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■「自民党は保守じゃないんですよ」 漫画家・小林よしのりが応援演説で語ったこと
保守派の論客として知られる漫画家の小林よしのりさんは、なぜ、立憲民主党を応援するのか。
BuzzFeed News 2017年10月14日
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「ゴーマニズム宣言」で、いわゆる「左派」を厳しく批判し、保守派の論客として知られた漫画家の小林よしのりさんが、立憲民主党を応援している。
10月14日には、JR新宿駅前で開かれた街頭演説会で登壇し、安倍政権を「保守じゃない」と厳しく批判。
立憲民主党を支持するように訴えた。
小林さんは1986年に連載が始まった「おぼっちゃまくん」が大ヒット。
その後、社会風刺マンガ「ゴーマニズム宣言」で、社会問題への発言が注目された。
90年代後半には、日本の自虐史観を変えようと訴える「新しい歴史教科書をつくる会」に参加。
社民党や朝日新聞などを批判する急先鋒として知られた。
・保守論客が、なぜ、立憲民主党を応援するのか
小林さんは、安保法制を例に挙げて自民党を「保守ではない。単なる対米追従勢力」だと批判した。
「安倍政権は暴走している」「ヒトラーは民主主義から生まれた」などと指摘し、「権力の暴走に立憲主義でフタをしよう」と立憲民主党を応援した。
以下は、10分にわたる演説の全文。
・希望の党に未来はない
みなさん、こんにちは。
「おぼっちゃまくん」の小林よしのり、「ゴーマニズム宣言」の小林よしのりです。
えーと、わしはね、希望の党がリベラルを排除すると、そもそも全員入れる気は全くないと言ったときにね、なんなんだこれはと思ったんですよ。
だってね、自民党の中にだってリベラルな議員はいるんですよ?
それがリベラルの議員は全部排除するとか言ったら、これはもう極右政党になっちゃうじゃないですか。
でも基本的には(希望の党は)立憲民主党のみなさんの昔の仲間ですから、彼らは希望の党を悪く言うことはできないんですね。
遠慮してる。
で、わしは別に立候補してるわけじゃないですから。
一国民としての感覚を言えばね、希望の党というのはもう未来はない、希望はない、って思っちゃったの。
政権交代のためにやるはずだったんだから。
(リベラルを)排除してしまったら野党は分裂する。
そしたら、もう意味をなさないんですよ。
だからはっきり言ってね、安倍政権は勝ちますよ、この選挙。
これはどうしようもない。
だから希望の党が排除するって言ったときに、辻元清美からわしのところに電話がかかってきた。
「私はどうすればいいの?」と相談しにきた。
わしは「枝野幸男を代表にして絶対に新党を作れと。これは絶対に成功すると。それを待ち望んでる国民はすごく多いと。枝野はやれる。絶対に新党を作れ」と言ったんです。
ただね、金の問題があるからとりあえずクーデターを起こして、前原をどっか追いやって金庫を奪えクーデターをやれって言ったんだけど、それは失敗に終わったようです。
・民主主義は暴走する
それで兎にも角にも、立憲民主党。
これね、本当にこの党名がいい!
なぜかというと、民主主義っていうのは暴走するんです。
安倍政権見ればわかるでしょ?
一応、民主主義で選ばれたんですよ。
けど、暴走してる。
ヒトラーもね、民主主義から生まれたんですよ?
みんなハイルヒトラー、ハイルヒトラーって言ったんですよ。
民主主義は暴走する。
それをどうやって防ぐかって言ったら、立憲で防ぐんですよ。
立憲主義で。
権力の暴走を立憲主義でフタをして止める。
これが立憲民主党。
素晴らしい党名ですよ。
だから、わしは全く勝手なことを言うけど、これをもういっぺん民進党っていう名前に戻してはならん。
もうね、成功してる。
立憲民主党で成功してる。
・なぜ保守がリベラルを応援するのか
保守二大政党とか言うけどなんだよ!
わしゃ保守ですよ。
本当はね?
