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l■17歳少女を襲った“悲劇”言葉を失う子宮頸がんワクチンの副作用
「娘を助けて」母親の悲痛な叫びに…
産経ニュース(2015.7.2)
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けいれんや嘔吐(おうと)、全身の痛みなど、さまざまな副作用の報告が確認されている子宮頸(けい)がんワクチン。
特に重篤な副作用に苦しんでいる奈良県三郷町の高校2年の少女(17)と会って言葉を失った。
4年前に予防接種を受けたが、手足のしびれや記憶障害、さらには知的障害の症状も…。
国はワクチンとの因果関係について「調査中」と説明するばかり。
そんななか、地元の町は6月から独自の支援に乗り出した。
「理解者がほしかった」と母親(47)は安堵の表情を浮かべたが、少女には治療の糸口すらつかめない。
計3回接種…会話できない状態に
6月11日夜に少女の自宅を訪ねると、少女は母親に両肩を支えられ、足を引きずりながら姿を見せた。
脚の関節がうまく動かせない様子で、目には真っ黒なサングラスをかけている。
「目が痛むらしく、光を嫌うんです」と母親が教えてくれた。
「こんばんは」と声をかけると、少し表情が和らいだように見えたが、返事はない。
「あいさつは?」と母親が促したが、少女は無言のまま腰を下ろした。
母親は「今はあまり会話ができない状態です」と説明する。
少女が町内の個人病院で最初のワクチン接種を受けたのは、中学1年だった平成23年10月。
学校からワクチン接種を勧める案内が届いたのがきっかけだった。
ワクチンは、がんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐ効果があるとして、平成22年度に国が「ワクチン接種緊急促進事業」として助成を開始。
HPVは性交渉による感染リスクが高いため、10代の少女への予防接種が効果的とされてきた。
だが、少女は接種からわずか2日後に体調を崩し、1カ月間も学校を休んだ。
これまで大きな病気にかかったこともなかった少女は会話も減り、部屋で横になっていることが多くなった。
母親が製薬会社や町に問い合わせても、「副作用ではない」との回答が返ってきた。
しばらくして少女の症状が少し収まったため、あまり気にも留めなかったという。
少女はその後、案内に従って同年12月と翌24年3月の計3回接種。
だが、そのたびに腹痛や腰痛など原因不明の症状に苦しんだ。
卒業式も受験も欠席、ついにはけいれん
急激に悪化したのは中学3年の9月。
腰痛がひどくなり、脚を引きずって歩くようになった。
痛みは長引き、中学校の卒業式も出席できなかったほど。
人生の分岐点となるはずの高校受験の日も、身体を全く動かすことができなかった。
当時は副作用による症状とは分からなかった母親は、何をやっても起き上がらない少女に「何考えてるの。もう知らん」と言い残して仕事に出た。
「今思えば、あのときも相当しんどかったのかも…」。
母親は手に持つハンカチで目を押さえながら、自身の言葉を悔やんだ。
少女は自宅近くの高校に何とか合格したが、症状は悪化するばかりだった。
「頭が熱い」
昨年7月の夜、少女が突然、苦しみだした。
「顔に扇風機を当ててほしい」と訴えたが、その後、少女は激しくけいれんを起こした。
ついには失神し、記憶障害にも襲われた。
母親は必死で県内の病院を回ったが、医師から告げられたのはあまりにも辛い言葉だった。
「これは精神的なもの」「お母さんがしっかりしてあげないと」
ようやく入院することができたが、ベッドに横たわった少女の身体には無数の点滴の管がつながれた。
人工呼吸器をつけられて話せない少女は、「早く家に帰りたい。家族に会いたい」とノートに書きつづり、足が動くことを何度もアピールしていたという。
(中略)
日本で年間約2700人が死亡する子宮頸がんに予防効果があるとして国が積極的に推奨してきたものの、現在は積極推奨は行っていないワクチン接種。
