「京王電鉄株式会社」の始まりと原点!~経営理念・企業理念/創業者・創立者『井上篤太郎』/沿革・歴史など~

「京王電鉄株式会社」の始まりと原点!~経営理念・企業理念/創業者・創立者『井上篤太郎』/沿革・歴史など~

「京王電鉄株式会社」の経営理念・企業理念(ビジョン・ミッション・バリュー・スローガン・指針・方針など)

 

 

 

「京王電鉄株式会社」の京王グループ理念

 

 

私たち京王グループは、 つながりあうすべての人に誠実であり、環境にやさしく、 「信頼のトップブランド」になることを目指します。

そして、幸せな暮らしの実現に向かって生活に溶け込むサービスの充実に日々チャレンジします。

 

 

「京王グループ理念」は、これまでグループ各社、各部署で取り組んできた「信頼」の確立について、さらにグループが一体となってその「トップ」を目指していこうとするものです。
今まで培ってきた「強み」である信頼をさらに確固たるものとし、生活関連サービス事業者として、社会からより一層求められる「サービス」の充実を目指し、チャレンジしていこうとする前向きな姿勢を表現しています。

 

 

 

 

 

 

「京王電鉄株式会社」の京王グループスローガン

 

 

 

あなたとあたらしいあしたへ 京王グループ

 

 

「京王グループ理念」に定められた、長期ドメイン、コンピタンス、ステークホルダー、価値観の要素などをふまえながら、より多くの機会に内外に発信できるよう簡潔にまとめ上げたものが「京王グループスローガン」です。
これまで使用されていたスローガン「今日もひとつ新しいこと-京王グループ」のコンセプトからさらに一歩踏み込んで、つながりあうすべての人とともに、さらに快適で幸せな暮らしの実現に向けて、変化を恐れず、常に努力し、挑戦し、前進していこうとする京王グループの姿勢を示しています。

 

 

 

 

 

 

 

「京王電鉄株式会社」の京王グループ経営ビジョン

 

 

 

京王グループは、変化する社会のニーズに対応したサービスを提供し、安心・便利で活き活きとした沿線づくりに取り組むことで、信頼され「住んでもらえる、選んでもらえる沿線」を追い求め続けます。
また、発展し続けるグループへの変革を目指すため、成長する新たな市場へチャレンジします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「京王電鉄株式会社」の創業者・創立者『井上篤太郎』~生い立ち・名言・創業の想い・考え方など~

 

 

 

 

井上篤太郎(京王電気軌道創業者)

 

 

井上篤太郎。

1859年、神奈川県愛甲郡三田村(現在の厚木市三田)に生まれる。

 

明治法律学校(現・明治大学)を経て、愛甲郡役所の書記を務めた。

村会議員を経て、1885年神奈川県議会の議員となる。

 

1890年自転車製造業を立ち上げるも失敗。

その後、1901年、富士瓦斯紡績(現・富士紡ホールディングス)に入社。

 

同社社長の和田豊治の知遇を得る。

その縁で、玉川電気鉄道(現・東京急行電鉄)や王子電気軌道(現・都電荒川線)の取締役に招聘され、それぞれの経営の安定化に貢献。

 

その経営手腕を見込まれて、新宿駅~東八王子駅間の軌道線建設を目指す京王電気軌道(現・京王電鉄)の専務取締役(第3代)に就任した。

井上は、和田の期待に応えて、電灯電力供給事業の拡大と、京王線の全線開通を実現する。

 

さらに、バス事業への進出・拡大、多摩川原遊園・京王閣などのレジャー施設の建設、千歳烏山駅付近の都市開発、母校の明治大学をはじめ京王沿線への学校誘致や施設誘致など軌道事業の安定化も進めた。

 

井上は、京王電気軌道の取締役社長、取締役会長を歴任し、約30年近く同社の経営を担った。

会社の規模は決して大きくはなかったが、電灯電力供給事業と軌道業の二本柱で、京王の業績は好調だった。

 

太平洋戦争の開戦直前、主力事業の配電事業が国策により国家に強制移管され、経営基盤が弱体化。

さらに、陸上交通事業調整法の趣旨を説いて周辺私鉄の統合を進めていた東京急行電鉄社長・五島慶太が、京王の大株主大日本電力から京王株の譲渡を受け、京王は東急への統合を余儀なくされる。

 

井上は、京王の東急への合併を終始一貫反対し、あくまでも自主独立経営を主張した。

大日本電力の社長で、京王の社長も務めていた穴水熊雄も、井上の意向を尊重し、五島からの持株譲渡の要請を断り続けていたが、時勢に逆らうことができず、最終的には譲渡に同意した。

 

1944年、京王線は合併により東急京王営業局として戦時輸送を担うことになった。

井上は合併に伴い経営の第一線から引退し、東京急行電鉄相談役に就任。

 