なんで保守がリベラルを応援するのか。
それはね、保守じゃないからですよ、自民党が。
自民党は保守ではない。
あれは、単なる対米追従勢力です。
アメリカについて行って戦争しろと。
それだけですよ。
自衛隊を自衛隊のままでですよ?
集団的自衛権に参加させるんですか?
こんな恐ろしいことはないですよ。
枝野さんは安保法制の議論のときに個別的自衛権を強化しろと言った。
実はこれがね、保守の考え方なんですよ。
我が国を、我が国で、個別的自衛権で守る。
これが保守の考えなんですよ。
それを希望の党では、集団的自衛権を認めなきゃ入れない。
バカなのかと。
あやつらは、自民党も希望の党もどっちも対米追従保守ですよ。
もともとやな、安保法制というのは安倍晋三がアメリカの議会に行って約束してきたことなんですよ。
日本国民を置き去りにして、アメリカで約束して、それを日本で勝手に作ってしまったんですよ?
こんなもののどこが保守だ!
枝野君の方がもっと保守なんですよ、わしから見ればね、実は。
・リベラルと保守は対立しない
でね、リベラルと保守っていうのは対立しません。
非常に似通っているところがあって、経済政策においても枝野氏が出した公約、ほとんど賛成できますね。
これは間違いない。
格差をどんどん広げていって、一般国民を貧困層ばかりにしてしまったら、それは消費できませんよ。
みんな貯金しますよ。
回らないんですよ、資本主義が。
資本主義を健全に運営するためには、格差は是正しないとダメです。
これは枝野氏が出した公約。
これが保守なんですよ、実は。
わしは立場を全く異にするはずなんだけど、枝野氏の方がはるかにわしは賛成するんです。
これはやむを得ない。
今の保守論壇も誰もみんな、イラク戦争が始まったときに、わしはこれは侵略戦争だって言ったんですよ?
で、必ず失敗するって言った。
それで自分で単行本も出して、テレビのワイドショーにも出た。
イラク戦争これは侵略だ、失敗すると。
保守論壇の奴ら、自民党も全部「イラク戦争はアメリカの侵略ではない」しかも「すぐに終わって成功する」って言ったんですよ。
嘘じゃないか。
わしのが正しかったんだから、保守って言ってる勢力はわしの前で土下座しなければいけない。
全く反省していない。
・自衛隊の命を真面目に考えて
だから集団的自衛権はまずい。
しかもなおかつ安倍晋三が、憲法9条に自衛隊だけ明記すると。
こんなバカな改憲案、これが通ったらどうなりますか?
自衛隊のまんま準備も満足に持たないで、集団的自衛権に参加するんですよ?
自衛隊に死ねって言ってるのと同然ですよ。
真面目に考えて欲しい、自衛隊の命を。
むげに死なすな。
そういうことなんですよ。
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「自民党は保守じゃないんですよ」 漫画家・小林よしのりが応援演説で語ったこと
保守派の論客として知られる漫画家の小林よしのりさんは、なぜ、立憲民主党を応援するのか。
BuzzFeed News 2017年10月14日
https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/kobayashi-yoshinori-speech
本日は3つの記事をご紹介いたします。
2つ目の記事はこちらです。
■38歳、女性右翼活動家がアメリカと断固闘い続ける理由
右翼と愛国──若き活動家の主張
週刊現代(講談社)2018.7.14
~~~
・アメリカの正義を疑う
戦闘服に戦闘帽、黒い編み上げブーツ。