厚生労働省によると、昨年3月末までに約338万人が接種を受けており、うち2475件の副作用報告があり、うち617件が重篤という。
患者の家族らでつくる「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の池田利恵事務局長(56)によると、「少女は連絡会に登録されている患者の中でも特に重症」という。
国はこれまで、有識者による検討部会などを開いて対策を進め、現在は47都道府県でワクチンの副作用についての相談や診療が受けられる計70の医療機関を選定、整備した。
同時に、これまでに報告された副作用症状に関する追跡調査を実施している。
心身ともに著しく成長する時期に、副作用に苦しんでいる17歳の少女の状態は深刻。
少女を含む4人の子供を女手一つで育てている母親は医療事務の仕事で生計を立てているが、「一刻も早く原因を究明し、娘を助けてほしい」と目に涙を浮かべながら悲痛な声をあげた。
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■17歳少女を襲った“悲劇”
言葉を失う子宮頸がんワクチンの副作用
「娘を助けて」母親の悲痛な叫びに…
産経ニュース(2015.7.2)
https://www.sankei.com/west/news/150702/wst1507020007-n1.html
本日は2つの記事をご紹介いたします。
2つ目はこちらです。
■今こそ冷静に考えるべき、ワクチンと副作用の切っても切れない歴史
~実験場としての敗戦国・日本~
週刊現代(講談社)2020.11.27
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実験場としての敗戦国・日本
ワクチン開発はしばしば冒険だった。
それでも高い期待があったので強行された。
戦中・戦後の混乱により感染症が蔓延した日本も、ワクチンを熱狂的に支持することになった。
GHQの影響下で1948年に制定された予防接種法は、12の対象疾病について強制予防接種制度を導入している。
対象疾病の中には、当時有効なワクチンが存在しないどころか、作られる見通しすらなかった猩紅熱も含まれていた。
同年のうちに、京都市でジフテリアの予防接種を受けた子供68人が死亡する事件が起こった。
原因はワクチンの不良品が検定をすり抜けたことだった。
訴訟が起こされ、検定制度が強化されたが、強制予防接種の枠組みは変わらなかった。
1970年代に種痘の副作用が問題視され、ポリオ、百日咳、MMRワクチンの問題があり、「副作用禍」の責任を行政に求める論調が現れた。
いくつもの訴訟が争われた。
1994年の予防接種法改正により、国はワクチンをおすすめするが強制はしないという立場に変わった。
打たない自由はある。
そのかわり、なにかあるかもしれないと了解したうえで打て。
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■今こそ冷静に考えるべき、ワクチンと副作用の切っても切れない歴史「実験場としての敗戦国・日本」週刊現代(講談社)2020.11.27
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77491?page=6
みずほ銀行の調査によれば、日本国内医薬品市場は、2021年に10兆円強の市場になると予測されています。
高齢化社会の日本。
日本の医薬品市場は、海外から見ても非常に魅力的な市場です。
世界各国の医薬メーカーは、その市場ターゲットとして日本市場を重視している傾向があると言われています。
日本政府も、他国と比べて「医療」に関する手厚い国費支出支援することも、その理由の一つかもしれません。
海外の製薬会社は、現在M&Aなどを繰り返し、その規模は非常に大きくなっています。
売上世界ランキングでは、1位のスイス・ロシュ社は6兆円越え。
2位の米国・ファイザー社や3位のスイス・ノバルティス社も5兆円超えです。
一方、日本のランキング一位は武田薬品工業。