京王からは、井上の片腕であった取締役の後藤正策(後に京王帝都電鉄取締役)、社長の穴水熊雄の次男穴水清彦(後に相模鉄道会長)が、東急取締役に就任。

 

なお、井上は、社長を辞任する際の退職慰労金の15%を従業員に配分し、50%を郷里に寄付し、小学校建設(厚木市立三田小学校/寄付による校舎は昭和48年まで利用された)、橋の建設(才戸橋/寄付による橋は昭和61年まで利用された)のために資産を提供した。

 

死去する半年前、井上が心血を注いで育てた京王電気軌道は、新会社・京王帝都電鉄として東急より分離独立し、現在に至っている。

1934年、明治大学専務(財務)理事に就任、その他、南武鉄道、東京高速鉄道、京浜電気鉄道、玉川電気鉄道などの社外取締役もつとめた。

 

1946年から翌年にかけては貴族院勅選議員を務めた。

生糸および絹紡績の特許権十数件をもつ。

 

 

 

 

 

 

井上篤太郎(京王電気軌道創業者)の名言・考え方

 

 

 

東京市の住民は市内に溢れるも、市外に於ける交通機関の設備が完備していないので、止むおえずその不便を忍び、限りある面積に居住しなければならないのは、独り都市経済の利害問題だけではなく、市民の進取の気象を薄弱ならしめる恐れあるは夙(つと)に識者の深く遺憾とする所なり

京王電気軌道創立趣意書

 

 

 

 

 

開通後の沿線地方は一層の繁盛を加え、忽(たちま)ち東京府下に於ける重要なる副市街と化し、頓(とみ)にその面目を一新するに至るべきは断じて疑わざる所

 

 

 

 

 

東京急行は規模は大きくても瓦礫の山だ。我が社(京王電軌)は規模は小さくてもダイヤモンドだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「京王電鉄株式会社」の沿革・歴史(年表・社歴など)

 

 

 

 

京王電気軌道株式会社は、1910(明43)年9月に設立

 

 

1913年4月15日
京王電気軌道㈱ 笹塚~調布間(12.2km)が開通

 

 

1913年4月15日
電車の補助機関として新宿~笹塚間、調布~府中~国分寺間で乗合自動車(路線バス)の営業を開始

 

 

1915年5月31日
京王電気軌道㈱ 新宿~調布間(16.1km)が全線開通

 

 

1916年6月1日
京王電気軌道㈱ 調布~多摩川原間(1.1㎞)が開通

 

 

1916年10月31日
京王電気軌道㈱ 新宿~府中間(22.1㎞)が全線開通

 

 

1926年12月4日
京王電気軌道㈱ 玉南電気鉄道㈱(府中~東八王子間)合併により、新宿~東八王子間(38.4㎞)の統一営業を開始

 

 

1933年8月1日
帝都電鉄㈱ 渋谷~井の頭公園間(12.1km)が開通

 

 

1934年4月1日
帝都電鉄㈱ 井の頭公園~吉祥寺間(0.7km)が開通し、渋谷~吉祥寺間(12.8km)が全線開通

 

 

1937年12月1日
甲州街道乗合自動車㈱を買収、1915年中断以来、乗合自動車(路線バス)の営業を再開

 

 

1938年3月21日
武蔵中央電気鉄道㈱の自動車事業(旧:八王子市街自動車㈱5.5km)を買収

 

 

1938年8月1日
高幡乗合自動車㈱(高幡~立川間6.9km)を買収

 

 

1939年3月1日
由木乗合自動車㈱(八王子~由木~相原間16km)を買収

 

 

1948(昭23)年6月1日、東京急行電鉄、小田急電鉄、京浜急行電鉄、東横百貨店、そして京王帝都電鉄の5社に分割

 

 

1948年6月1日
京王線・井の頭線とバス3営業所(中野、国分寺、八王子)を含めた京王帝都電鉄㈱が発足

 

 

1951年6月1日
一般貸切旅客自動車運送事業(観光バス事業)を開始

 

 

1955年4月29日
競馬場線(東府中~府中競馬正門前間0.9㎞)が開通

 

 

1956年10月6日
バス路線上野原~河口湖・山中湖間(61.2km)営業開始(季節営業、運行系統:新宿駅西口~河口湖・山中湖間、136km)

 

 

1956年、丸の内のビル街を走る路線バス(東京駅~武蔵境線)

 

 

1959年、地下工事前の木造ホームの新宿駅

 

 

1960年、4月に完成した渋谷駅ビル(連絡橋で山手線・地下鉄銀座線・東横線・玉川線を結ぶ)

 

 

1962年12月30日
井の頭線に3000系車両(オールステンレスカー)が入線

 

 

1963年4月1日
新宿地下駅が営業開始

 

 

1963年8月4日
京王線で5000系車両が営業運転を開始

 

 

1963年10月1日
新宿~東八王子(現:京王八王子)間で特急運転を開始

 