右翼活動家としての、それが彼女の”正装”だ。
仲村之菊(みどり)。38歳。
──右翼団体「花瑛塾(かえいじゅく)」(本部・東京都)の塾員である。
同塾では”副長”の肩書を持つ。
その日も、仲村はたったひとりで沖縄の米軍基地ゲート前にいた。
“コワモテ”をイメージさせる装いだが、上半身を包むトレーナーには「米国の正義を疑え!!」という文字がプリントされている。
彼女は基地と道路の境界線を示す”イエローライン”に仁王立ちした。
脇に抱えたトラメガ(拡声器)のスイッチを入れると、米軍基地に向けて、恒例の街宣活動を始めた。
「私の声に耳を傾けてください」
穏やかな声だった。
よくある絶叫調のアジ演説ではない。
一語一語を丁寧に区切り、目の前の人に語りかけるような口調だ。
「私は沖縄の美しい海を守りたい。森を守りたい。子どもたちが安心して生きていける沖縄であってほしいと思っています」
「沖縄の痛みを理解したいと思う。戦争の傷痕、記憶に思いを寄せたいと思う。そして、基地のない島を目指す沖縄の人々に寄り添っていきたいと思います」
・「どうか、一緒に考えていただけませんか」
仲村は、米軍の新基地建設に対する抗議を訴えていた。
周囲に人の姿はほとんどない。
演説を聞いているのは、ビデオカメラを回しながら彼女を監視している基地の警備員だけだった。
仲村は毎回、市民が座り込む場所から離れたところで抗議活動をおこなう。
「基地に反対する人々の中には、右翼と一緒に見られるのは嫌な人もいるだろうから」という彼女なりの”配慮”でもあった。
時折、頭上をオスプレイがバタバタと独特の轟音をまき散らしながら通過する。
仲村は空を見上げる。そのたびに、戦闘帽の一部がキラキラと光る。
よく見れば、戦闘帽の正面には、まるで記章のように、熊の顔をデザインしたガラス製のブローチが付けられていた。
南国の陽を受けて、多面体のガラスからプリズムが生まれる。
繊細な光の放射だけが、仲村の穏やかな演説を唯一盛り立てていた。
30分間の街宣活動を締めくくったのは、次のような言葉だった。
「どうか、一緒に考えていただけませんか。沖縄の人々の思いを拒絶しないでほしい」
仲村は監視の警備員に向けて、ぺこりと頭を下げた。
・反主流派の右翼として
それにしても、彼女はなぜ、米軍の新基地建設に反対するのか。
いや、私自身も基地建設には反対だし、沖縄県民の半数以上もそうだろう。
だが、仲村はれっきとした右翼だ。
私は基地建設の現場で、多くの右翼を目にしてきた。
いずれも、建設に反対する人々を恫喝し、嘲笑する者ばかりだった。
座り込む市民に対し、「出ていけ」とあらん限りの悪罵をぶつける右翼がいた。
デモ隊に街宣車で突っ込もうとする右翼がいた。
反対派市民のテントを破壊しようとして逮捕された右翼もいる。
ときには元在特会(在日外特権を許さない市民の会)メンバーが主体となっている差別者集団も姿を見せる。
彼らは高齢者を指さして笑いながら「臭い!」とわめき、さらには民族差別を煽るヘイトスピーチを繰り返していた。
そう、右翼は常に基地建設に反対する市民に向けて吠えていた。
だが、仲村は違う。彼女の視線の先にあるのは米軍基地であり、そして日本政府だ。
「(基地建設反対は)民族派としては当然の主張だと思うんです」
仲村は気負うことなく、穏やかな口調のままに話を続けた。
「他国の軍隊が居座っているような状態を許容するほうがおかしい。自然を破壊され、主権を踏みにじられているというのに、黙っているわけにはいきません」
・右翼が米軍基地を批判しないのは、なぜ?