2019年1月の英国・シャイアー社買収もあって、3兆円超となりましたが、2位大塚HDや3位アステラス製薬も1兆円強。
日本トップの武田薬品でも、世界トップと2倍以上の売上の差があり、2位以下は6倍近く、大きく差があけられています。
企業規模は、研究開発の差にもつながっていきます。
当然、コロナワクチン開発に関する研究開発も後れをとってしまいます。
日本のコロナワクチン開発は大きく出遅れており「命に係わる重大課題」にも関わらず、日本製薬企業はワクチン開発に消極的、殆どマスメディアにも話題に上りません。
さらに、問題なのは日本政府の姿勢。
日本国内製薬メーカーの支援の話はほとんど聞かれません。
コロナに関するワクチン開発は海外に依存してしまっています。
すでにグローバル医薬市場を寡占化してしまっている海外巨大製薬メーカー。
経済的・政治的に非常に大きな影響力を持っています。
海外巨大製薬メーカーは、各国の政府に積極的なロビー活動(政治活動)を行い、その「政治パワー」は日本政府にも及んでいる、とも言われています。
ましてや、戦後から続く「ワクチン輸入大国日本」。
子どもが生まれて摂取するMMRワクチン(新三種混合ワクチン)、多くの女性に摂取する子宮頸がんワクチン、子どもからお年寄りまで一生懸命接種を進めているインフルエンザワクチン。
戦後日本人は「ワクチン」に何も疑問を持たず、「健康な体」に海外製ウイルスを摂取してきました。
江戸時代の医師、杉田玄白の言葉に「事なき時は薬を服すべからず」という言葉があります。
ご存知、予防接種、ワクチンは、対象ウイルスに感染していない「健康な人」にウイルスを接種する予防法です。
ウイルスを体内に取り入れる方法であるが故、ある確率で副作用や重篤な症状が発症するリスクが伴います。
日本のワクチン接種の歴史は、GHQの影響下で1948年に制定された予防接種法からで、12の対象疾病について強制予防接種制度を導入しました。
その中で、多くの副作用の発症事例が報告されています。
インフルエンザワクチンでは、水銀・チメロサールの影響が論争となり、日本産のワクチンがないMMRワクチン(新三種混合ワクチン)は、自閉症との関連性もあるという研究も発表されたこともあります。
子宮頸がんワクチンは、副作用事例を背景に、2013年に接種の呼びかけ「積極的勧奨」を中止するように変更されています。
これら、過去から日本国内で摂取されてきたワクチンは、殆ど海外(輸入)製品です。
何故か、高度な医療体制、優秀な医療人材が多い日本が、ワクチン開発には寄与できていません。
ロシアや中国も自国のワクチンを開発しました。
韓国の製薬メーカーは自国のコロナウイルスワクチンを政府と協力し開発しています。
インドやタイも自国民を救済すべく、コロナワクチンの自国開発を強力に支援しています。
本来、世界でもトップクラスの医療技術日本。医学関連ノーベル賞受賞者も輩出しています。
ワクチン自国開発、その能力、十分にあるのではないでしょうか。
戦後から続く、ワクチン問題。
現在、新型コロナウイルス拡大で、日本は海外の遺伝子ワクチンを輸入しようとしています。
私たちは、今、過去のワクチン事例に学び、そして江戸時代の医師杉田玄白からも学ぶべき時期に差し掛かっているのかもしれません。
最期に、医師・医学者の名言一覧をお伝えします。
人は能力だけでは、この世に立つことはできない。たとえ、立身しても、機械と同様だ。人は能力と共に徳を持つことが必要である。
野口英世(細菌学者:医学・理学博士)
人生最大の幸福は、一家の和楽である。円満なる親子、兄弟、師弟、友人の愛情に生きるより、切なるものはない。
野口英世(細菌学者:医学・理学博士)
何事も真面目に辛抱強く元気よくやり通せば、きっと立派な仕事を成し遂げることができます。
志賀潔(細菌学者/赤痢菌発見者)
先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし。
志賀潔(細菌学者/赤痢菌発見者)
新しい技術の発展には、それが誤用される危険性もついて回ります。
利根川進(ノーベル医学・生理学賞者)