 

1964年4月29日
多摩動物公園線(現:動物園線 高幡不動~多摩動物公園間2.0㎞)が開通

 

 

1964年11月1日
京王百貨店新宿店がオープン

 

 

1967年10月1日
高尾線(北野~高尾山口間8.6km)が開通、新宿~高尾山口間で特急運転を開始

 

 

1968年5月11日
京王線に初の冷房車両(5000系)17両が入線(関東私鉄の通勤車両で初めて)

 

 

1968年、京王線初の冷房車(集中式冷房機)

 

 

1971年4月1日
相模原線(京王多摩川~京王よみうりランド間2.7km)が開通

 

 

1971年6月5日
京王プラザホテルがオープン

 

 

1971年3月26日
多摩ニュータウン内でバス運行を開始(聖蹟桜ヶ丘駅~諏訪2丁目間)

 

 

1971年4月5日
新宿高速バスターミナルが完成

 

 

1972年5月23日
京王線で6000系車両が営業運転を開始

 

 

1974年10月18日
相模原線(京王よみうりランド~京王多摩センター間9.8km)が開通

 

 

1976年4月
路線バスのワンマン化が完了

 

 

1978年10月31日
京王新線が開通し、新宿~笹塚間(3.6㎞)を複々線化

 

 

1980年3月16日
京王線と都営新宿線(新宿~岩本町間)が相互直通運転を開始

 

 

1984年3月9日
京王線で7000系車両(オールステンレスカー)が営業運転を開始

 

 

1984年12月14日
中央高速バス伊那・飯田線が開業(新宿~駒ヶ根・飯田間)

 

 

1986年8月20日
日野市ミニバス(29人乗り)の運行を開始(高幡不動駅~平山城址公園駅間)

 

 

1987年12月20日
京王線の都営新宿線乗り入れ区間を大島まで延長

 

 

19881988年5月21日
相模原線(京王多摩センター~南大沢間4.5km)が開通

 

 

1989年6月28日
運行管理システムを全系統へ導入完了

 

 

1989年12月11日
深夜急行バス、新宿発京王八王子、京王多摩センター行を運行開始

 

 

1990年3月30日
相模原線(南大沢~橋本間4.4km)が開通し、相模原線全線が開通

 

 

1990年3月30日
自動改札機の導入を開始

 

 

1991年3月31日
長沼・北野駅付近連続立体交差事業が完成

 

 

1991年4月1日
府中駅付近連続立体交差事業が完成

 

 

1991年9月1日
京王線の都営新宿線乗り入れ区間を本八幡まで延長

 

 

1991年9月30日
路線バスを全車の冷房化が完了

 

 

1992年3月3日
京王線8000系車両(初のVVVF制御化車両)が入線

 

 

1993年3月1日
府中駅付近連続立体交差事業で、府中駅の新駅舎を使用開始

 

 

1993年3月31日
長沼・北野駅付近連続立体交差事業が完了

 

 

1996年1月9日
井の頭線で1000系車両が営業運転を開始

 

 

1996年9月26日
路線バスに「超低床小型バス」(全長6.99m)を8両導入(業界で初めて)

 

 

1997年10月1日
路線バス5路線を京王バス㈱(現:京王バス東㈱)調布営業所に移管、京王バス㈱にて運行開始

 

 

1998年7月1日
社名を「京王電鉄株式会社」に変更

 

 

1998年8月1日
ノンステップバスを導入開始

 

 

2000年3月4日
京王多摩センター、聖蹟桜ヶ丘~羽田空港直行バスを運行開始

 

 

2001年1月24日
京王線9000系車両が営業運転を開始

 

 

2002年3月23日
動物園線にラッピング車両「TAMA ZOO TRAIN」が入線

 

 

2002年8月1日
京王電鉄バス㈱が営業開始

 

 

2003年7月18日
夜行高速バス新宿~大阪梅田線を運行開始

 

 

2003年11月21日
多摩センター・聖蹟桜ヶ丘~成田空港直行バスを運行開始

 

 

2007年12月1日
高速バス新宿~静岡線を運行開始

 

 

2008年11月7日
井の頭線に一部仕様を変更した1000系新造車両を導入

 

 

2011年10月2日
京王線全線のATC(自動列車制御装置)化が完了

 

 

2011年2月1日
路線バスで金額式IC定期券「モットクパス」のサービスを開始

 

 

2012年8月19日
調布駅付近連続立体交差事業で、調布駅付近(京王線柴崎駅付近~西調布駅付近、相模原線調布駅~京王多摩川駅付近)を地下化。

 

 

2012年、地下化切替え当日、試運転中の京王線9000系車両

 

 

2012年10月19日
京王線・井の頭線の全車両のVVVF制御化が完了(大手民鉄で初めて)

未分類カテゴリの最新記事

error: Content is protected !!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。