仲村が右翼の世界に飛び込んだのは20年前、18歳の時だった。
右翼の街頭演説を聞いたことで、社会に関心を持ったのだという。
右翼団体の中では大手とされる「大行社」に籍を置き、さまざまな活動に関わってきた。
北方領土返還運動や拉致問題解決の要求、日教組大会に出向いての街宣──。
自民党本部で消火器をぶちまけて警察に拘束されたこともある。
彼女は間違いなく武闘派に数えられる右翼人士のひとりだった。
だが、活動を続けるなかで小さな矛盾が仲村の中に芽生えた。
それは、やがて大きな塊となって、彼女を苦しめる。拭い去ろうにも、微動だにしない矛盾──右翼としての仲村を苦しめたのは、沖縄の「基地問題」だった。
なぜ、右翼は真正面から米軍基地を批判しないのか。
なぜ、右翼は圧倒的に日本が不利な日米地位協定に反対しないのか。
なぜ、右翼は米軍基地に反対する市民をすべて”左翼”だとして片づけてしまうのか。
右翼の運動が「反左翼」を主軸としてしまったがために、基地問題を都合よく合理化させているようにしか思えなくなった。
「右翼は国体の護持を主張しながら、沖縄に米軍が駐留している現実に大きな関心を寄せていない。いまでも占領下にあるのと同じことではないですか」
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■38歳、女性右翼活動家がアメリカと断固闘い続ける理由
右翼と愛国──若き活動家の主張
週刊現代(講談社)2018.7.14
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56511
最後3つ目の記事はこちらです。
■安倍首相は「真の保守」ではない!西部邁氏が迷走政治を一刀両断
ダイヤモンド・オンライン:2017.10.3
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保守は一般に思われているように、「現状を維持する」という意味では決してありません。
本来の保守とは、その国のトラディション(伝統)を守ることです。
近代保守思想の始祖とされるエドマンド・バークは、「保守するために改革(Reform)せよ」と説いています。
現状が伝統から大きく逸脱していれば、改革を断行するのが保守なのです。
そして伝統とは、その国の歴史が残してきた慣習そのものではなく、その中に内包されている平衡感覚のことを意味している。
とかく人間の意見は左右に散らばって対立するものであり、そういった分裂を危機と呼ぶなら、時代は常に危機に晒されていると言えるでしょう。
そうした状況下において、いかに平衡を保つかが問われているのです。
ドイツの実存主義者であるカール・ヤスパース曰く、「人間は屋根の上に立つ存在」で、油断すればすぐに足を滑らせて転落しかねません。
もっと極端に言えば、綱渡りのようなもの。
1本の綱の上を歩くという危機に満ちた作業こそ、人間が生きていくということです。
こうした平衡術は、凡庸な学者が考えた理屈から生み出されるものではありません。
歴史という紆余曲折の経験の中から、曲芸師的に対処するための知恵のような感覚、あるいは言葉遣いや振る舞いを習得していくのです。
常に状況は新しいわけだから、それは処方箋ではあり得ません。
対処法を示唆してくれる存在として、伝統というものがある。
だから、悪習と良習を区別しながらも、伝統を壊してはならないと考えるのが保守主義です。
・安倍首相は保守ではなかった 社会の方向性が見えていない
こうした定義に照らし合わせると、安倍首相は最初から保守ではなかったわけです。
実は第一次安倍政権が退陣した後、世間から総バッシングを受ける中で、僕だけは彼に手を差し伸べた。
1年間にわたって毎月1回のペースで「保守とは何か?」というテーマの勉強会を開催して励ましたのです。
ただ、第二次安倍政権が発足してからは一度だけ食事をともにしただけで、意識的に距離を置くようにしています。
だって、政治になんて関わりたくないし、もともと安倍さんには特に悪意を抱いていない一方で、特別に期待もしていないから。
ただ、アベノミクスにおいて、安倍政権が国土強靱化をはじめとするインフラ投資に躍起になっていることは嘆かわしい。
あまりにも近視眼的で、ただ橋を何本つくり替えるとかいった施策を進めているだけに過ぎないからです。
国のインフラ(下部構造)を整備するに当たっては、まずはスープラ(上部構造=日本社会の今後の方向性)についてしっかりと議論することが大前提。
しかし、それがまったく欠如しているのが実情です。
これで保守と言えるのでしょうか。
・米国の実像は左翼国家 実はロシアと二卵性双生児
――確かに、安倍政権がどうのという前に、ほとんどの日本人は保守という言葉をそのように受けとめていませんね。
では、ほとんどの国民が捉え違いをしているとしたら、その中で安倍政権はどんな方向へ進もうとしているのでしょうか?