大切なことは問題を見つける能力、それを諦めずに解決する能力、それ自体を楽しめる能力、そして、柔軟性。
利根川進(ノーベル医学・生理学賞者)
研究者になって自分のやりたいこといっぱいあっても、分かれ道に立った時は、どちらが世の中のためになるかなとか、人のためになるかなとか、そういうことを基本にしていたと思います。
大村智(ノーベル生理学・医学賞受賞者)
世の中のために地域のために、病院の患者さんのために志を持って仕事をしていると、応援してくれる人たちが現れてくる。まさに志あれば道ありです。
大村智(ノーベル生理学・医学賞受賞者)
今は自分の興味を伸ばすのが難しい時代になっていると思う。世の中には「あれ」っと思うことがとってもたくさんある。その気づきを大事にしてほしい。わかったような気分になっていると何もわかっていないということは世の中にはたくさんある。「何で?」をとても大切にする子供達が増えてくれると日本の科学の将来は安泰だと思う。いろんなことにチャレンジしてくれる子供達が増えてくれることを望んでいる。
大隅良典(ノーベル生理学・医学賞受賞者)
今、世の中は安定志向ですが、大きな仕事を成し遂げようと思ったら、人がやっていないことに挑戦する以外に道はないと思いますね。
大隅良典(ノーベル生理学・医学賞受賞者)
教科書に書いてあることが全部正しいと思ったら、それでおしまいだ。教科書は嘘だと思う人は見込みがある。丸暗記して、良い答案を書こうと思う人は学者には向かない。『こんなことが書いてあるけど、おかしい』という学生は見どころがある。疑って、自分の頭で納得できるかどうかが大切だ。
本庶佑(ノーベル医学・生理学賞者)
一番重要なのは、不思議だな、という心を大切にすること。教科書に書いてあることを信じない。常に疑いを持って本当はどうなんだろうという心を大切にする。
本庶佑(ノーベル医学・生理学賞者)
日本が生きていく大きな道のひとつは、科学技術立国だと考えています。研究者や技術者はみな、科学技術立国たる日本を背負っているのだと自負しています。若くて柔軟な人が次々と研究に従事するようになれば、もっと伸びていくでしょう。
山中伸弥(ノーベル生理学・医学賞者)
日本人の技術者は間違いなく世界一です。器用さ、勤勉さ、創意工夫、チームで取り組む努力など、研究者として重要な素養を備えています。現在は米国にも研究室を構えているのですが、日本人は素晴らしいと痛感しています。
山中伸弥(ノーベル生理学・医学賞者)
研究というのはアイデアひとつ、努力で色々なものが生み出せる。日本は天然資源が限られている現実があるが、研究成果は無限に生み出せる。それが国の非常に大きな力にもなるし、病気で苦しんでおられる方の役にも立つ。一人でも多くの方が研究に参加してほしい。そのような人が安心して研究できるような環境を、私たちがさらにつくっていきたい。それに微力ながら貢献したい。
山中伸弥(ノーベル生理学・医学賞者)
国民にとっての命の杖とならねばならない。
北里柴三郎(細菌学者:日本細菌学の父)
研究だけをやっていたのではダメだ。それをどうやって世の中に役立てるかを考えよ。
北里柴三郎(細菌学者:日本細菌学の父)
病者に対しては唯病者を見るべし、貴賎貧富を顧みることなかれ。長者一握の黄金を以て貧士双眼の感涙に比するに、其心に得るところ如何ぞや。深く之を思うべし
緒方洪庵(江戸時代の医師・武士:日本の近代医学の祖)
医の世に生活するは人のためのみ、をのれがためにあらずといふことを其業の本旨とす。安逸を思はず、名利を顧みず、唯おのれをすてて人を救はんことを希ふしべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外他事あるものにあらず
緒方洪庵(江戸時代の医師・武士:日本の近代医学の祖)
医の業は習熟に在らざればその妙処は得がたし。此の故に一人にても多く病者を取扱い、功を積みたる上ならでは練熟することは成り難しと知れり
杉田玄白(江戸時代蘭学医)
医事不如自然
杉田玄白(江戸時代蘭学医)
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