南場智子:DeNAの4つのこだわり

南場智子:DeNAの4つのこだわり

DeNAの4つのこだわり

南場智子/DeNA創業者

 

 

・人材の質

 

・誰が言ったかではなく、何を言ったか

 

・仕事で育つ

 

・良識な非常識

 

 


 

南場智子とは?

 

 

ディー・エヌ・エー創業者。

新潟県新潟市出身。

 

新潟高等学校卒業、津田塾大学卒業後、米国ブリンマー大学に留学。

数学が得意で、経済学を専攻。

 

マッキンゼーの日本法人に入社。

同社在籍中にハーバード大学でMBAを取得。

 

34歳でマッキンゼー日本支社のパートナー(役員)に就任。

日本人女性としては歴代3人目のパートナー就任。

 

その後、同社を退職し、ディー・エヌ・エーを創業。

インターネットオークションのビッダーズ、携帯電話ゲームサイトのモバゲータウンなどを立ち上げ、成功に導いた。

 

横浜DeNAベイスターズオーナー。

元夫は紺屋勝成(元USEN取締役、2016年死去)。

 

 

厳選!南場智子の珠玉名言

 

 

・事業や組織の発展の可能性は常識の延長線上にはない。

 

 

・自分の意見を大事にすることは、とても重要。

 

 

・リーダーの条件は2つ。ひとつは戦略の方向性を最終的に決断する力。ここを目指すという目指し所を定める決断力です。もうひとつは、チームをまとめてそこに向かう力を最大化する力。

 

 

・ビジネスシーンでは、経営者も企画をリードする人も、「正しく的確な質問」をできるかどうかが問われる。

 

 

・「永久ベンチャー」を標榜している私たちは、挑戦を諦めません。それをやめてしまったら、DeNAではなくなってしまう。そして、世の中に歓迎されて初めて挑戦を続けることができる。

 

 

・ビジネスシーンでは様々な壁が出現しますが、そこでめげないで、やり抜くという意志が必要です。それを支えるのが、「仕事に夢中になれる力」。

 

 

・人生の目標や目指すべき人生って、ひとつじゃないと思うんです。だから能動的に、積極的に、怖がらずに、自分の幸せを定義して欲しい。

 

 

・一般的に、日本人は「人に迷惑をかけるな」と言われて育ちます。でも、時には会社の仲間や社会に迷惑をかけたって、頼ったっていいではありませんか。迷惑をかけたら、あとで、できるときに他の人を助けてあげればいい。むしろ、お互いに迷惑をかけあうことで、コミュニティの絆がタイトになると感じます。

 

 

・私はコンサルタント出身ということもあり、ロジカルに物事を考えることを長く教育されてきたので、すべての意思決定はロジカルです。だから、コンサルタントを長くすればするほど経営者に向かないでしょうね。社長に求められる資質は胆力ですから。コンサルタントは胆力が磨かれる仕事ではありません。パッションにロジックが勝ってしまう。

 

 

・「質のいい非常識さ」を持つことが重要です。非常識といっても、常識を無視するという意味ではありません。むしろ、現在の仕事について考える際、いま当たり前と皆が考えている「常識」を謙虚に理解する姿勢が、「質のいい非常識」の源泉となります。

 

 

・私は事業として永続する仕組みを考えることが好きなのです。医療や教育など社会の課題は多いですが、解決するためには事業が絡まなければ勢いもつきません。かかわった人が得する形ならパワーを持って、自律して回っていきます。そういう意味で、社会善に事業を絡めることに関心があります。

 

 

・最近は、政府主導の女性活用の影響もあって、「女性だから」という理由で管理職に登用しようとする動きが支配的ですが、私は賛同できません。わが社では、女性管理職を何割つくるといった目標も設定しませんし、実力のない人に下駄を履かせて昇進させる気もありません。こうしたやり方は、男性に対しても、何より頑張っている女性にも失礼だし、無理に女性を昇進させても、女性課長は出てきても、女性社長を輩出することはできないと思います。私は、わが社を女性社長や女性会長が堂々と出る会社にしたい。

 

・DeNAを立ち上げたばかりのときのことです。あろうことかサービス開始が迫った時点でシステムが全くできていなかったという大事件がありました。ほうほうのていで帰宅し、寝ている夫に「詐欺に遭った」とつぶやくと、夫はガバッと起きて、冷静に対処法を指南してくれました。そして「『詐欺に遭った』なんて間抜けなことは言うな。社長は最大の責任者、加害者だ。なのに被害者のような言い方をしたら誰もついてこなくなるぞ」と檄を飛ばしたのです。

 

 

私がマッキンゼーで学んだことにそれほどの深みはなかった。いや、正直に言ってしまえば、それは表層的なもので、学問と呼べるほど体系だったものではなかった。にもかかわらず、マッキンゼーのコンサルタントが世間で重宝されているのはなぜか。それはひとえに、彼らの物言いが格好いいからである。

 

 

・マッキンゼー時代、上司に「南場さんは厳しすぎる。相手(部下)に逃げ道を作ってやるべき」と指摘されたことがあります。嫌だ、逃がしてどうする、と答えると、「ならば言いたいことをすべて言った後、最後にニコッと笑ってみてはどうか?」とアドバイスを受けました。若い頃は言われたことがよく分からなかったのですが、これは実行するとなかなか良い感じになります。人格を否定しているわけでもなく、その人が嫌いになったわけでもないのに、ガルルッと言いすぎると相手は全否定された気持ちになってしまいます。しかし最後に笑顔を送ることで、問題は「こと」であって、「ひと」ではない、ということが伝わるのでしょう。そして笑顔は人を遠ざけません

 

 

 

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