安倍さんがやっていることは、まさに「米国べったり」。
どうして保守がそのような振る舞いができるのかは甚だ疑問だし、大問題であると僕は考えています。
僕は何十年も前から指摘し続けてきたけれど、結論から言うと米国は「左翼国家」なのです。
そもそも左翼とは、フランス革命期に急進的なジャコバン派が国民公会で左側に座って「自由、平等、博愛」と唱えたことがその由来となっている。
彼らは「理性を宗教とせよ」とも訴えており、いわゆる合理を意味します。
そして、これらを実践するために、旧体制を急速に破壊せよと扇動したわけです。
その直前には米国の独立戦争も勃発しており、これに勝利した同国が制定した憲法も「自由、平等、博愛、合理」を掲げ、ジャコバン派の思想とほとんど変わらない。
古いものは悪いもので、新しいものは良いものだというジャコバン派の考えに近いのです。
それでも建国当初の米国には、欧州出身の上流階級による保守主義が存在していました。
しかし、19世紀前半にジャクソン大統領によるジャクソニアンデモクラシー(自立と平等を理念とする草の根民主主義)が台頭し、米国は自らを欧州から完全に切り離してしまった。
こうして歴史が寸断されたわけなので、平衡術を学びようがありません。
にもかかわらず、戦後のジャップが犯した大きな間違いは、「米国側につくのが保守でソ連側につくのが革新だ」という政治の構図で物事を捉えるようになったことです。
米国はそんな状況だし、一方のロシアには歴史があったものの、大革命によって徹底的な破壊が加えられたため、こちらも歴史が寸断されてしまった。
どちらも歴史から学べない左翼であるという意味で、米国とロシアは二卵性双生児なのです。
そのような両国が対立したのは、米国が個人主義的な方向で変化を起こそうとしたのに対し、ソ連は共産党の集団主義的な指導のもとでそれを推進しようとしたからです。
要するに、「どちらが中核で革マルなのか」といった程度の違いにすぎず、
米国もロシアも言わば左翼同士の内ゲバ、もしくは内紛を繰り広げてきただけの話。
こうした背景を知らないまま、ジャップは長く保守と革新の意味を捉え違えてきました。
繰り返しになるけれど、今の安倍政権なんて、保守とはまったく何の関係もない。
それなのに安倍首相は日米が100%の軍事同盟関係にあると悦に入る始末で、戦後の日本人の愚かさ加減がにじみ出ていると言えるでしょう。
・世間はポピュリズムとポピュラリズムを混同している
――米国べったりと言えば、日米軍事同盟やわが国の安全保障の在り方については、北朝鮮情勢の緊迫化などを機に、改めてスポットが当てられていますね。
そもそも、治外法権となっている外国の軍隊の基地が国内にあり、憲法さえ他国からあてがわれた日本が、独立国であるはずがない。
カーター政権下で安全保障問題を担当したブレジンスキー大統領補佐官(当時)が断言したように、日本は米国の保護領であるのが実態。
自治領で大統領選挙の投票権は持たないプエルトリコと変わらない立場にすぎないでしょう。
集団的自衛権にしても、本当に日本を米国に守らせたいなら、相応の対処が求められます。
米国は自国に実害が及びそうなら守ってくれるけれど、そうでなければ動いてはくれません。
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安倍首相は「真の保守」ではない!西部邁氏が迷走政治を一刀両断
ダイヤモンド・オンライン:2017.10.3
https://diamond.jp/articles/-/144344
よく聞くキーワード。
「ネトウヨ」。
ネット上で、異なる意見や考え方のユーザーなどに強い文章で威嚇する方々を指したりするとも言われています。
昨今、誹謗中傷でも問題になっていますね。
ご存じ「ネトウヨ」とは、ネット上の右翼ということを指します。
でも。
そもそも「右翼」って何でしょうか。
ウェキペディアでは、右翼を以下のように語源として表記されています。
、
