〜3.2kg
生後6ヵ月〜1歳  3.6kg〜6.8kg

 

 

 

これは標準的サイズの猫の平均体重なので、10kgに到達するような大型猫の場合は異なります。

基本的に1歳になった猫というのは17歳という扱いなので、そこでだいたいの成長は終わると言われています。

 

つまり、それ以降、太っていくと「肥満」に近くなると考えられますので気を付ける必要があるかもしれません。

 

 

 

 

 

猫ちゃんの平均寿命について

 

野良猫の平均寿命は4年ともいわれていますし、飼い猫でも白血病などの病気で早くに命を落とす猫も多くいるので一概には言えませんが、オス猫よりメス猫の方が長生きする傾向にあるようです。

アニコム損保の統計によると、猫の平均寿命は「14.2歳」という結果になっています。

ただし、この寿命は生活環境によっても異なります。

特に、屋外で生活する地域猫(野良猫)では、その寿命は短い傾向にあるようです(5~10歳程度)。

屋外では、交通事故、ケガや感染症にかかるリスクが高い上、治療がなされないことなどが原因と考えられます。

 

日本ペットフード協会が発表した日本の猫の平均寿命は15.01歳。

以前と比べ猫の栄養状態やペット医療が充実した為に猫の寿命も長くなったそうです。

ちなみに、日本は18年以上生きた猫が多数存在するらしく青森の「よも子」という猫は36年半も生きたそうです。

さらに、世界記録としては、38歳3日(1967年8月3日~2005年8月6日)というアメリカの「Creme Puff」ちゃん(日本語にすると「シュークリーム」ちゃん)の記録もあるそうです。

 

 

 

 

シニアの猫ちゃんのサポートについて

 

 

猫ちゃんは7~8歳くらいから少しずつ老化が始まる時期です。

できれば、8歳からの猫は毎年健康診断を受け、穏やかに過ごせる老後の準備をしましょう。

 

猫が11歳を超えたら、半年に1回程度動物病院で健康診断を受けさせてください。

腎臓や肝臓の様子を確認し、必要であれば専用の療法食を食べさせることで寿命を延ばしてあげることもできるでしょう。

老齢猫には少量でも吸収力の高い、質の良い蛋白質の食事内容が必要です。

食べることが一番の楽しみという猫が多いはずですが、一度にたくさん食べられなくなっていきます。

 

食事の量を減らして、その代わり回数を増やしてあげると良いでしょう。

適度に身体を動かすことは健康への第一歩。

年齢が高くなるとますます動かなくなる猫さんが多いですが、毎日おもちゃなどで遊びに誘い身体を動かす習慣をつけてください。

老化は人も猫も全く同じです。

 

犬の方が認知症になる個体が多いですが、猫でも見られます。

何度も何度も食事を欲しがったり、意味もなく大きな声で鳴きながらウロウロしたり、トイレ以外のところで粗相をしたりといった症状がみられることがあります。

 

ケアをする方は大変だと思いますが、老いは病気ではありません。

これが自然の姿だとそのままを受け容れて、いつかくるであろうお別れの時までの時間を大切に過ごしてください。

 

 

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