田中美佐子の「大切な」言葉たち~田中美佐子の名言・人生・生き方など~

田中美佐子の「大切な」言葉たち

20代の頃、もちろん自分を信じて前を向いて生きてはいたんですけど、知らないことが多すぎて、早く30歳になりたいと思っていたんです。「この場所で生き延びなきゃいけない!」ってずーっと思い続けていて、立ち止まらずに「やるべきことは全部やる」という気持ちで、結構、寝ずにがんばったと思います。そうして30代になってからは、すごく楽になりました。

一度仕事をした人には2回目も使ってもらえるような女優になろう、二度仕事をしたら「次はもうちょっといい役で使ってあげよう」と思ってもらえる女優になろうって思っていました。それで30代になって、20代の頃にお世話になったプロデューサーさんが「一度主役でやろうか」って言って下さって。もうホントに「よっしゃ!」って感じですよね(笑)。つまんないことなんだけど、私は田舎から出てきたので、「絶対に有名になって帰ってやる」と強く思っていました。

結婚だって、社会との約束で「結婚」「離婚」というだけのことだし、そんな責任がないなかで生活するっていうことも、あっておかしくないと思います。ただ、互いに縛り付けたければ、紙切れにサインすると“特約”で別れるときに慰謝料がもらえたりすることもあるっていうだけで(笑)。昔は離婚したら社会を裏切ることになるっていう責任が重すぎて、嫌でも最後まで添い遂げたということがあったかもしれませんが、最近はそうでもない。だから、逆に結婚を負担に思わずに、私は3回、4回してもいいと思ってます。……って、ダメですか?(笑)

30代は不安がいっぱい。夜眠れなくなるくらい不安になったり、くたくたに疲れてひとり暮らしのマンションに帰ってきて、私はずっと独りなんだろうか? って怖くなったり。仕事をどんなに一生懸命やっても埋められない寂しさっていうのがあった。でも、女優同士で話したりすると、みんなが同じような気持ちを抱えているとわかって、すごく慰められたりしました。

幸せそうに見えるでしょ?(笑) 私は友だちをつくるのが苦手だったということもあるんですけど、女優さん相手だと「お忙しいでしょうから……」って気を遣って「今度映画を見に行こうよ」と気軽に誘えない。みんな孤独なのかなって思ってます。でも夢を見せる職業なので、めいっぱい明るくしてるんだと思う。とはいえ同じ人間ですから。

30代ってものすごく必死に生きていたので、ほとんど悔いがないんです。過去に関してはまったく悔いがないんですけど、メッセージを残すとしたら、「あなたは高齢出産で、素敵な子どもを産みますよ」と声をかけてあげたい。そのためにもがんばってね!って。

田中美佐子とは?(人生・生き方・プロフィール・略歴など)

田中美佐子。

島根県海士郡海士村で兄2人と姉の4人兄姉の次女として誕生。

県職員である父親の転勤に伴い、西ノ島町 – 西郷町 – 松江市と転居を重ねる。

松徳女学院高等学校(現:松徳学院高等学校)卒業後、上京。

短大在学中に、劇団ひまわりに入団。

東洋女子短期大学英語英文科卒業後の1981年、TBSの緑山私塾からドラマ『想い出づくり』でデビュー。

当時の芸名は「田中美佐」であった。

1982年、『ダイアモンドは傷つかない』で映画初出演(主演)し、第6回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

またこの時期にはキングレコードから歌手としてもデビューしている。

演技力でも高評価を得たが、ヌードが嫌で芸能活動を休止。

移籍事務所を1人で探した事もある。

その時相談に乗ったのが当時浅井企画で萩本欽一のチーフマネージャーだった佐藤宏榮。

佐藤の力添えで浅井企画へ移籍した後は女優業を再開して、確かな演技力で数々のドラマ、映画、舞台などへ出演する。

その後、佐藤が独立(佐藤企画設立)する際、田中美佐子も佐藤企画に移籍した。

佐藤が独立後も業務提携の形で萩本欽一のマネジメントをしている事もあり、田中美佐子主演舞台の演出を萩本欽一が何度も手掛けている。

1995年11月、元付き人で、お笑いコンビ・Take2として活動を始めたばかりの深沢邦之と結婚。

深沢は田中より7歳年下であり、収入も田中と比べるまでもない不安定さであったが、田中は深沢の“普通”さを気に入りプロポーズをしたという。

当時年収1億円を誇る田中と月収10万円と格下であり年下でもある深沢との結婚生活を危ぶむ声すらあったが、その後も良き家庭を築き上げている。

2002年12月、女児を出産。

それ以降数年は育児優先のために休業していたが、2005年10月に連続ドラマ『ブラザー☆ビート』で女優復帰してからは精力的に活躍している。

2011年4月19日、鎌倉市由比ガ浜で乗用車を運転中、男児2人と接触し男児らが軽傷を負う事故が起こった。

2013年 激流?私を憶えていますか? 小野寺裕子 役、金曜プレステージ「鬼女」 岡部貴子 役

2014年 今夜は心だけ抱いて 主演・浅生柊子 役

2015年 僕らプレイボーイズ 熟年探偵社 三宮英子 役

2017年 男の操 万田トクコ 役

2018年 獣になれない私たち 花井千春 役

2019年 警視庁・捜査一課長スペシャル 馬場呂亜 役、それぞれの断崖 志方雪子 役

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