「右翼と左翼の語源はフランス革命に由来する。フランス革命期の(憲法制定)国民議会において、旧秩序の維持を支持する勢力(王党派、貴族派、国教派など)が議長席から見て右側の席を占め、左側に旧勢力の排除を主張する共和派・急進派が陣取ったことが語源となった」
「右翼」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ご存じでしたでしょうか。
フランスがその語源でもあり、そのフランス議会で議長席から見て右側に席を占めている方々を「右翼」として総称していたそうです。
つまり「旧秩序の維持を支持する勢力」が右翼の語源です。
わかりやすく言えば「保守」に近い意味ではないでしょうか。
日本は長年、保守大国だと言われています。
高度成長期など日本が豊かになり、現状維持が良いという考え方が長く続きました。
しかし。
バブル崩壊、失われた20年。
消費税が上がり、景気は浮上せず、平均賃金は韓国にも抜かれました。
非正規雇用が増加、生活保護世帯も増加。
一部の超富裕層以外、殆どの日本国民は貧しくなったとも言えます。
本当に「保守」のままでいいのでしょうか。
発生したコロナウイルス、緊急事態宣言。
そして赤字の東京オリンピック。
明らかに、日本は貧しくなっています。
経済面だけではありません。
IOCの言いなりだった東京オリンピック。
コロナ対策は、国産ワクチンや国産治療薬をないがしろにしたまま、海外製ワクチン接種のみの対策。
日本の国益は守られていない状況が続いています。
海外政府、そして多国籍巨大企業(国際資本)の言いなりとも言える状況ではないでしょうか。
例えば、ネットでは米国を中心とした海外IT企業がほぼ独占状態。
AmazonやGoogle、Microsoft、Facebook、Twitter、Netflixなどなど。
Amazonはネット通販事業以外にもAmazonプライムでは映像事業、AWSではクラウドサービスで日本国内を席巻しつつあります。
Amazonは、グループ会社AWSで日本政府のネット基盤を受託するまで進出しており、日本の最高機密情報をも扱えるほどの影響力です。
Googleでは、Yahoo!もグーグル検索エンジンを使用するなど、ほぼ100%日本の検索エンジンを独占している状況です。
Yahoo!で検索しても、グーグル検索エンジンによる検索結果が表示されています。
仮に、グーグル検索エンジンで検索結果を操作することがあれば、日本人の洗脳も夢ではありません。
Twitterもしかりです。
昨今はテレビや新聞でも、Twitterによる情報が各種マスコミで報道されるケースも増えてきました。
ただ、誹謗中傷問題という名の下、一定の考え方アカウントを大量に凍結しているという話も聞きます。
私の友人では、安倍元首相の影響力に疑問あるとツイートをしたら、アカウントを永久凍結されたという方もいます。
自民党総裁選では、候補者のTwitterアンケート結果も不自然すぎるほどの偏りでした。
仮に、一定の思想アカウントを強化推進し、その思想以外のアカウントを排除しているとすれば、非常に危険なプラットフォームになってしまいかねません。
海外IT企業ばかりではなりません。
製薬業界もそうです。
コロナ対策は、海外メーカーのワクチン接種一本足による対策のみ。
テレビやマスコミに登場する感染症専門家も、ほぼすべてワクチン接種のみを主張しています。
日本国産製薬メーカーを支援する政策は、殆ど聞かれません。
ワクチン、治療薬の承認は、なぜか海外製メーカーが殆どです。
自動車産業や電子機器産業もそうです。
昨今問題となっているのは半導体。
過去において1986年「日米半導体協定」でアメリカ政府は日本の半導体産業に圧力をかけて日本の半導体が弱体化したという歴史もあります。
製造業大国日本が、今も半導体を海外に依存せざるを得なくなっているのはどうしてなのか。
日本政府は、今後、国産半導体産業を育成しようとするのか、それとも海外に依存するようにしているのか。
動向に不信感を覚えてしまいます。
それだけではありません。
私たちの生命の源ともいえる「食と水」。
コロナ渦、多くの国は食料自給率を上げています。
