長谷川京子の「大切な」言葉たち~長谷川京子の名言・人生・生き方など~

長谷川京子の「大切な」言葉たち

30代を迎えるにあたり、漠然とした不安を20代後半に抱いていた。仕事も恋愛もある程度こなしてきたけれど、いざステップアップしようと思っても、情報が溢れすぎていてどこに向かえばいいのかが分からない。恵まれすぎていたことで逆に、自分自身を見失っていた感じがした。

子どもが生まれて、自分本位ではいかないことが多くなりました。子どもを通して社会とつながったとき、芸能人ではなく一人の人間になれたことは大きかったです。

周りの40歳を超えた友人たちは、ときには愚痴を言いながらもすごく楽しそうなんですよね。私自身もそのときどきの楽しみや幸せを見つけていきたいと思っているので、今はひとりで映画を観たり、車を運転したりする時間を作るようにしています。

時間に対して、すごく貧乏性なんです。基本は17時に娘を迎えに行くのですが、その前にスーパーに行って、帰ったらすぐごはん作って……と、寝るまで自分の時間がない。だから、朝から16時くらいまでの時間は分刻みでスケジュールを作ります。買い物に行くなら駐車場の場所から目的地への分数まで考えて、計画がうまくいくかドキドキするんですけど、ピッタリ用事を成し遂げたときには、「私、すごいな」と思います(笑)。

私自身、仕事をしながら家事もやるし、2人の子どもも育ててきました。そんな自分を肯定したいし、同じように生きているたくさんの女性たちにも『年齢を重ねても、後ろにさがることないんだ』という元気と勇気を与えられるような写真集にしたいと思っていました。男性には、そうやって頑張って生きている女性をリスペクトするきっかけになるといいですね。

ハセキョーって呼ばれていたころは、自分の一面しか見られていないような気がして抵抗がありました。もちろん若いころしかできないこともあるけど、今のほうがずっと賢くなっていると思っているし、自分の好きなことをやれている。

きっかけは単純に、そんなお話をいただいたからなのですが…。何事も、時代の波に乗ることは大事だと思っています。男性目線の写真ではありますが、年齢相応の魅力を表現したかったし、女性が見ても“女性は年齢じゃないんだ”ということを、自分も含めて、考えるきっかけになったらいいなと思いました。

ふたりで会うときは子供を連れて行かず、お母さんとしてというよりもひとりの人同士として会う感覚に近いんです。20代、30代と大変なことを経験してここまで辿り着いていることがわかっているから、お互いへの尊敬がありますね。“私たち、ここまでよく頑張ってきたよね”って(笑)。

同業の友だちには多くを語らなくてもわかりあえるありがたさがあるし、一方では学校のママ友のような、子供がいなかったら足を踏み入れることがなかったコミュニティにも受け入れてもらい、助けてもらっています。自分ができないことをアピールして弱みを見せられるのも、今の年齢だからかもしれない。“ごめんなさい”と“ありがとう”ばかり言っている毎日です(笑)

その人を取り巻く環境も千差万別なので何とも言えないですけど、まわりの人をもっと信じてもいい場合もあるんじゃないかなって思います。人って頼られたら頑張るし、(自分が)いなくてもいいって思ったら頑張ってくれないから、甘えてもいいのかなって。ただ、本当に頼れる人がいないというケースもあるから、一概には言えないですね。

40歳――。子どもを育てるという意味では、今までは社会人でいなくちゃいけませんでした。それが40歳になって、常識よりも感性・感覚を大事にするようになりました。それこそが、女性として生まれたことの使命かと…。

こう振る舞ったらよく見えるはずっていう計算って、空回りする。それよりも最も自分らしく自然体で臨んだ方がうまくいくと思うんです。それでダメだったら縁がなかったって、きっぱりあきらめるようにしています。できないことはないと思う。結果的にできなかったとしても、やらないで後悔するよりは、やってから後悔する方が未来があるきがする。私はすごく不器用なんです。だからできないことがあっても別にいいじゃん。その代わり、ほかに自分にしかできないことがあれば、いいかなって。

全ては自分次第だとわかったんです。今起きていることは、良くも悪くも自分が起こしているんだと。ただ不満を抱いていても、何も変わらない。逆に自分が変わることで、周りの環境を変え、新たなステージに進むことができます。

長谷川京子とは?(人生・生き方・プロフィール・略歴など)

1978年生まれ、千葉県出身。

夫はポルノグラフィティ・新藤晴一。

1996年、高校3年生のときに、女性ファッション雑誌『CanCam』(小学館)の専属モデルオーディションに合格。

それ以前には、雑誌『mc Sister』、ティーンズ雑誌『セブンティーン』のモデルをしていたこともあった。

1997年にモデル活動を開始。

1999年より本格的にモデル業を始め、『CanCam』の表紙を飾るなど活躍。

2000年『らぶ・ちゃっと』(フジテレビ系)で女優デビュー。

同年4月よりSRS(司会・田代まさし)の三代目格闘ビジュアルクイーンとなる(初代は藤原紀香、二代目は畑野浩子)。

2002年、2月号を最後に『CanCam』を卒業。

2004年、NTTドコモやコーセーなど10社11商品に出演してCMの露出量が1位となり「CMの女王」と呼ばれる。

2006年4月、『おいしいプロポーズ』(TBS系)で連続ドラマ初主演。

2008年10月、ロックバンド・ポルノグラフィティのギタリスト新藤晴一と結婚。

2009年5月、第一子となる男児を出産。

2012年1月、第二子の女児出産。

2019年1月スタートの『グータンヌーボ2』(関西テレビ)でトーク番組の司会に。

2019年11月宝島社から写真集「Just as a flower」を発売。

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