しかし、日本は米国産、豪州産牛肉、小麦やとうもろこし、大豆や小麦、米に至るまで海外産を増やす一方、国内の農業支援をないがしろにするという事例も見かけます。
遺伝子組み換えや、農薬残留が危惧されている農作物など、他国で輸入禁止され危険だと言われている農作物でさえ、輸入し続けています。
水道事業もそうです。
国内の水道事業を民営化し、海外企業へ発注させる事例も増えています。
フランス企業ヴェオリア・エンバイロメントも、その影響力を拡大させています。
私たちが毎日使っている水が、海外企業に依存してしまうというリスクにさらされます。
仮に、海外水メーカーに「悪意」があった場合、私たち日本人の安全は守られるのでしょうか。
仮に、海外農産物生産者に「悪意」があった場合、日本の食卓は大丈夫なのでしょうか。
仮に、海外製薬メーカーに「悪意」があった場合、日本人の健康は守れるのでしょうか。
コロナ、オリンピック、ワクチン、緊急事態宣言、ロックダウン・・・。
ここ数年、恐ろしいほど大きな変化があり、今、日本人は多種多様なリスクが積み重なっています。
日本は経済大国でした。
そのため、過去からの資産も大きいとも言えます。
ただ。
だからこそ、異なった見方をすると、他国から「ターゲット」となりやすい側面もあります。
多額の請求に答えられる日本だからこそ、他国による「悪意」があっても不思議ではありません。
経済リスク、国民の健康リスク。
危ない日本、とも言えます。
さらに、地理的なリスクも大きいのが日本の立ち位置です。
大国に挟まれた日本。
アメリカやロシア、中国など地理的なリスクは大きいと言えます。
だからこそ、日本という国を守るという意識は高く持っている必要はあるのではないでしょうか。
それは、アメリカという国に対しても、です。
そういえば、以前、目にした田中角栄元首相の言葉がありました。
「おい、アメリカをあまり信用してはいかん。ロシアもひどいけど、アメリカもひどいぞ」という言葉でした。
特に、今はコロナ渦。
多くの国は自国ファーストに変化しています。
農作物の自給率を高めたり、出生率を増やす施策を実施するなど、多くに国は自国を優先する施策を強めています。
コロナで多くの国が保守化を進める中、他国の支配色を濃くしている国々もあります。
軍事的支配だけではなく、製薬業界による影響力、IT技術や半導体などによる圧力、農産物や水資源のリスクも生じています。
当然、日本もリスクは上昇していると言えます。
それらリスクは誰が守るべきなのでしょうか。
今、日本は、皆力を合わせる必要があるのかもしれません。
マスコミをも含めて、政治家や官僚、民間企業など、日本国民同士が一つになって力を合わせる必要があるのではないでしょうか。
愛国者でなくてもいい。
右翼でなくてもいい。
ただ、少しでも日本を好きであれば。
家族が好き。
友人が好き。
親戚や近隣の方々が好き。
近所の景色が好き。
住んでいる地域が好き。
故郷の食べ物が好き。
使っている日本語や日本の文化が好き。
ただ、それだけでもいいのではないでしょうか。
日本で生活している中で、良いな、素敵だな、好きだ、というその気持ちを持っていれば。
少しでも日本を良くしたいと思えるのかもしれません。
農耕民族日本。
力を合わせることで日本は豊かになってきました。
「和をもって尊しとなす」。
夫婦別姓や原発問題、消費税やコロナ対策など、世論を二分する問題は、双方とも単なる意見です。
お互い、好きな日本を少しでも良くしたいという気持ちの表れ。
個別の問題で異なる意見があっても「少しでも良い日本にしたい」という同一の目標は、何も変わりません。
本当の保守とは。
アメリカをも含めて、海外の外圧リスクからどう守るのか。
そして、守るために、何をどう変えていくのか。
より良い日本のために、今何を変えるべきか。
「保守」であるがゆえに、変えていく。
今、私たちは「和」をもって、力を合わせ、変えることが重要なのかもしれません。
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